人生設計を見直す⑤〜働くこと、お金を稼ぐこと

実際副業に関して詳しく話をする前に、一つ伝えておきたいことがあってこの文章を書いています。タイトルにありますが、「働くこととお金を稼ぐことを区別して考えよう」、という話です。

筆者はサラリーマンの父とパートの母と弟の4人家族で育ちました。生活するにはお金が要る、お金を稼ぐには誰かに雇われて労働する、が社会の一般常識だと刷り込まれたわけです。

ところが社会に出てみて、労働しないでお金を稼いでいる、もしくは働いてはいるけど別の収入源がある人がいることに気づきます。

更に自分が現役を退く時期になって、働きたくても働けない、誰かに養ってもらわないといけない時期は誰にでも訪れること、そして若いうちから労働収入以外の収入を増やしていわゆるFIRE(Financial Independence, Retire Early(経済的自立と早期リタイア)を目指す人もいるらしいことを知ります。

親父が会社を早期退職後小さな会社を転々とし、年金生活に入るもののやりがいを見つけられずに苦悩するところを間近に見てきて、働くとは、やりがいとは、人生の終盤、何を生きがいに、精神の頼りに、そして何を楽しみに生きるべきか、などなど考えるに至りました。

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これは男性に限る話になりそうですが、若い人たちに伝えたいことを列挙しておきます。

①僕の少し上の団塊の世代では、「濡れ落ち葉」などと言う言葉が流行りました。退職後やることがなく奥さんの行くところについてまわる様子を揶揄したものです(蛇足ながら説明すると、濡れた落ち葉が靴に張り付いてどこにでもついてくるという意味)。家事がありご近所付き合いがある奥さんはいい。旦那は退職すると人間関係も切れて日中やること、やりがいを一気に失ってしまう。そしてボケが始まりやりたかったことができずに一生を終える。そんな人生にはしたくないですよね。

②「働く」というとお金を稼ぐことに直結してしまうので別の言葉で「取り組む」という言葉にしますが、生涯取り組むべきことを若いうちに見つけて取り掛かった方がいい。しかも2つ以上。年取ってから趣味を見つければいい、などと言っているとセミプロみたいな人々に混じって面白くなかったり、こんなはずではなかったと思った頃には他のことを始める余裕や気力が失せている危険性があります。1日やることがなくぼーっとしているうちにボケが進行してしまいますよ。

③現役を退いて「取り組む」ことは決してお金を稼ぐことではなくても構わないのではないでしょうか。それを趣味という人もいますが、ボランティアだってあるし、こうやって若い人向けの文章をネットで見られるようにすることもボケ防止になるし自分のためでもあります。

というわけで、"FIRE"を目指すのも結構ですが、何もしなくても生活できる状態になったとしてもぜひ何か手、体、頭を動かすことに取り組んで欲しい。健康のため、ボケ防止のため、でもあります。
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というわけで金銭とは切り離して別の意味で労働、仕事、取り組むべきことを持つのは大事、という話でした。

ここまで(以下有料記事。筆者が今後取り組んでみたいと思っている活動。金を稼ぐことにはこだわらず)

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