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卒業式

11月末で退職が決まり、この約2週間は、急遽、退職手続きで日本に帰国していました。

今回の滞在は、まさに、この約10年間の卒業式というような感じになりました。これまでの全てに心から感謝し、心から嬉しいと思える言葉をいろいろな方から頂き、本当に忘れられない時を刻むことができました。

帰国するまで、というか、帰国して退職手続きで会社に出社するまでは、皆さま同じだと思いますが、私もとても気が重かったです…。前職の会社は、良くも悪くも、転職や結婚による退職など自己都合の離脱は『悪』という雰囲気が漂っていて…。これまでをあまり労われることなく、何となくみんなコソコソと退散されていくというイメージしかなかったからです。去るものはもう戦友ではないという雰囲気の文化…。だから、私も、関係部署のマネージャー陣以外には、休職前の最後に同じチームでお世話になった上司と先輩にしか帰国の詳細は伝えず、当日に挑んだのでした。

出社当日、ちょっと緊張しながら、オフィスのインターホンを押し、フロアに入れて頂いた瞬間に、私の不安は少し和らぎました。なぜなら、『お帰り〜!!』と笑顔で皆さんが迎えて下さったからです。これは、私の予想が100%覆りました。坦々と出社し、粛々と手続きをして、こっそりささっと帰ってくるということしかイメージしていなかった私。本当に嬉しかったです。そして、退職手続きの説明をして頂きながらも、慣れないアメリカ生活を心配して頂いたり、退職を決断するに至った思いなどをお話しさせて頂きながら、皆さまが応援して下さっていることがひしひしと感じられ、本当に嬉しかったです。

そして、手続きも完了し、こっそり退散しようとしていた時、退職手続き関係を担当して下さっていた部署のマネージャーが、『せっかくだから、上のフロアにも寄って行きなよ〜』と言って下さいました。上のフロアとはまさに私の戦場だった場所。『みんな歓迎はしてくれないだろうな。ただ、自分の感謝の気持ちだけお伝えして帰ろう』と、またちょっと緊張しながら向かいました。そして、フロアのドアを開けて、ここでも私の予想が100%覆されました。皆さまが笑顔でまたまた『お帰り〜!!』と迎えて下さったからです。これも本当に嬉しかったです。そして、その時にデスクにいた方々には直接ご挨拶させて頂きながら、たくさんの激励の言葉を頂きました。本当に感動しかありませんでした。

約10年間働いて、会社に、一緒に働いてる人のために、自分の成長のために何か結果は残せたのだろうか…と、退職を決めてからこの日までずっと考えていました。この日、正確にいうと2019年11月19日、私の不安はキレイに消え去りました。この日の、皆さまが温かく迎えて下さった反応こそが、私のこの約10年を皆さまが認めてくれていると感じられたからです。そして、そうなるには、少なからず自分も成長しているに違いないと少し自信が持てました。

今は、社会人のスタートを切った前職には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。今の私の人生にかけがえないの存在となっている友人や上司と出会えたのも前職があってこそ。これからも、この10年間の経験と、得た宝物は大切に育んでいきたいと思います。

そして、その最高の日を終えた後は、家族や友人と先輩と思いっきり楽しい宴の数々を…。笑 こっそり手続きを済ませて退散しようと思っていたので、帰国と出社については限られた方にしかお伝えしてなかったのですが、帰国を知り、後からたくさんお声掛けを頂き、本当に嬉しい限りでした。最後の頃は、肝臓はちょっと疲れ気味でしたが、皆さまから頂いた温かいお言葉と激励のお陰で、気持ちは元気いっぱいになり帰国することができました。

やっぱり人と人との繋がりは最高の宝物です。これについては私はどんな時も一生大切にしていきたいと改めて思いました。

あとは、皆さまの激励にお応えできるよう、こちらで努力するのみですね。

いよいよ第二章が始まります。

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