就職1社目⑥次から次に起こる苦しみ

前回のお話はこちら

クソ真面目…そして空元気に振る舞う

業務部という部署は、私にとってかなり好きな仕事内容でした。

毎日ひたすらパソコンとにらめっこの仕事でしたし
図面見たり、伝票作成したり、電卓のスピードも
かなり上達して楽しいと思えるようになっていました。


…しかし


根本的にクソ真面目なところが仇となり
失敗する事は許されないと自己暗示をかけ
心の余裕を自ら失わせる方向へ向かってしまったのです。


会社では、表向きは元気なやつだと思われていました。
実は、常にそう思われるように演じていたのでした。


だからいつも心身ともに緊張状態…
いつしかリラックスする事も忘れていました。


目が回る…呼吸が乱れる…病院へ運ばれる

ちょうどその頃、私は夫となる男性Sさんと付き合っていました。


ある休日のこと…

SさんとSさんの弟カップルと4人でボウリングに行く事になりました。
その時、私はすでに気だるさと軽いめまいがあり、今にも倒れそうでした。

しかし、人付き合いは大切にしないといけないという
私の中の縛りによって、無理に参加してしまいました。


1プレーを終えた頃、椅子から立ち上がった瞬間…


”グルグルグル…”


天井が勢いよく回り始めた感覚に襲われました。

『あ…めまいがひどい…倒れそう』

一緒にいた3人は、そろそろ帰ろうと言ってくれたので
申し訳ない気持ちを抱えながら、弟カップルと現地解散しました。


Sさんの車に乗り込み、帰宅の道中…

”ドクドクドクドク”と動悸が激しく起こってしまったのです。
あまりにも気分が悪くなってしまったので

「ごめん…車止めて…」

そう言うだけで精いっぱいでした。

Sさんが車を止め、様子をうかがっているようでしたが
私はさらに呼吸が乱れ始めました。過呼吸が起こり始めたのです。

S:「大丈夫?!」

そう聞かれても、返事すら出来ない状態。

それどころか、呼吸の仕方すら分からなくなって
完全にパニック状態になり、このまま死ぬのではと思ってしまいました。

どんどん唇がむらさき色になって、意識が朦朧としていたそうです。

すぐに救急車を呼んでくれて、その後、私は病院へ運ばれたのでした。
結局のところ、過度のストレスが招いた結果だという事でした。

『…たしかに、そうだよな。』

その後は、心療内科へ通院する事になるのです。

孤立して過ごし始める

会社では、先輩に私の現状を正直に話したところ

「いや、あんたがそんなんなる訳ないやん?絶対違うよ。ありえん。」

信じてもくれませんでしたし、逆に否定されてしまいました。
誰からも優しい言葉をかけられることはありませんでした。


『あぁ…結局は、誰も分かってもらえないんだろうな』


そう感じた私は、会社でホッとする居場所がないので
お昼休憩には、他の人と一緒にいることを極度に避け
一人でお昼ご飯を食べて、自分の席に座り、机に伏せて眠り
午後の就業のチャイムが鳴るまで過ごすのが日課になっていきました。


『もう偽物の自分を演じないでいこう…』


本来の自分で仕事をし始めていくうちに
周りからの見られ方も180度変わったと思います。


「あんなやつだったっけ…?」という声が聞こえそうなくらい。


そして、私はクソ真面目な仕事人間で過ごすようになりました。
誰も近寄ってくれるなオーラを常に出しながら…。


…【就職1社目⑦苦しみからの解放】に続きます。

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