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都市伝説から見る科学

ちょうど昨日(12/25)にやりすぎ都市伝説が放送されましたね。

普段科学的な話をなるべく大きな間違いがないように紹介していますが、個人的に都市伝説は好きです。当然、科学としてではなくて、ロマンがあるなと思うわけです。

今回はそんな都市伝説について科学的に見ていこうと思います。

都市伝説を科学的に見る

以前、オカルトや都市伝説エセ科学に関する記事を書きましたが、やりすぎ都市伝説の演者を見ていると、もっと深いことを感じます。

当然、都市伝説はほとんどが嘘・間違いだと思います。だからこそ「信じるか信じないかはあなた次第です」となるわけですね。別に信じるのは自由だけど正しいとは限らないよというスタンスです。

個人的に他人に強要しなければ、周りに実害を与えなければ、だれが何を信じてもいいと思います。スピリチュアルに興味はありませんが、それを信じる人に対して科学的に意味がないからやめろとは言いません。

他人への過度な干渉は避けたい、基本的には科学を信じて懐疑主義者な私ですがそれでも都市伝説は面白いと思います。

その理由は、世の中に正解なんてないと思ってるからです。例えば、かの偉大なニュートンが立ち上げた(?)とされている古典力学の世界も、原子レベルになってしまえば通用しなくなります。

量子の世界ではある確率で壁抜けすることも可能です。誰が現実世界で壁抜けができると思うでしょうか?しかし現実には起こりえるわけです(当然ミクロな世界でのみ)。

このように常識では考えられないことが起こりえるということも頭の片隅に置いておかなければなりません。

そう考えると、幽霊を電磁場の何かだといわれても、それを反証できなければ、可能性はゼロではないわけです。科学を信じる身からするとそれを盲目的に信じることはできませんが、非常に低い可能性の一つとしてみています。

紐づける力・納得させる力

やりすぎ都市伝説の演者(テラー)を見ていると、彼ら(or 作家さん?)の物事を関連付ける力のすごさを感じます。

つまり、彼らは何かしらの関係性、少し説得力があれば相関を提示して視聴者をくぎ付けにします。フリーメイソンの陰謀論とか、悪魔の数字666とか、なんだか信じてしまう気持ちもわからなくもありません。

とはいえ、科学的に見ると、事象に何かしら関連性や相関があるように見えても必ずしも原因と結果であるとは言えません。

わかりやすい例では疑似相関という言葉があります。

このように、関係性があるからといって、その事象の原因(因果関係がある)とは言い切れないわけです。

しかし、都市伝説となれば話は別です。彼らはわずかな関係性から、ストーリーを作り上げてさも原因と結果であるように話を進めます。そして人によってはかなり説得力のある話し方をされるわけです。

事象を紐づけ、ストーリーを作り、わかりやすく話す、これはとても難しいことだと思います。特に科学者でもストーリーを作り、わかりやすく説明できる人はそう多くないです。

悪用すれば、カルト宗教であったり、詐欺師にだってなれる気がします。これは完全に当人のモラルの問題ですね。

科学を信じる者からすると、少し厳密性から離れたとも思えるストーリーやわかりやすく説明するというのは学ぶべきところかなと感じます。当然、科学としての正確性とはトレードオフになる点もあるので、そこの線引きをうまいことやる必要もあります。

そもそも科学は正しいのか?

これはもしかしたら哲学的な命題になってしまうのかもしれません。科学者や研究者をはじめとして、私のような学生も科学を信じて生きています。しかし一部では科学という宗教を信じているとも言われたりしています。

科学という宗教、そういわれると確かにそうかもしれません。数式と物理(というモデル)で記述できる事柄を科学として信じ込んでるといわれれば何も言い返せないですよね。

例えば、有名な世界5分前仮説や水槽の脳なんて思考実験があるように、本質的には私たちの存在すらも疑う考え方があるぐらいです。

ここまでいくと少し行き過ぎな気もしますが、私の頭ではこれらの思考実験に反論するような論理性も弁論術もありません。

何事も疑っていく姿勢、これは科学においても重要な点な気がします。これまでありえないと思われていたことが、次々実現する世界ですので、教科書に書いてあることを鵜呑みにするのは良くないですね。

最後に

今回は都市伝説についてダラダラと書いてみました。

というよりも、どちらかというと都市伝説テラーから学べるところは学んでいこうという話ですね。そして、科学ですらも本当なのか疑う姿勢もまた大事なのかなと思います。





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