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【読書note10/新書】『映画を早送りで観る人たち』

小中学生のころ、夜8時以降になると
自室で勉強することを強制され
テレビを見ることは許されませんでした。
もちろん、自室にテレビはなく。

なので、私は翌朝の教室で
「おはよう。昨日のアレ見た?」な会話に
入れた経験をほぼ持っていません。
おかげで、友だち少なかったです(笑)

しかも、高校・大学時代も
テレビを見ることは殆どしなかったので
未だに、テレビを見る文化が
私にはさほど強く根付いていませんし、
なんなら、私、
「映像から情報を取る」能力が
人一倍弱かったりするんです。

だから、むしろ
テレビとか配信とかそういった映像系のものが
ものっそい苦手なんです。
見てると、めちゃくちゃ疲れちゃう。
苦手過ぎて、推しさまの配信すら
見られないていたらく…

そんなことたちに
改めて思いを馳せるきっかけになったのが
今回ご紹介するこちらです。

いつもと写るお供が違う

■『映画を早送りで観る人たち』について

■『映画を早送りで観る人たち
ファスト映画・ネタバレ―コンテンツ消費の現在形』
■稲田豊史著
■光文社新書
■2022年4月
■900円+tax

なぜ映画や映像を早送り再生しながら観る人がいるのか―。なんのために? それで作品を味わったといえるのか? 著者の大きな違和感と疑問から始まった取材は、やがてそうせざるを得ない切実さがこの社会を覆っているという事実に突き当たる。一体何がそうした視聴スタイルを生んだのか? いま映像や出版コンテンツはどのように受容されているのか? あまりに巨大すぎる消費社会の実態をあぶり出す意欲作。

■映画を早送りで観るってなに?

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