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■あの時教えて欲しかった国語の疑問⑤―言葉の学びと積み重ねは一生もの

私は学生時代のアルバイトも含めれば、人生の半分ほどを「受験塾」という場所で、国語講師として過ごしました。その時間を過ごすなかで、疑問に思うことがありました。

それは。

たとえば、数学であれば「図形が苦手」、「確率が分からない」と、自分の苦手とする分野を具体的に示すことができます。ちなみに、私は数学の立体図形が潰滅的に苦手でした。高校入試の一週間前に泣きそうになりながら、特訓したのを覚えています…が、それはともかく。

理科であっても「暗号みたいで物理が苦手(点P動くな)」とか、社会でも「(カタカナが読めないから)世界史がムリ過ぎる」とか。「ワタクシったら、コレがマジでむりなんです!」と、苦手分野を具体的に言語化して答えることができるのです。

でも、国語の場合。

たいていの場合、「あ~国語ね…国語、苦手だったわぁ」と、どの分野と特定されることなく、一刀両断に「国語が苦手」と言われてしまうのです。

もちろん、国語は全部「活字」です。えらく長い文章を黙々と読んで、その文章の内容について問われたことに答えていく。どの分野であろうと、このスタイルは変わりませんから、全部ひっくるめて「国語が苦手」と言い切りたくなる気持ちも理解はできるのです。

でも、そんな風に言い切ってしまうと、「国語の勉強法はない」ことになってしまうんです。

だって、自分が苦手な部分を言語化できていないということは、その「苦手な部分」を克服する術がないことに直結しますもの。

じゃあ、やっぱり国語はセンスの問題なのかというと、そうではない…ことはこちらの記事に書いています。

というわけで、今回のお話です。
今回は「結局、国語ってどうやって勉強すればよかったのか?」についてです。

確かに、社会人になった今、私たちが国語を勉強し直す機会はほとんどありません。ですが、国語の勉強の仕方を知ることで、たとえば、資格試験などの勉強の仕方日頃のルーティンの見直しをするきっかけを得ることができるのです。それくらい具体的に書いていく所存。

また、こちらの記事はシリーズで書いています。そちらも参考になさってください。ちなみに、最新記事はこちらです。

さらに、これらの記事はすべてマガジンに収録しています。


ではでは、「結局、国語ってどうやって勉強すればよかったのか?」について、くわしく見ていきましょう。


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