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必要なのは文章力よりマーケットが広い企画力。

売れる商品、売れない商品の違いは、
入口の数に比例する。

出版において、細かい分析は脇に置き、
売れる本に共通した特徴を
一つだけあげるとすれば、それは、
普段本を買わない人に買わせてしまう
力があるかないかということ。

ミリオンセラーになる本は、
普段本を買わない人が買うから
ミリオンセラーになっていく。

では、普段買わない人が買ってしまう
モノって何なのか? 
そこに売れる企画設計のミソがありそうだ。


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あらゆる人気商品を見て感じること。

当たり前な話しだけど、
マーケットが広い商品です。

では、マーケットが広いとは何なのか?
それは、それを買うことで得られるメリットが
たくさんあるということが挙げられます。

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例えば、いま売れに売れているベストセラーに
『人は話し方が9割』がある。

この本の帯には、仕事・恋愛・人間関係・
お金・パートナー・雑談など、
読むことで得られるメリットがズラリと
並べられている。

話し方が上手くなることで得たいメリット
(読者が想起するサクセスポイント)
がたくさんあるゆえに、いろんな方を拾える。

つまり、
入口がいくつもある商品はマーケットが
広がるため、当たったらデカイ。

『人生がときめく片づけの魔法』も同じく、
片づけが苦手な人は片づけそのものに
ネガティブな感情を抱いている。

それをときめく片づけとしたことがミソで、
読んでみたらなんと、単なる片づけだけの話し
ではなく、ときめきながら片づけられるという
ポジティブな気分が得られる一方、
しがらみや執着、人間関係など、生きる上で
カタをつけるべきマインドの話が書かれている。

つまり、片づけ市場だけを狙った企画であれば
20万部、30万部いけば大ベストセラーであるのに、
ミリオンセラーになってしまったのは、
入口が広いからだと言えるでしょう。


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コロナによる自粛生活の中、
鎌倉が大人気になっていると聞いた方も
いると思いますが、
同じことが言えますよね。

近場で遊びたい!
グルメを楽しみたい!
デートしたい!
海を見て発散したい!
ゆっくり旅の気分を味わいたい!
神社仏閣に参詣して心を整えたい!
神や仏にあやかりたい!
インスタ映えしそうなスポットが多そう!

など、他の近場の街と比較して想起される
メリットがたくさんあるから行きたくなる。


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出版に限って言えば、
マーケットが狭い企画は正直厳しい。
だからと言って専門書がダメとかいう話しでは
なく、その狭いマーケットで圧倒的な競合優位
性の高いコンテンツであることが条件だけど。

一般書として出版したいなら、
果たして自分の企画は入口がいくつあるのかを
考えて、競合の中で選ばれる、勝てる切り口・
タイトルをよくよく考えることが企画を通す上
で大切になります。

また、女性が欲しくなるか?
という視点も大事です。

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