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Event|3/1sun U-30 料理人向け勉強会「Easy going vol.06」やります!

2019年7月から、1~2カ月おきのペースで開いている、30歳以下の料理人向けの勉強会「Easy going」のvol.06を3月1日(日)に開催します!

日時/2020年3月1日(日) 18時〜19時30分ころまで
参加費/3000円(料理2品試食あり)
場所/中目黒 ビストロニョニャ(東京都目黒区中目黒3丁目6−2)
定員/6名
※イベント終了後、ワインを飲みながら語り合う懇親会あり(キャッシュオン制)

1/19にやった前回5回目様子です~。

Easy goingに来てくれたメンバーが中心になってつくった「HINODE」というポップアップイベントで、おかげさまでいろいろな方に注目をしてもらいました。

ありがたいと思う一方で、自分としては、ブームのなかでも冷静にいないと、と思っています。

若手料理人バブルで消費されないように

若い料理人に料理業界だけでなく、他業種からも注目が集まっていて、ある種の「若手料理人バブル」のようなものが起こっているな、と感じています。いまは少し落ち着いた感のあるスタートアップブームが、料理界にすこし遅れて影響を与えた、そんなように僕はみています。

5年前くらいでは絶対になかった状況で、確実に、経験の幅が広がって、やりがいのある状況なんじゃないかなと思います。ただ、ここで注意してほしいのは、挑戦する機会が増えるということは、判断される機会も増えるということ。

きちんとイベントなどで得た経験を次のステージに向かうための足掛かりにできるか、それとも注目されていることにおぼれて慢心や過信が自分のなかに生まれていることを気づかずにいるか。

ひるがえって、実力がある人とそうでない人が、単純に振り分けられてしまう、という厳しい現実に直面することにもなるので、「料理を作るということはどういうことなのか」ということを忘れずに挑んでほしいな、と思います。

Easy goingの3つのコンセプト

Easy goingとしては、30歳以下の料理人に対して、「同年代の横のつながり」「海外志向を応援する」「オセアニアクイジーヌの提案」の3つを伝えていきたいという思いでスタートしました。

①横のつながり|多様な職場の料理人があつまる

については、レストラン、ホテル、婚礼、フリーと多様な働き方をしている若者たちが集まってくれていて、お互いの職場の常識がよくもわるくも、他とは違うことが実感できているんじゃないかと思います。

また、それぞれが目指している目標も違くて、たとえばホテル内のコンクール出場を目指している人や、次の移動でシェフを任してもらうことになりそうなのでしっかりしたいという人や、フリーの料理人として事業構想を練っていたり。もちろん海外に行こうとしている人もいます。

それぞれがそれぞれの夢や目的を持っていて、それを実現したいと集まってきてくれているのは、なんかエネルギーあるなぁと感激を毎度しています。

②海外志向を応援する|意外と海外への欲求は少ない??

思っているほど、海外志向の強い料理人は少ないな、というのが僕の実感です。どちらかというと、日本のことをもっと知りたい、とか地元に戻って事業を開きたいという人の方が多い印象です。

海外に何を求めていくのか、メリットが明確じゃないってのはあるのかな、と個人的には分析をしています。

というのも、技術を磨きにいくために海外で実績を積むという時代は、インターネットとスマホの登場で終わりました。かわりに、ローカルなもの、自分たちのまわりにしかないものへの興味が、その反動で強く生まれています。訪日外国人の増加など、目に見えた日本の環境の変化も、自国への関心に拍車をかけているようにも思います。

一方で、まだまだ続きそうな国内(とくに東京)のレストランオープンラッシュや、東京オリンピック後の不透明な経済状況、日本の人口減を考えると、マーケットを日本だけで考えているのは、リスクが高いかなということも感じます。

今の瞬間、海外に興味はなくても、2、3年たった時の状況の変化も考えると、Easy goingで「海外には積極的に行った方がいい」という話を聞いておくだけでも、対応が早くなるんじゃないかと思うので、引き続きこのテーマは伝えていこうと思います。

③オセアニアクイジーヌの提案|料理にタブーはない!

Easy goingでは、シェフの福田浩二さんが10年以上、料理をしてきたオーストラリアとニュージーランドの食材や調味料だけでなく、世界各国の食材や調味料を組み合わせた、型破りな料理を2品作ってもらっています。

正統な教育なり職場で働いていると、「こんなのあり?」みたいなことは多いです。

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じっさい前回の牛肉に合わせたペッパーコーンのソースは、けっこう辛い。フレンチだったら、こういう辛さはありえなかったりするんですが、オセアニアでは「ぜんぜんOK」。食文化としての歴史が浅いことがかえって、ルールについて寛容であって、「おいしければいい!」という、本能的なものに従っていく場面が多いです。

20代で、それほど多くの職場や現場を体験していない、つまり日本料理とか、フランス料理とか、国籍による料理ジャンルのなかで仕事をしている段階では、かなり驚きの連続だと思います。

ただ、誤解しないでもらいたいのでsが、僕も浩二さんも、「こういう料理をしてほしい」、とか、伝統的な料理を否定しているわけではないんです。それぞれの立場で大切にしているものが違うから、文化と呼ばれるものが生まれて、そのなかで人々が共通言語で会話している。それぞれを比較するのではなく、たくさんある文化というものを理解して、自分が所属する文化についても理解しよう。

つまり、オセアニアクイジーヌという、西洋料理からみた「辺境の料理」から多様性を感じてほしいんです。

Easy going  = 気楽に行こうぜ

3つの柱は、今後も継続していきながら、来てくれる若手料理人たちの現在を知って、そこから良い未来を作っていければと思っておいます。

Easy goingは、浩二さんと僕が主役ではなく、来てくれる若手料理人の皆さんが主役です。主役とか観客とかじゃないか。主客一体となって、Easy goingという空気や空間、マインドを共有していけらばいいなと思っています。

ぜひ、興味があるかたは、僕のTwitterからDMをいただければと思います。

お会いできるのを楽しみにしています。

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