とろ日記(6/1うれしい)
夫の用事について行った。
ついて行くのは場所まで。終わるまで1人時間を潰す。
ちょうどいいやと近くの本屋に行き、BRUTUS No.1008を探す。
SNSでの購入ツイートや、作家さんの掲載ツイートを見て気になっていた雑誌。
ただ、出遅れた。どこの本屋に行っても売り切れ。
今日も「あるかな…?」と淡い期待を抱きながら本屋に行くが、3周しても見つからず。ダメ押しで店員さんにも聞いてみた。売り切れ……。だめか〜〜〜。
買いに行くのが遅かった。もう次の号の発売が近いし。ふぁ〜。
フリマアプリを見てもほぼ売り切れだし、出品されても価格が少し高く設定されている。ここで買うのはなんか癪。店舗で買いたかった。ないなら諦めるしかない。
他に服屋も見て回るが、特に欲しいものもなく。散歩がてらコンビニに行く。
すっぴんのため今日もマスク。さすがにそろそろ暑い。呼気も吸気も熱を帯びていて、マスクの中でたまっている。体の中も熱っぽい。飲み物を買う。飲むと少し生き返るが、すぐに熱は消えない。頭が痛くなる感覚。残りの時間をベンチで過ごすか。
数歩先には自販機があり、顔を上げると監視カメラと目が合う。
ドキッ。
何も悪いことはしていないのに、見られていると背筋が伸びる。顔を上げるたびにカメラと目が合うので、何もしていません、という強い気持ちで見つめ返す。
待ってると時間が長く感じる。暇だなぁ〜。WiFiがない場所でわたしは弱者なので、スマホを触ってばかりもいられない。データ制限がかかってしまう。
そうなると、何もすることがない。スマホがなければ何もできない現代社会…。と思う。
10分。20分。30分。
ベンチで待ち続けるのにも限度がある。暇だし、もう耐えられないかも。
近くにお店がないか調べると、さっきとは別の本屋を見つけた。行ってみよう。
何度かその地域に来ていたのに、ここに本屋があることは知らなかった。個人の本屋さんみたいだ。
入店。入ると同時に、おじさんの笑い声がする。
椅子に座る男性が2人。店員さんかな?とビビるが、どうやら常連さんか、近くの家の人っぽい感じがした。
地元密着型。
無機質じゃなくて、あったかい雰囲気。
初めて行く本屋で、どこに何の本があるか分からない。でも、常連さんがいる中、不慣れ感を出したくない。うろちょろして不審感を出したくない!とりあえず目の前の棚へ突き進む。
え。
あった。
ないよな〜と思いながら顔を上げたら、ありました。BRUTUS No.1008
時間潰しのつもりで行ったけれど、即レジに向かう。あった。あったよ。本屋3店舗コンビニ5店舗行っても見つからなかったBRUTUS。あった。普通にあった。ないと思っていたところにこそ、案外あるもんだ。
店員さんも物凄く人当たりがよく親切で、また近くに来たらこの本屋を利用したいと思った。
一行だけで。
というか一言でいうと「うれしい」