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大河ドラマ『光る君へ』関連マガジン

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大河ドラマ『光る君へ』に関連する記事をすべて収めてあります。毎週放映後の感想や参考本、また紫式部に関わる地への旅行記も更新します。
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2024年8月の記事一覧

■昔語りはわれのみやせん―ビギナーズ・クラシックス版『和泉式部日記』

えりたです。 大河ドラマ『光る君へ』第30話では、颯爽と「あかね」さんが登場しました。彼女は、のちに「和泉式部」という名で中宮彰子さまにお仕えする女性です。 和泉式部は、恋多き情熱的な女性と言われています。彼女の詠む歌は、その時々に心にぐっと来たものを素直に吐露したような、どこにも誰にもおもねることのない、まっすぐな気持ちを伝えるものが多く伝わっています。 そうして、彼女はたくさんの和歌と、『和泉式部集』『和泉式部日記』を残したのです。 個人的な思い出になりますが、『

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■大河ドラマ『光る君へ』第32話「誰がために書く』―大人の階段のぼる。君はまだシンデレラさ。

えりたです。 大河ドラマ『光る君へ』第32話、いかがでしたか? えぇ、もう敦康親王のこの上ないかわいらしさにものっそい悶えたのは私だけですか、そうですか。いや、XのTLをさらりと眺めても、誰もそこに触れておらず……「私だけ…?(/ω\)イヤン」ってなってたのはここだけの話。うん。知ってた。 兎にも角にも、サンタマリア晴明どんが須麻流さんと共に月へ還っていきました。ずっとふたり一緒。考えてみれば、この『光る君へ』はサンタマリア晴明どんから始まったのですよね……その彼が月に還

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■大河ドラマ『光る君へ』第31話を深掘りしたい人のための参考本

えりたです。 今日は大河ドラマ『光る君へ』第31話「月の下で」をより深く楽しめる本のご紹介です。 第31話では、まひろっちがとうとう『源氏物語』の執筆に取り掛かりました。また、公任さまがいろいろ拗らせて引き籠もってしまったり、一条天皇が活字大好きを爆発させたりと、現代にも見られるような人々の生き様がエモく深く描かれています。 そんな第31話の感想はコチラです。 ではでは、本のご紹介へ行ってみましょう♪ ■想像の果てにあるものを上にも書きましたが、第31話の最大の見どこ

■大河ドラマ『光る君へ』第31話「月の下で」感想―君がいない夜だってもう泣かないよ

えりたです。 大河ドラマ『光る君へ』第31話「月の下で」、如何でしたか。放送当日、私は盆踊りをしていたのでリアタイできずでしたが、後日録画を楽しく見ました。とうとう『源氏物語』の執筆が始まりましたね。 30週かけて、まひろに降り積もったことばたちが一気に花開く瞬間を目の当たりにできたのはとても幸せでした。あの演出―うつくしい色とりどりの和紙たちが降り続いていく場面―は、これまでの積み重ねがあったからこその説得力だなぁとじわじわ温かい気持ちになりながら見ていました。 あと

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■大河ドラマ『光る君へ』感想まとめ―誰の心にも「光る君」はいるのだと

えりたです。 大河ドラマ『光る君へ』も30話を超えました。第31話の予告で「いづれの御時にか…」というセリフも聞かれ、いよいよ後半戦へ向けて走り出すようです。 私自身、第1話から毎週感想記事を書き綴ってきました。映像を見ることに慣れていなかったり、また、途中退場が分かっていた「中関白家」推しであったりと、挫折する理由には事欠かない状態での出発でした。 が、なんとか第30話まで毎週飽くことなく、書き続けられています。 しかも、のちの「紫式部」であるまひろと、彼女の後援者

■大河ドラマ『光る君へ』第30話を深掘りしたい人のための参考本

えりたです。 今日は大河ドラマ『光る君へ』第30話をより深く堪能できる道標となる本のご紹介です。 ・ ・ ・ 第30話では、伊周さまが3年も経つのに、粘り強く呪詛っているのに衝撃をうけたり、公任さまの首筋やサンタマリア晴明の雨乞い儀式にこの上ないエモさを感じるなど、煩悩まみれな視聴を余儀なくされました(え) そんな素朴な感想を5000字に渡って書き連ねた記事がコチラです。 ではでは、今週の参考本のご紹介にまいりましょう。 ■学問をするということ第30話では、公任さま

■大河ドラマ『光る君へ』第30話「つながる言の葉」感想―明日を夢見ることは誰にだってできるから

さて、大河ドラマ『光る君へ』も第30話まで来ました。 予告では「いづれの御時にか……」とのつぶやきも聞かれ、まひろっちがとうとう『源氏物語』を書き始めるのか…⁈とドキワク。そういえば、まひろっちが彰子さまのもとへ出仕するのももうすぐですね。 そんなふうに、物語のあちこちで期待感を煽ってくるのに、オリンピックの関係で一週お休みとか(´・ω・`) ちょっとしたツンデレ感が漂います(え) というわけで、第30話の感想です。 実は、ワタクシ、盆踊りに行っていたためにリアタイで

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■大河ドラマ『光る君へ』第29話を深掘りしたい人のための参考本

えりたです。 今日は大河ドラマ『光る君へ』第29話をより深く堪能できる道標となる本のご紹介です。 ・ ・ ・ 第29話では、豪放で快活であった宣孝さまがにわかな病を得てはかなくなり、また、兄弟の中で誰よりも父兼家の政治的手腕を受け継いでいた詮子さまも身罷られました。 そうして、亡き定子さまの忘れ形見である敦康親王は彰子さまのもとへ預けられ、定子さまの思い出を明るく華やかに綴った『枕草子』が一条天皇の心を支えていくというお話でした。 そんな中関白家や一条天皇のことをこれ

■大河ドラマ『光る君へ』第29話「母として」感想―今でもあなたは私の光

さて、大河ドラマ『光る君へ』第29話の感想です。 毎回思うのですが、タイトルがこの上なく秀逸ですよね。今回の「母として」も、予告で見たときには「彰子さまと敦康親王さま」「まひろっちとかたちゃん」の関係を言うのかなと想像していました。 でも、第29話ではそれだけでなく「詮子さまと一条天皇」の関係もあり、また「倫子さまと彰子さま」「倫子さまと田鶴君」「明子さまと巌君」もあり。 そして、何より「倫子さまvs明子さま」という母同士の戦いがゴジラ対モスラという怪獣同士が戦う様相を

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