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Ryzen 3 3300Xの定格運用。

きっかけは二週間前に、Apex Legendsの「CPU使用率100%バグ」を食らって、このパソコンが初めて予期せずに96℃というかなり危険な温度まで上がってたから、流石にこれは放置してはいけないと思って、解決策を探してみた。

【Apex Legends / S10】CPU使用率異常バグ(?)、自己流の対処方法。


最初は手がかりがないものの、先日Lineのグループで、知り合いたちはパソコンの話題をしてて、俺は「オーバークロックしてないのに、なぜかCPUの温度が高いな」と言って、みんなから低電圧化や周波数を固定させてみる?と提案されたから、やっぱりOCの設定をいじるしかないかと思って、ネットでいろんな情報を検索してみた。

実はこのパソコン、買った9ヶ月でマザーボードはすでに一回壊れたことがある、あの時は温度を抑えるために低電圧化させたから、実はこれのせいで壊れたじゃないかという考えもあって、今のマザーボードはケースファンの回転速度以外の設定は全部デフォルトのままだった。


【解決済み】パソコンは通電してるが、電源が入らない、理由を探す、とその記録。


しかし、今使ってるB450MはAsrockのSteel Legendで、そのUEFIの機能はAsusのTuf Pro-gamingに比べると、ちょっと不親切なところがある。

それは、Asusの低電圧化はAI TweakerのCPU Voltageで数値を入れるとすぐ終わるけど、Asrockの方には「Voltage(VID)」と「Vcore Voltage」がある。

説明は割愛で、とりあえずVcore Voltageに「1.25000」を入れてみたけど、結局マザーボード側の電圧が固定されただけで、CPUの電圧はいつも通りだった。

では、「Voltage(VID)」をいじればいいじゃないかとは思ったけど、そこをいじると、CPUの周波数もいじらないといけないんだ、つまりVIDの方を固定したければ周波数も一緒に固定しないといけないらしい。

元々俺はOCの素人だし、たとえネットで設定のやり方を調べたとしても、やっぱりそこをいじる度胸はなかった。


で、話はLineのやり取りに戻るが、俺は自分のCPUの状態を書いたHWmonitorの画像をLineに貼ったら、知り合いの一人から「お前、オーバークロックしてるじゃん」と言われた。

当然やった記憶がないから否定したけど、「3300Xの定格は3.8GHzなのに、お前のCPUは4.3GHzまで行ってるじゃん。」と3300Xの公式URLまで貼ってくれて、ようやく問題点を発見した。

そう、たしかにアイドルモードの電圧は1.0Xで、クロックは3.0GHzだけど、適当にブラウザをいじったり動画を見たりすると、電圧はすぐ1.3-1.4、クロックは4.3GHzになる。

そして俺はAMD純正クーラーのWraith stealthを使ってるので、そりゃ温度が高くなるよね。


しかし、自分は本当にオーバークロックをしてないから、だとすると可能性は2つしかないーー「PC専門店のスタッフが勝手にオーバークロックをした」、と「マザーボードのデフォルト設定でオーバークロックが行われてる」。

流石にPC専門店のスタッフはこういう余計なことをする可能性が低いから、まずマザーボードから考えたけど、その時に別の友達の言葉を思い出したーー「今のCPUは昔と違い、クロックは固定じゃないからね。

最初はわからなかったけど、よく考えると何かの設定によってクロックが変動するようになったかもしれない。
そこで、今まで一回も検索してなかったキーワードをグーグルに入れたーー「AMD 自動オーバークロック」。


そして、今のマザーボードはAMD向けにもIntel向けにも自動オーバークロックの機能があって、しかもあの機能はデフォルトでオンにされたことがわかった。

確信ではないし、マザーボードがまた壊れるかもしれないからすごく怖かったけど、なんとなく問題の核心にまで辿り着いたような気がするため、一回だけ自動オーバークロックに関連する2つの項目を無効にするべきだと思って、UEFIをいじってみた。

※自動オーバークロックを無効にする方法の詳細はこちらです。
AMD Ryzen 定格運用 : 自動オバークロック無効化 (BIOS設定)


そして、PCを再起動させたら…

世界が変わった。


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これはApex Legendsで2戦くらいやったCPUの状態だ。

まず電圧の設定は「自動」のままだけど、1.0-1.1に固定されてる、クロックはアイドルの時に3.0GHzで、ピークの時に3.8GHzだった、これは公式サイトに書かれる定格の数値だから、オーバークロックはしてないと確認できた。

で、問題の温度はエアコンつけてる場合、ピークの時に60℃しかない、これは以前より20℃も下がった!これはすごく大きいだ。

実際他のゲームもテストしてたけど、WoTもESOも60℃前後で、Youtubeの動画を再生しても精々53℃くらいだった。

エアコンをつけてない場合は大体+5℃だから、多分CPU使用率が100%になっても75℃前後じゃないかと思ってる、これはオーバークロックした状態でゲームを起動してAFKする時の温度だった。

当然、今の電圧は低すぎるじゃないかという心配はあったけど、そもそも電圧の設定は自動だから、必要があれば1.1以上になってもおかしくないし、多分低すぎてシステムが不安定になったり、フリーズしたりはしないじゃないかと思う。


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ここからは文句パートです。

この一年ずっと俺を苦しめたCPU温度の問題の元凶はマザーボードの自動オーバークロック機能だった。
正直AMDの自動オーバークロック機能をオフにする方法を検索し、台湾の大手フォーラムを見て、どうして低コストのマザーボードでこの機能をオンにしたと愚痴る人が結構いた。

そもそもこういう低コストのマザーボードを選ぶ人は9割お金に余裕がなく、とりあえず限られた予算で一台のパソコンを買って、Windowsにサインインして、Youtubeを見たりゲームをやったり、それさえできればどうでもいいと思ってるから、多分誰もオーバークロックしようとしてないはず。

それなのに、この自動オーバークロックのせいで、純正クーラーは使えなく、もっといいクーラーを買わないといけないことになるから、完全に本末転倒である。

実際、自分の3300Xだと、自動オーバークロックをオンにして、CPU使用率を抑えないように運用する場合は、虎徹マーク2を使ってようやく75℃って感じだから、純正クーラーは絶対に無理だ、CPUもマザーボードも焼かれて壊れてしまう。

それに、オーバークロックしたい人は自分でUFEIで有効にすればいい、流石に何のパソコン知識もないのにオーバークロックをしようとする人はいないだろ、わからなくてもググるくらいはするはず、だからデフォルトでオンにする必要は全くないと思う。

逆に、今のままだと何のパソコン知識もない人が自分でUEFIに入って自動オーバークロックをオフにしないといけないから、どう考えてもおかしい。

しかも、オーバークロック有無の差はほぼ感じられない、これが一番やばかった。
他人の文章を読むと、動画制作などCPUにすごく大きいな負荷をかける場合はすごい差があるけど、俺には関係のない話だし、ゲームの読み込みだと大体数秒の差しかないから、その数秒のために虎徹を買ってくる人は多分いないと思う。

とりあえず、今のハードウェアのメーカーはどれも性能ばかりで勝負してるけど、実際ユーザーのことは考えてない気がする。
昔、オーバークロックは一部の玄人でしかやらないことなのに、いつの間にかやらない方がおかしい風潮になってる。

冗談抜きで、俺は今回のことを解決するためにいろんな文章を読んでたけど、俺と同じ「自分のCPUの温度が異常に高いけど、理由がわからない」という人が大勢いる、そしてPC関連のフォーラムでスレを作っても、9割はもっといいクーラーを買えば?という何の役も立たない返事ばかり
いいクーラーがあっても、発熱の理由がわからなければ何の意味もないのに。

家は週に2回火事になるけど、とりあえずいっぱい消火器を買っとけば、原因がわからなくてもいいと思う人なんていないでしょう。

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