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コロイドなにそれおいしいの?

答えはYESです。

まあ、これは半分冗談ですが、あながち間違いでもありません。
コロイドって高校の化学で習うのに、人によってはそれ以降はほとんど見ることがないのではないでしょうか

そして、そんなよくわからないコロイドって楽しいの?って思うかもしれませんが、コロイドを知るとおいしいパスタが作れます。

では、身近にあるコロイドとはどんなものでしょうか?

身近なコロイド

おそらく最も目にするのは雲でしょう。
食べれるんじゃないの?と思われるかもしれませんが、実は牛乳も生クリームもマヨネーズもコロイドです。
他にも炭酸水のような泡や、一部の化粧品なんかもコロイドですね。

紹介するとこんな感じですが、どんな共通点があるのでしょうか
そもそもコロイドとはどういう意味なんでしょうか?

コロイドの定義

ナノ~マイクロメートル程度の粒子が均質な媒質に分散している状態です。
なにいってるかよくわかんないですね

簡単に言うと目に見えないぐらいのサイズの小さな粒子が、空間内にバラバラに散らばって浮かんでいるような状態のことを言っています。
例えばビール(炭酸水)を思い浮かべると水の中に炭酸の泡が浮かんでいますよね、こんな感じです

実はこの現象は非常にいろんなところで見ることができます。
上にあげた例として、雲は空気に小さな水滴が浮かんだ状態、牛乳は水にたんぱく質の粒が浮かんだ状態であるわけです。


一般に言われる乳化という現象もまたコロイドと密接に関係があります
乳化とは、本来分離してしまう水と油を上手に混ぜることで、水の中に油の粒をプカプカとに浮かばせる、もしくは逆に油の中に水の粒を浮かばせることを意味します。
これが上手にできるとおいしいパスタになるわけですね。

また空気の粒が固体の中に埋もれている状態もコロイドとなります。
例としては発泡スチロールや活性炭が挙げられます。

おそらくこの定義から考えると空気が含まれてるスポンジケーキやスナック菓子なんかも広義の意味ではコロイドになるのではないでしょうか?


コロイドって役に立つの?

いくつか紹介しましたが、パスタをおいしくする以外にコロイドって役に立つのでしょうか
たとえば、分子よりも少し大きいサイズのナノ粒子は、新しいディスプレイの材料から病変患部に薬を届ける医療技術まで幅広く利用されています。
またファインバブルと呼ばれる非常に小さな泡は高い洗浄力や殺菌力があるといわれています。
これらはいずれも最先端で研究されているようなお話です。

ここで気を付けなればらないのは、ナノとかコロイドというキーワードを使ったエセ科学をよく見かけます。
特に食品とか化粧品とかは怪しい宣伝広告が多い気がします。
科学をきちんと理解することは難しいですが、胡散臭いものに騙されないように簡単な知識を身に着けるのは大切なことだと思います。


最後に

高校の時に習うコロイドというと”にかわ”とかよくわからないものを例に出されて、私も全く興味を持てませんでした。

しかし、世の中にあるコロイドをいろいろ見てみると意外と身近でなんか面白いな~と感じるようになりました。

少しでもコロイドの世界に興味を持ってもらえればうれしいですね。

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