めだかの学校とHIGH SCOREと祖父
小学生の私に、隣の家に住む祖父は毎月「りぼん」と「なかよし」を買ってくれていた。私は毎月末になると、まだかまだかと祖父の家に顔を出す。祖父は本屋さんとすっかり顔馴染みで、毎月「りぼん」と「なかよし」が入荷したら電話で教えてくれるぐらいの間柄になっていた。
今日それを思い出したのは、あの頃好きだった二つの少女系ギャグ漫画は今どうなってるかな?と、ふと思い立って検索したから。そしてなんと、検索した漫画は二つとも、あの頃のまま!健在した。
一つめは、「めだかの学校(森ゆきえ先生)」。なぜ今になって思い出したかというと、最近わたしはDuolingoという言語学習ゲームアプリでフランス語を勉強し始めた。フランス語で「元気?」は “Ça va? “というのだが、それであの有名なお洒落サバ缶「サヴァ缶」を思い出し、そのパッケージの鯖が「めだかの学校」の田中先生として思い出されたから。なんという脳内連想ゲーム。「めだかの学校」は、10年後に主人公が先生として学校に帰ってきたという設定で、作者のブログで連載されていた作品がkindleで無料で読めるようになっていた。あの魚顔の先生を始めとするシュールな世界観に懐かしさを覚えた。
二つめは、「HIGH SCORE(津山ちなみ先生)」。当時すでに長年連載していたイメージだったが、矢沢あい先生的なお洒落な絵柄と裏腹にぶっとんだ(そしてちょっとセクシーな)キャラクターとストーリーが好きで一巻から単行本で揃えていて、たぶん「りぼん」を定期購読しなくなっても単行本で高校生頃まで買って読んでいた。そうしたらなんと、まだ現役で連載が続いていた!「りぼんが誇る長期連載」「四半世紀の連載を経て」などのキャッチコピーも目に留まり、絵も内容も変わらないお洒落シュールおもろさが確認できた。
自称サバティカルタイムのいま、この期間を趣味に全振りして生きようと自分に宣言し、改めて自分と好きなものを振り返っている。「めだかの学校」と「HIGH SCORE」、形は違えど未だ現役で活躍している二つの作品および二人の漫画家さんの存在を確認できて、嬉しい。この喜びを記したくて久しぶりにnote書きました。きっと祖父は私がこんなシュールな漫画をせっせと毎月読んでたとは知らないだろうなあ…。天国に行っても知らなくて良い事はあるはず。でもじいじが毎月漫画買ってくれてなかったら今の私は無かったよ、本当にありがとー!!
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