聞香【4】香十徳(1)
11世紀の北宋の時代に、中国の黄庭堅(こうていけん)によって書かれた「香十徳」は室町時代に一休禅師によって紹介されたといわれています。
私が行っている聞香会では、この「香十徳」を体感していただくことを最も大切にしております。
10の項目を2つずつ、5回に分けて、私の経験から、詳しく解説いたします。
【1】感格鬼神 感覚を研ぎ澄ます
鬼神は、天地万物の霊魂、死者の霊魂、天地の神霊、そして、超人的な能力をもつ存在を意味します。10年ほど前に、関西のお寺のご住職から「鬼神の力が働く時、人間は神通力を発揮することができるのです。」というお話をお聞きしました。
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