後期妊婦の苦しみとイクメンの難しさを考える(34-5wのマタニティ日記)
みはいるの妊娠記録です。
予定日は10月上旬。1年の不妊治療の末、体外受精で今お腹の中にいる子とご縁がありました。
フルタイムのリモート勤務でしたが、14週に発覚した絨毛膜下血腫により一時休職、そのまま早めの産休に入っています。
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34w2d 胎動ってもっと心温まるものだと思っていた
前回に引き続き、相変わらず胎動に対して文句千万の私。
中期に初めて胎動を感じた時は、その深く意識しないとわからない微かな動きに感動を覚えたものだが、後期に入ると毎日容赦ない胎児の動きに頭を悩ませるようになった。
もちろん赤ちゃんが元気なことはとても喜ばしい。なかったらなかったで心配になってしまう、でも思った以上に激しい動きに、ちょっと勘弁してくれよと言いたくもなる。何をしてても意識が胎動に向いてしまって集中できないし、肋骨や恥骨を押されると「痛い痛い」と声が漏れる。
本当に胎動って、もっと心温まるものだと思ってた…
経験しないとわからないことって、世の中にたくさんあるんだなぁ。
後期に入ってからどんな体勢を取っても重いお腹が重力に負け、更に頻尿と胎動も重なって寝苦しい日々が続く。
大きな子宮に肺が圧迫され、深く呼吸しないと息苦しくて仕方がない。
思うように寝付けず夜が来るのが憂鬱になり、かといって起きている時間を有効に使えるわけでもなく、自己肯定感は著しくダウン。
「子供を育てているだけで偉い!」って言葉に何の意味もないとは思っているけれど、そう思わないことにはやっていられないので、生産性のない毎日を自分だけは認めてあげられるようになろうと思う。
よくよく考えると確かに自分には生産性がないけど、将来何か価値を残してくれる子供を育てているわけだし。今の苦しみを乗り越える人間がいないとどうしたって子供は生まれないし。
とにかく本当に、お腹の中で赤ちゃんを育てているお母さんはめちゃくちゃスゴイ。
この辛さを知れただけでも、妊婦を経験する価値があったなと思います。
34w5d イクメンの難しさを考える
夫にそこそこの無理を言って、半年の育休をとってもらうことになった。
保育園に入れるまでは二人三脚で育児を進めていくことになるが、今後ぶつかる事もあるのかなと少し不安に思っている。
不安の原因は、日々Xで夫に対する愚痴(夫一人に子供を任せられない、何のために育休をとっているのかわからない、そもそも夫が妊娠出産に対して知識が無さすぎる 等)があまりにも多かったこと。夫婦間の問題は以前から語られていて子供ができると更に深刻化することはわかっていたけれど、それにしてもあまりに多すぎる。
これは各家庭内で片付けられる範囲ではなく、根本的な構造の問題があるんだろうと感じたのがきっかけだ。
構造の問題があるのであれば、今後我が家にも、多かれ少なかれ同様のことが起きるのだろう。何が問題なのかを知っておきたいなと思った。
そして手に取ってみたのがこちらの本。
女性に向けた本だとどうしても女性に寄り添った内容になってしまうだろうと感じたので、なるべくフラットに捉えられるようにこの本を選んだ。
著者が男性で、ターゲットも男性。発行が2023年なので、この頃急激に伸びている男性育休取得率の伸びにも対応した内容になっているだろうことも大きな理由だ(5-6年前の本を読むと、途端に男性育休取得率が1桁代前半の世界にタイムスリップしてしまう)。
読んでいて目から鱗だったのが、世の中の育児情報はそのほとんどが女性をターゲットに描かれているということ。
よく「ネットで調べれば出産育児に関する情報なんていくらでも出てくるんだから、夫にもっと自主的に調べてほしい!二人の子供なんだから!」という投稿を目にするが、そもそも男性が『出産育児の情報を得ることが女性と比較して難しい』状況にあることを私は認識できていなかった。
確かに雑誌に『赤ちゃんとの一日』という特集が組まれていても、登場するのはママと赤ちゃんだけでパパが登場することはほぼない。
育児本も体験談がベースとなっていて、具体的なデータや十分な数のエビデンスが元になっている本が少ない(これは男性はデータ/理論ベース、女性は共感ベースの情報が伝わりやすいという統計上そうなっているっぽい)。
更に女性は妊婦健診などで定期的に助産師と会話する機会があるが、男性はそのような機会がほぼない。
そして両親学級も『両親』と銘打ってはいるが、上記のような状況にもかかわらず男性に対して何も前提知識を与えずに、「当然知ってますよね」スタンスでお産や新生児のお世話について説明が進む。私が言った両親学級では、何の説明もなく『おしるし』『正期産』という単語が出てきた。この辺りの単語、私も妊娠するまで知らなかったのだから、意味を知らない男性も多いだろうに。
これはなかなか男性には厳しい状況だな…と思い知らされた。
この問題を放置しているうちに、「調べるにも情報が得づらい」→「間違った情報を得てしまったり、そもそも情報を得られず終わったりする」→「何もわからず育児を進める」→「夫婦間の衝突」というよく見る流れに突入するのだろう。
何となく納得。
女性の私の立場から言えば「辛い10ヶ月の妊婦期間と壮絶な出産を女性は一人で抱えて耐え切ったんだから、男性は上記の弊害があるとはいえもうちょい頑張ってくれまいか」と思ったりするが、もうこれを言い出すとキリがないので棚上げするしか無さそうだ。完全な平等なんてこの世に存在しないし。言ったところで別に妊娠出産が楽になるわけじゃないし。
書籍を読んだ上で私の今後の方針としては、夫に自分と同じクオリティで育児ができる姿を望むのではなく、『信頼して一人でも子供を任せられる』姿になってもらうことを目指そうと思う。
これまでは同じ条件下で育児をする(育休取得期間はどちらも一緒、年収も大きな差はない、社内の役職も管理職で一緒)のだから、夫にも自分と同様のクオリティで育児ができることを求めようと思っていた。
しかし、夫と私の条件をいくら揃えたところで社会の受け入れ方には男女でまだ差がある。夫はきっとその差に苦しむことになるだろうし、片方が苦しんで家庭がうまく回らなくなることはもちろん私の本意じゃない。
目指すべくは『自分と夫が平等であること』ではなく『家庭がうまく回ること』だと認識して、育児は女性に対しての社会の理解が行き届いている分、少し私が背負うくらいの覚悟があった方がいいのかなと思った。
子育てをしていく中で、今の社会が抱えている男女間の格差が少しずつでも埋まることを期待したいと思う。
…まぁ、予想に反して夫が超デキる人間で、完全に私が足を引っ張ることになる可能性もゼロではない。その時は、そのとき。
この本も気になるので読みたいと思ってます↓
35w1d マタニティエクササイズ、始めました
妊娠9ヶ月時点の健診で、「胎児のサイズが標準より大きい」と診断を受けた。
成長曲線の範囲に収まっているので何か胎児に障害があるわけではないが、もしこれ以上大きくなっていくようなら早めに産む方が楽な場合もあるとのこと。
しかし、早めに産みたくてもうまい具合に身体の準備が整うわけでもない。子宮の収縮が高頻度で起こったり、頸管長と呼ばれる子宮の入り口の長さが短くなったりするとお産の兆候になるんだけど、私にはそれが起こる気配も全くなし。
もうすぐ37週でいつ産まれても良いとされる正期産の時期にも入るし、そろそろ準備を整えるぞ!と意気込みマタニティエクササイズを始めました。
私は36週まではなるべく早産にならないよう安静に、それ以降は出産に向けてなるべく動くように心がけてねと医師に言われたので、その指導に従うことにしました。
動いて!と言われたり安静にして!と言われたり、著しく体力が減退して身体の重い妊婦にはなかなか厳しい指導が続くな〜とは正直思う。先生がめちゃくちゃ優しくていい人なのがとんでもない救いである。
私のマタニティエクササイズのメニューは
・午前中:YouTubeで30〜1時間程度エクササイズ
・夕方:30分程度家の周りを散歩
という感じでゆるくやっている。
YouTubeは竹脇まりなさんの動画が参考になるので、こちらを参考にしています。
程よく負荷がかかるのでいい感じ。
臨月に入り健診も週1ペースになったので、来週の健診で相変わらずお産の兆候がなければ、もう少し負荷を増やしてみようかなと思う。
いよいよ残り少なくなってきた妊婦期間。
自分にできることを精一杯やっていきたい。
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