見出し画像

言葉の呪縛から抜け出そう


「お客様より目立ってはいけない」

「プライベートでも、◯◯の店員だと見られている。行いには注意しなければならない」


新人研修で、今でも覚えている言葉です。

今思えば、この2つの言葉は、呪いのように私を縛り付けていたのだと思います。

入社当時は、まだ20代前半で、社会経験もなかったので、それが社会の常識で、それが正解だと思ってしまった。

会社規定で、ある程度の服装の決まりがあります。

髪色や髪型、靴の色も、規定を外れているものは注意されて、改善するように言われていました。

注意されるのが嫌で、ずっと上司の言う通りのことを守っていました。

そして、そのうちいつの間にか自分が役職に就いていて、ますます自由がなくなっていきました。

常に無難に、地味に、真面目に。

そして、いつの間にか ”自分らしさ”  が無くなっていました。


本当は、こんな地味な髪色じゃなくて、金髪にしたい。

いや、それだけじゃ足りない、ピンクにしたい。

なんで、目の前にいるお客さんは、こんなに派手な髪色で、かっこいい服をきて、カラフルなスニーカーを履いているのに、私にはそれができないのだろう?


退職が決まり、改めて、何がしたいかを考えた時、「そうだ、私、ピンクになりたい。」と、本気で思いました。

それが、やりたい事はたくさんあって、それを制限してきたこの呪縛から抜け出すことが決まって、真っ先にやりたい事でした。


あの研修を受ける前までの私は、ロックが好きで、特にV系が好きで、無難な今流行りのなんて、考えてもいなくて、ただ好きな服を着て、好きなアニメを見て、将来に希望を抱いていた。

あの頃に戻りたい。

本来の自分を取り戻したい。


好きなことをして生きていきたい。


退職という終わりが見えた事で、こんなにも心も体も軽くなるのだと知りました。


「やめたいなら、やめたらいい」

今まで何度も、そういう言葉を目にしてきたけど、それは無理だと諦めていました。

でも、一歩踏み出したら、世界が変わりました。


今まで見えていなかったものが、見えるようになりました。


今が不幸だと思うなら、その場にずっと止まっていないで、一歩前へ出てみてください。

たった一歩。

その一歩が、世界を変える一歩になります。

「〜しなきゃいけない」「〜してはならない」の世界から、「〜しよう」「〜したい」の世界へ、変わるための一歩です。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?