無駄を楽しむ
こんにちは、えりやまです。
最近、『今日、誰のために生きる?-アフリカの小さな村が教えてくれた幸せがずっと続く30の物語-』(SHOGEN×ひすいこたろう)という本を読みました。
著者のSHOGENさんが、絵の修行のために滞在したアフリカの小さな村で、幸せに暮らす現地住民から教わった「幸せに生きるための秘訣」について書かれた本です。
この本では、私たち現代人が忘れてしまった幸せに生きるためのヒントが実話とともにいくつも紹介されています。
その中で個人的に心に響いたことが「無駄を楽しむ」という話です。
私はこの考え方を知ったことで、余裕のなかった日常から解放され、毎日が以前よりずっと楽しくて充実したものに変わりました。
今回は、この「無駄を楽しむ」という考え方について、自分が抱いた意見と気づきを、本の感想とともに書きたいと思います。
効率化が進む現代
現代の私達は、スマホで遠くの人とメッセージのやり取りができたり、新幹線や飛行機などで高速移動ができるようになったりと、手書きの手紙を送ったり馬車で移動していた一昔前に比べると、遥かに効率化された時代を生きています。それによって私達の暮らしがどれほど豊かになったことか、ということは言うまでもありません。
効率化で時間がなくなっている?
しかし、この本を読んでから、「効率が悪いほうが人間幸せだったんじゃないか?」と思うようになりました。
そもそも効率化によって時間がたくさん生まれているはずが、むしろいつも時間に追われた生活をしてないでしょうか?常に「何か」に追われている気がして、心の余裕がなくなっている気がします。
さらに、効率的にことが進むことが当たり前のこの時代、ちょっとでもうまく物事が運ばないと、「なんて効率が悪いんだ」とイライラしてしまいがちです。
私達はいつからこんなに余裕がなくなってしまったのでしょうか?
「効率よく生きたいなら、生まれてすぐ死ねばいい」
今回読んだ、『今日、誰のために生きる?』の中で「無駄を楽しみなさい」という内容が書かれていました。
無駄を楽しめる心の余裕があれば、幸せになれる。そう教えてくれています。
例えば、人と他愛もない話をしたり、手紙でやりとりしたり、自分の足で山に登ったり、自分の手で料理したり。
一見効率悪いことでも、やると楽しいものです。
そもそも人生そのものがたくさんの無駄でできている。人間は無駄を楽しんで生きるようにできている。
本書の中で書かれている、「効率よく生きたいなら、生まれてすぐ死ねばいい」というメッセージには胸を強く打たれました。
私たちは「無駄」を楽しむ喜びを忘れてしまっているのではないか。効率化が人間の「無駄に生きる」という、私たち人間にとって大事なものを奪ってしまっているのではないか。この本を読んでそう考えさせれらました。
まとめ
人はどこまで効率化を求め続けるのでしょうか?
新しい技術やしくみによって世の中が効率化されて便利になるのは、人類が発展していくという点では素晴らしいことだと思います。
しかし私たちはそれによって本当に幸せに向かっているのか?そして効率が良いことだけが幸せではないかもしれない。このことを常に意識していきたいものです。
この本を読んで、日常で効率悪いことが起きても、むしろこれを楽しもう、そう思えるようになりました。
その結果として、心に余裕が生まれ、これまで感じることが多かった日々のストレスがぐんと減った気がします。
これからも、非効率な「無駄」を大切に生きていきたいものです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。