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GOOD WEDDING AWARDのこと

リクルートブライダル総研主催の「GOOD WEDDING AWARD2019(以下GWA)」にて、619名の応募の中からとても光栄なことに8名のファイナリストに選んでいただき、先日、ホテル雅叙園東京さんでの最終選考会にて900名以上の観客と審査員の方の前でプレゼンテーションをさせていただきました。

GWAは2014年からチャレンジしていて、3回目のファイナリストなのですが、正直、慣れないですよね。出産と一緒です。毎回違うし、そのステージを知っているからこそ、怖さがわかる。(お産の痛みと苦しみがわかる経産婦の気持ち)

フォトウエディング が題材と言うこともあって、他の方とは少し違った切り口の提言になりましたが、なんとなく、今の世の中(ウエディングの)に向けて言いたいこと思いっきり言えたので、スッキリしました。笑

今年のゲスト審査員は、susonolifeの佐々木俊尚さんでした。

私のプレゼンの後に質問をしてくださって。

「結婚式とは、作られたものが美しいと思っていたけれど、佐伯さんの仕事を見ていると結果としての結婚式があって、そこに持っていくには極めて自然に、でも緻密に計算をされているように見受けられるが、どのように作っているのか。」

と言ったようなことを聞いてくださいました。(緊張していたから細かなニュアンス違うかも)

正直、そこに着目してくださったことが、本当に嬉しくて「佐々木さん!それが私たちの仕事なんです!」って思った。笑

計算と感覚を入り混ぜて、ライブで感じ取り汲み取りながら、その都度小さな軌道修正をしながら創る。空気を読む、と言ったらそれまでなんだけど、読む、は深く読み取る、と言うニュアンスで、ただ感じ取るだけじゃなくて。

で、読んだだけじゃなくて瞬時にジャッジして提案内容を変えていく。

だから仕上がりがどうなるかは、その瞬間まで誰にもわからない。

撮り直しはできない、一本長回しで映画の撮影しているみたいな。

そうなると、監督は、ある程度の方向性だけ指し示して、あとは役者に任せることが成功の鍵になる。(映画撮ったことないからあくまで想像です。違ってたらすみません。でも役者さんたちのインタビューとか見てると、長回しの時って監督からの指示ほとんどなかったですって言う記事多くて。)こう言うものを撮りたいと言うイメージだけ伝えて、ライブで作り込んでいく。だってあれこれ細かく指示したら、役者に余裕がなくなるもの。監督の言われた通りにすることが第一優先になって、窮屈な芝居になる。そんなことより、大枠のイメージだけ掴めていれば、もしかしたら監督の想像をはるかに超える良い空気感が作れるかもしれない。私は、そのイメージを伝える最初の段階を大切にしている。

そのことをもう少しウエディングに置き換えて言ったら佐々木さんは作家さんだから、「才能のある小説家は、設定と登場人物だけが決まれば物語は勝手に進んでいくと言うけれど、君はそうなんだね」と言う感じに言ってくださって、人生で一番自分の努力を認めていただけた瞬間だったような気がしています。本当に嬉しかった。才能は、努力なしに備わるものでないことを佐々木さんは知っておられると思う。才能とは、その人の素質もあるけれど、訓練によって磨きあげた上に発揮される具現力のことを指す。世界一を競うアスリートは、練習なしに世界のステージに立っている訳ではない。地道なトレーニングや食事制限によって自分を高めていき、大きな舞台に立つように。「イメージを的確に伝える」のは、センスでもなんでもない。経験とテクニックです。佐伯さんだからできることじゃない。(だいたい、私にできるレベルのことなんて、世界中のほとんどの人にできると思っている。)だからそのことを次世代に教えていかなくちゃいけないんだけど、どうしたら効率よく伝わるのかを模索しているこの1年。私は一体どのように先輩方に教えていただいて今があるのだろう、と、日々振り返っているのです。

それにしても、たくさんの人に自分のビジョンや信念を堂々と伝えるのは、怖さもあるけれど、気持ちの良いものです。これはやった人にしかわからないな。900人の前で話すなんて、私の人生でそう何度も起きることじゃないもの。こう言うことを自然に前のめりに楽しめるのは、「天才的」な持ち味かもしれないけどね。

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