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■5月23日 物忘れせぬ恋
ここのところ、ちゃんと眠れていなかったのですが、ここ何日かの強行軍が効いたのか、さすがに昨晩はスイッチが切れたように眠りこけました。おかげで、今朝の日記は今朝書く羽目に陥り、その分原稿が煽りを喰らい…えぇ、締め切りがやばいなうです(号泣)。
今日は午後から、ネイルチェンジに行きました(締め切りはどうした)。ノープランでネイルサロンに伺ったのですが、ふんわりとした色合いのハートネイルを施していただき、気分はあげあげ♪ 指先がかわいいとそれだけで気持ちも上がります。
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今日は、Twitterで来年の大河ドラマ『光る君へ』の出演者発表第4弾がありました。
私が大学院生の頃に研究していたのは『大鏡』という作品でした。実は、『大鏡』で論文も書いているし、学会発表もやったことがあります(笑)。一応、大学院の博士課程まで出てはいるので(要らない情報)。
『大鏡』は藤原道長へ続く栄華の道程を、天皇家、摂関家を絡め、紀伝体で語っていく歴史物語。一言で言えば、190歳と180歳という超高齢のじいさんの与太話です(笑)
『大鏡』は、教科書の文学史的には「道長への批判」が云々という紹介をされますが、読んでみると完全に「道長賛美」の物語です。
そのあたりはまたご紹介するとして♪
今日、私が配役発表tweetを見て沸き散らかしていたのは「花山天皇」です。
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本郷奏多さんが演じられるそうで、このお写真を拝見して、まだ扮装写真ではないのに「うわぁ!花山天皇だ!」と沸いていたのです(笑)
いろいろ醜聞の多い方ではあるのですが、豪放磊落な一方で、悲劇的な部分もお持ちで。
花山天皇は、政局が混乱し始めた時期に、わずか生後10か月で立太子するものの、17歳で即位するときには既に後ろ盾がない状態でした。
あの時代に、後ろ盾のない天皇がどんな末路を辿るか。
しかも、駆け引きに長けた百戦錬磨の貴族―藤原北家の人々が、彼の退位を手ぐすね引いて待っていたことがその悲劇に拍車を掛けます。ほぼ餌食ですよね。
その様子を『大鏡』は多くの紙面を割いて語り尽くします。もしかすると、「花山院の出家」というタイトルで、高校で読まれた方もいらっしゃるかもしれません。
『栄花物語』という、『大鏡』と同時期の歴史を物語のカタチで描いた作品は、その退位をまた違った側面から切り出します。歴史物語の面白さって、そのあたりにもあって。
どれが本当で、どれが虚構といった、極端な分け方で窮屈に見るのではなく、どれも真実の一端を掴まえているんだと思うと存外楽しみが拡がるように思います。結果、大河ドラマだって、その文脈にあるものですしね♪
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平安時代というと、どうしても中学高校でやった「古文」の難解なイメージが強いため、取っつきにくいように思われ勝ちです。
でも、取っつきにくいのは、文法がごちゃごちゃしていて、本文が読みにくいからであって、その内容は現代に続くものがたくさんあるし、何より読んでいて面白いです。
『枕草子』も『源氏物語』も『大鏡』も。どれもそれぞれに面白いですし、貴族たちは決して「物語のなかに要る人」ではなく、現実に生きていた人であると感じるだけでも、心持ちに変化をもたらすのではないかと思うのです。
来年の大河ドラマがその面白さを知る一助になるといいなと思いながら。せっかく、平安沼に片足を突っ込んでいるのですから、あれこれご紹介記事も書けたらいいなと考えています。
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さて、今日もここまで読んでくださり、ありがとうございます。
今日がいい日でありますように。
んじゃ、また。
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