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心を動かす写真とは「息をするように写真を撮る」という話し。

そのときの心情を捉えること撮り続けてきた積み重ねの二つを持ち合わせることが心を動かす写真かなという話し。

私が主催している #三浦えりのアトリエのメンバーに京都から参加してくださってる方がいます。(ありがたき…)

岡安 いつ美さんといって、京都でフォトグラファーをしています。実は彼女とは境遇が似ていたりして、音楽業界で働いてから写真を仕事にし始めたこと。独学で写真を撮ることを学んできたこと。去年、フリーになったこと。(出身が北関東ということ。)そんなこともあって、遠い地から勝手にシンパシーを感じていました。

写真もすごく素敵で、音楽好きなら知っているであろうSXSWで写真を撮っていたりします。

なかなか地方だと実際にお会いしたりできないし、私のコミュニティに参加するのも難しかったりもするので、「三浦えりのアトリエ」を始めたときも「東京にいたら参加してた…」と仰ってくれて、とても嬉しかったのに、実際に参加していただいて、本当に本当に嬉しくて、メンバーに「私の尊敬するすごい人が入ってくれたよ…!」と興奮気味で話しました。

そんな岡安さんが最近zine(写真集)を発売したのですが、届いたいて観た瞬間「うぉぉ!」って手が震えました。岡安さんが撮る被写体って岡安さんの優しい眼差しが誠実に写っているんですよね。会ったことはないけど、そんな人なんだろうなぁって思ってます。また、被写体の表情を掬い取る瞬間がとっても素敵で、岡安さんのシャッターを押す瞬間の心情も重なって最高なんです。写真集を手にとってすっごく丁寧に写真もセレクトしてあると思ったし、本としての作りもとっても丁寧で、紙質も海外の旅っぽさを感じるんですよね。(海外の本って紙質違いますよね。インクの匂いだったりも。)


そして一番は、岡安さんの写真って撮り続けている人にしか撮れない写真なのです。(私は勝手にそう思ってる。)カメラの技術だったり、写真を撮る瞬間のその場に立って撮るときの心構えというか気持ちというか。写真を撮ろうと思って撮っているんですよね。だから、その人柄というか姿勢が写真にしっかり現れる。岡安さんの写真集を見ていると、毎日毎日、その瞬間毎に写真を真摯に撮ってるんだろうなぁって思います。それがプロってもんだろうと言われたらそうなんですけど、私のように独学で写真の仕事を始めた人間からすると、その壁ってなかなか突き破れない壁なような気がします。

自分もそこが今の課題だったりして、「毎日毎日、息をするように写真を撮りなさい」って言われたことがあるのですが、なかなかそこまで写真に没頭してるのか?って言われたら、まだまだ撮ること=呼吸にはなってないです。正直、悔しいです。

で、「毎日、呼吸するように写真を撮る」と考えて、個人的に思うのですが、心を動かす写真って(音楽とかもそうかな…)そのときの心情を捉えた写真撮り続けてきた積み重ねの写真なのかなって最近思ってます。前者はその場の熱量的なもので後者はクオリティや技術ですよね、きっと。となると、SNS受けするのは前者なのかな…と考えてしまったりするのですが。フォトグラファーってこの2パターンのどちらかなのかなって思っていたのですが、この両者とも持ち合わせた写真を撮れる人がいるんだなって、最近気づいて最強だなって思ってます。私の中でも年齢関係なくそんな写真を撮れる人がいて、羨ましいなぁと嫉妬したりもしてます。きっとそんな写真を撮れる人たちが、さっき書いたように「息するように写真を撮って」いる人たちなのかなって思います。

岡安さんの写真集を見て、この二つの要素がきちんとバランスよくある写真たちだなぁって思いました。(なぜか上から目線すいません)

こういう写真のが撮れる人って、海外に行ったり見たことのない景色に出会って撮る写真に素晴らしさが分かりやすく顕著に表れるのかなぁって思ったりもします。その人自身の感受性と、どこに行って写真を撮っても撮り続けているという鍛錬が発揮されるんでしょうか。

余談なのですが、野球だって、イチローのようにあっと驚くプレーをしながら長く選手でい続ける人もいる。将棋の羽生さんだって、あれだけ勝ち続けているヒーローでありながらも、インタビューでは「長く戦い続けられること」を話していたりして、勝手に自分の気持ちと置き換えたりしてます。

私は撮り続けていくことで見た人の心を動かせる"何か"を写し出せる写真を撮れたら良いなと思ってます。

今、アトリエのメンバーがアメリカ行ってたり、この三浦えりのアトリエの人たちは海外に行く人が多いので、飛行機嫌いの私はやっと海外で写真撮りたいなぁって思い始めてきました。

◎岡安さんの写真集はこちらから!

三浦えりのアトリエではnoteにする前の私の写真について考えたり感じたことを思うがままに書いています。


最後まで読んでいただいてありがとうございます。写真展が続けられるようにサポートしていただけるとありがたいです…!