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誰でもできる邪道な英語論文の読み方(※乱用注意)

ここではちょっと邪道な論文の読み方を紹介します。
これは研究室に配属された大学生向けではなく、英語なんて読めないよって諦めている大人たち、まだ習ってないよと思ってる子供たち(中高生)が実践できる方法です。(たぶん、大学生は知ってると思います)

当然、論文を完全に理解することなんてできません。
論文が何を言っているのかという雰囲気を知ることは意外と簡単です。

使うものは翻訳サイトorソフトです。
数年前まではポンコツだったGoogle翻訳も今やかなりの精度で訳してくれます。

有名どころでは
✓Google翻訳
✓DeepL
✓みらい翻訳
とかでしょうか、いずれも無料で使えます。

やることは簡単です。
まず自分の興味のある内容について英語で検索します。単語がわからなければ翻訳サイトにかければOKです。
ここでオススメなのが、Googleで”画像”を検索することです。

なぜなら”すべて”で検索するとサイトの名前が英語で出てきますが、それだけでは自分が必要としているかどうかわかりにくいうえ、英語が読めなければいちいち翻訳サイトを頼る必要があります。

しかし、”画像”での検索であれば興味ありそうな画像をクリックすれば良いのです。英語を読む必要がなく、直感的にわかりやすいうえ、1度に10個ぐらいのサイトの情報を得ることができます。”すべて”で検索すると一度に4~5のサイトしか表示されませんし、必ず英語を読む必要があります。

ヤモリの手の生体模倣を調べた例

検索方法

検索方法2

個人的にこの画像で調べるという方法は意外と有用だと思ってます。通常検索では次のページに飛ばなくてはいけませんが、画像の場合スクロールすると次々画像が出てきます。数百の記事のスクリーニングにはちょうどいいです。
加えて、論文のタイトルを覚えている人は少ないと思いますが、論文に出てくる図を記憶してる人は多いのではないでしょうか?この方法では自分の持ってる論文のタイトルをクリックしてしまう心配がありません。

最後に、英語のサイトであれば、英文をコピーして翻訳サイトに張り付ける。これで終わりです。

ここで論文のいいところを説明しましょう
英語のサイトは意外と情報量が多くてよくわからないことがままあります。翻訳サイトは全文日本語にしてくれますが、文章が多すぎて全部読むのも億劫です。

論文の場合、最初にAbstract (概要)というものがあります。論文は雑誌によって有料のものが多く、全文読めない場合がありますが、Abstractは基本読めるはずです。そして、ここには論文の内容が要約されて書いてあります。

このAbstractを翻訳サイトにぶち込めば終了です。
良くまとまった英語が翻訳されて出てくるでしょう。

英語の論文が全文手に入る場合は、通常の読み方と同じような順番で翻訳していけばOKです。
一般的に言われてるのは、Abstract (概要)→ Conclusion (結論) → Results (結果) → その他の順ですね。
個人的にはAbstractの次ぐらいにFigureの注釈を読みます。(興味の有無を調べるために)
ここでは全文読む場合は想定していないので、そこらへんはググってみてください山のように論文の読み方の記事が出てきます。

私がこの邪道な方法を使うのは短時間で大量の論文をスクリーニングしないといけないときや、異分野の内容をざっくりと知りたいときだけです。(勉強にはならないので乱用注意ですね)


最後に
どうしてこんなことを紹介したかというと、日本人は英語ができないことを言い訳に英語の情報を取得しようとしません。
でも英語を喋れなくても聞き取れなくても、翻訳サイトのおかげで英語の文章は理解することができるのです。

多くの人が英語の情報に触れて胡散臭いフェイクニュースとか根拠のない科学技術に騙されないようにしてほしいですね。
(自分も調査が不十分だと間違えることは多々ありますが、怪しいなという嗅覚は大事だと思ってます)


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