人生設計を見直す⑥〜お金と時間の切っても切れない関係

前回はお金を稼ぐことと働くことは分けて考えましょうという話でした。今回はその続編とも言うべき、「お金と時間の関係」についてもう少し考えてみます。

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アルバイトやパートで勤めるとき「時給XX円」で働きますよね。正社員になっても月給制なら「月XX円」、年俸制なら「年XX円」というように自分の時間を切り売りしていることに変わりはありません。人生は有限なのにその一部を雇用主に売ることで対価を得ているわけです。この状態で収入を上げるには働く時間を増やすか時間単価を上げるしかありません。働く時間といっても限界があるので、ではどうやって時間単価を上げればいいのか?

ひとつは時間単価の高い会社に転職することです。でもいずれ頭打ちになることでしょう。雇用主からお金をもらう構図は同じだからです。ではどうするか?

それには収入源を増やしましょう。(雇用されている)本業+(自分が主役の)副業。そして副業を複数かけもちする、もしくは大勢に商品を買ってもらう。

雇われ社長をしばらくやっているときこのことに気付いたわけです。確かに社長の立場なら一般従業員より多く給料はもらえるが、もらう会社がひとつなら二倍三倍にするのは難しい。だったら自分が商売すればいいのでは?ということ。

また、電車に乗るよりタクシーを使う、自分が直接労働するより外注にお願いする(家事含む)、等々、時間を買えるサービスは多くあります。

これが自分の時間の使い方を見直して時間単価を上げる、という意味の「お金と時間の関係その1」。

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2つめ。貯蓄や投資には複利効果があります。利息・配当を再投資に向けるとそれらも勝手に増えていく。銀行預金の金利がほぼ0の時代になり貯蓄で複利効果が望めなくなったので複利効果を狙うなら投資ということになります。複利効果は時間をかければかけるほど実感できます。指数関数ですから。これが複利効果を狙う「お金と時間の関係その2」

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3つめ。人生100年時代と言われますが、それでも上限はある。だから生きている間に使える金額にも上限がある、ということ。お金を稼ぎまくっても年取って使い道がなくなりもしくは早死にしたらその稼いだ時間は無駄だったということになりかねません。理想は遺産を残さず稼いだ金は死ぬまでに使い切ることでしょう。それにはどうするか?

幸い年金制度というものがあるので、働けなくなっても死ぬまで収入は確保できます。また生活水準を一度上げると下げるのは難しいので、若い頃から年金生活並みの生活水準を維持することをお勧めします。若い頃に稼いでも生活水準を上げず、使わなかったお金は貯蓄か投資するということになります。貯蓄や投資が上手くいって働かなくてもよくなったらいわゆるFIREです。あとは稼がなくても好きなことをして暮らせます。でも前回触れたように何か取り組むものは見つけましょうね。ボケちゃいますから。

お金を稼ぐばかりが人生じゃない、しっかり貯めて増やして死ぬまでに使いきりましょう。人生の限りある時間をどう配分してお金とつきあうか。これがお金と時間の関係その3。というか端的に言えば若い頃から出費を固定しろと言うことです。

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まとめますと、

①人生には限りがあるので、お金を稼ぐフェーズではできる限り時間単価を上げましょう。それには時間を買うなど工夫を要します。これがお金と時間の関係その1。

②お金を貯めて増やすフェーズでは長い時間をかけて複利効果を狙いましょう。これがお金と時間の関係その2。

③現役世代の早いうちに年金生活の水準を調べてできるだけ生活水準を変えないようにしましょう。要はどんな金の稼ぎ方をしようが生活水準を変えない覚悟で人生を過ごすということです。これが人生の長い期間で出費を安定させるという意味の、お金と時間の関係その3

以上です。



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