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社員2500人規模の会社で、esports部を立ち上げた話 Part 1

こんにちは。株式会社Esaris Worksの代表取締役副社長をやっている仁木と申します。
この記事は、企業でesports部を立ち上げることのメリットをお伝えしたく自分の経験談を交えて書いています。

まずはそれとなりに、自分の背景を。
2007年にオーストラリアの大学を卒業して、そのまま21歳新卒で日本ビジネスシステムズ株式会社に入社しました。通称 JBS (Japan Business Systems)と呼ばれている会社で、ジャンルはいわゆる独立系SIerです。(よくJTBとかと間えられる・・・)
16年間いたのかな?入社当時は300人ぐらいの会社でしたが、あれよあれよといううちに、顔も知らない人も増え、退職時に社員数は2500人ぐらいに増えていました。

私はただのゲームが大好きおじさんです。下手だけど大好き。なんのゲームしようかなぁと考えて、ゲームをせずに週末が終わってしまうようなことが多々。

JBSでは一応ディレクター(部長職)という役職を頂いておりました。
ずっとウェブ系のエンジニアとして飯を食ってきましたが、今年で38歳。2023年2月にJBSを退社し、株式会社Esaris Worksの代表取締役副社長に就任しました。

日本ビジネスシステムズ株式会社は、先ほども書きましたが社員数約2500人で、売上高が約750億円のIT企業です。2022年8月に上場しています。
クラブ活動も盛んで、フットサルや野球、バスケットボールなどが人気です。釣り部やソロキャンプ部なんてのも存在します。

そんな中、「esports部をたちあげる」なんて誰も思わないであろう隙に俺が立ち上げちゃえと思い、2019年4月に立ち上げることができたというお話です。

ディレクターという役柄、社長面談というのが年1回行われる(少ないな)ので、その際に直談判。

「最近esportsがはやっていて、あの企業も、この企業もやっているからうちもやりましょうよ!」と伝えたところ、社長もよくわかってなかったけど、最近良く聞くねesports!やっちゃいなよ!って感じでした。

俺) oO (正直ちょろいなと思った)

と思ったのは束の間、人事部や総務部と話していると立ち上げるには複数条件があることを知り(社長教えてよ。。)
それらを役員がチェックし、OKであれば承認されるとの事。

1つ目の条件は既に何名かのメンバーで活動している事
これは幸いに、数年前から会社名を使ってDiscordでチャンネルを立ち上げていたし、ほぼ日刊的に活動していたのでクリア。

2つ目の条件は、同じ部署の人間だけで構成されていないこと
私は開発部でしたが、営業部などにゲームが好きな社員がいたので誘って入ってもらいました。

次に趣意書の作成。立ち上げる理由や活動の目的を説明しろとの事。
このように、ある程度の規模の企業であればJBSと同様部活を立ち上げるためのルールやワークフローが用意されているでしょう。

趣意書には以下のような目的を記載しました。

世の中の「esports人気の高まり」によるesportsへの認知度が高まっていることを受け:
1. 働き方改革の一つとしてesportsを利用し、新しい社内文化の醸成や採用活動でのアピールにつなげる。
2. esportsを通じて、世代や組織の壁を超えた交流の活性化及び機会を増やす。
3. esportsを通じて、他社との交流機会を増やし、新しいビジネスチャンスを生み出す。

本音と建て前とはよくいったもの。
本心 oO (合法的にみんなでゲームができて部費も使えるから。。。)
なんてのは冗談で、部活動というのは企業の福利厚生ですから、以上のような目的を掲げると申請は通りやすいかと思います。
実際に掲げてみると、その方向に進んでいったりするものです。
oO (次の記事で詳しくお伝えしますね)

会社オフィシャルというのは、単純にゲーム=部活動だからいいね!という話ではなく、部費が会社から支給されるということもポイントです。

数字はぼかしますが、当時は年間数十万円支給されていました。
結構多くない?そりゃ部活として活動した方がメリットあるよ。
とはいえ、フットサルや、野球、サッカーのように練習場を予約する必要もなく、じつはゲームはお金のかからない部活。

もちろん、PCやゲーム機等は部費で購入することはできないので、個人の所有物を利用する必要があるため、お金はかかっているっちゃぁかかっている。ただ、大抵の部員はすでにゲーム機を保有しているのであまり関係ない。

Nintendo Switchでスマブラの大会を行ったとき、大きめのセミナールームがあったので、そこを借りました。電気を消して、画面はプロジェクターで映す。音響設備もしっかりしているので、ほぼ無料で大迫力な会場が設営できる。超いい。

こうやって会社の設備を利用すれば、安価にイベントも開催できる機動力抜群の部活。それがesports部。

では何にお金を使っているか?
部員で大会を開くときに、eSportsカフェを貸し切るときに使っている。
これはPCゲームにかぎるはなしだけど、PCゲーマーが多い部だったので、20台のPCを貸し切って同じ空気を吸いながらワイワイゲームをするのは楽しかった。そのようなオフラインイベントも何度か開催し活動していましたが、コロナの影響で会場を借りて~というのはできなくなり、ほぼ部費を使わない部に。
退職するまでには70人の部員が参加する、JBSで一番規模の大きい部に成長しました。

長くなってしまったので、続きは別のノートで。
Part 2では「esports部を立ち上げて見えたこと

Part 3では「部活としての最適な活動量」についてお話したいと思います。


株式会社Esaris Works
代表者:代表取締役社長 橋本 一成
設立:2012年5月
資本金:500万円
事業内容: eスポーツイベント企画、運営、コンサルティング

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