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【ep.1】 Rinē(リネ)の吸水ショーツは何が新しいのか

本日無事、弊社のフェムテックブランド「Rinē(リネ)」が第一弾商品の吸水ショーツとブラレットをローンチいたしました。

ローンチ前からたくさんのご注文をいただき、誠にありがとうございました。
(正直、資金調達のリリースでこんなにご注文をいただけると思っていなくて驚きました、、!)

情報解禁日に公開した「なぜ株式会社Neith(ネイト)を創業したのか」に続き、
今回は肝心の商品について書かせていただきます。
半ば周囲に呆れられながらも、最高の吸水ショーツを目指して、変態レベルでこだわって開発したその全貌を書き記します。

私自身、ナプキンを使わなくなってもう1年半ほどになります
ムレやかぶれ、赤みからの黒ずみという流れが悩みだったので、吸水ショーツとの出会いは私の人生における久しぶりのイノベーションでした。
しかし、人間というのは非常に欲深いもので、ナプキンを使わなくて良くなったことだけでは物足りず、次第に 吸水ショーツ特有の水着感や締め付け、買い足したくても高額な価格、多い日には不安を覚える吸水量、見た目にわかる吸水面の縫い目あらゆる部分が気になるようになってきました

そのような私自身の経験を元に、更なる吸水ショーツの進化を目指して開発された「Rinēの7つのポイント」をご紹介します。

①目指したのは生理じゃなくても穿きたい下着

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(画像左:私の実際の肌トラブル 画像右:46型作ったサンプルの中の一部)

漏れないことが最も重要な吸水ショーツは、締め付けが強いものが多く、そけい部などが痒くなったり、しっかりゴムの痕がついたりしていました。
また、機能性が重要なため、水着のような素材が全体的に使用されていて、普段穿く下着とはかけ離れたものが多いのが悩みでした。

どうにか穿き心地と機能性のバランスのとれた吸水ショーツを作りたい

そう心に決め、サンプル作りでトライアンドエラーを繰り返していたところ、テンセルという素材に出会いました
この素材は、とても柔らかくて伸びがいいだけでなく、吸湿性、速乾性に加え抑菌・消臭機能なども備えた素材です。

この素材をメイン素材として採用したことで、水着を穿いているような感覚から解放され、普段の下着にグッと近づけることができました

②開発されて間もない強力吸水素材を採用

4層構造

実はRinēは、3ヶ月前にローンチできるはずでした
と言うのも、3月の時点でデザイン的にはかなり満足のいくものができていて、吸水量も私が今まで不安に感じていた一定のラインは越えていました。
ですが、そんなある日、私たちの耳にビッグニュースが届きました。
今の市場で使われているものの倍量吸水できる素材が、来月完成しそうです。」
えーーーー!!!
それを使えば4層の薄さのまま110mlも吸える、、、でも早く出したい、、」(ちなみに量が多い人の多い日の目安は50ml程度と言われている)
3月の時点ですでに随分長いこと開発していたし、まさに発展途上の市場において発売延期は命取り
なので私の心は揺れに揺れましたが、「その素材を採用すれば過多月経の方にも安心してもらえる商品が作れるかもしれない」その想いだけで、経営者としてはもしかしたら間違った判断かもしれないと怯えながらも、発売延期を決定しました

しかし、出来上がってきたサンプルを試して、そんな恐れは一瞬で消えました。
本当によく吸う。気持ちいいくらいに。ありがとう開発して提案してくれた工場さん。
発売は遅くなってしまうし、その間に幾多のブランドがリリースしてしまうかもしれないけれど、やっぱり何よりも大事なのは、 皆さんの悩みに寄り添ういい商品であるということ

こうやって、普通のショーツタイプでは業界トップクラスの110mlという吸水量を実現しました。(尚且つ4層の薄さでこの吸水量は快挙)

初心に帰ることができた私は、発注からローンチまでの期間、改めて出来ることを地道に詰めていこうと心に決めたのです。

③憂鬱な時期に穿くからこそ見た目はもっと美しく

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(:股の上の辺りに吸水面の縫い目が目立つサンプル :改良後)

下着姿で出歩くわけではないけれど、世界中に存在する美しい下着が証明しているように、どんな時でも美しいものを身に纏いたい。
吸水ショーツは憂鬱な時期に穿くものだからこそ余計に、少しでも気分をあげてくれるものであるといいなと日々思っていました。
そんな中で、”吸水面は ここからここまでです!”と言わんばかりの縫い目が、開発途中でとても気になりました
そこで、裏地をつけることで、見た目的にも普段の下着と変わらないデザインに仕上げました
(裏地をつけたことによる苦労は次の項で)

④試してみようと思える価格

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Rinēの吸水ショーツの5,980円(レギュラーは5,580円)という価格は、下着としては決して安くはありません
吸水量にこだわらなければ、もっと手頃な商品もたくさんあります。
しかし、”1日中1枚で過ごせる”という基準は絶対にクリアしたかったし、その中で、できる限りの低価格を実現したかった
吸水ショーツに関することをヒアリングしていく中で、「気になったけど高かったから買わなかった」という友人の声があまりに多かったので、吸水ショーツが普及するにあたって、価格が大きく影響していることを知りました。
なので、この価格面のために大きなロット数での発注を決意し、そのために資金調達を行なったという背景があります。
(いいものを作りたいだけなら、いくらでもこだわって小ロットを高価格帯で売ればよかった)
1つ前の項の”美しさ”にこだわったおかげで裏地をつけることになり、原価が大幅に上がった時は寝込みそうでしたが、なんとか最大吸水量100ml越えの高スペック吸水ショーツの中では手に取りやすい価格に抑えることができました。涙
(追記: 2023年5月、価格改定のためリライト)

⑤浮腫みやすい時期にも安心な形

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吸水ショーツ愛用者にヒアリングしていく中で、
生理前や生理中は浮腫むので、漏れないためのしっかり設計の吸水ショーツが食い込んでしまい、それをストレスに感じている人が多いことを知りました。
そこでRinēの吸水ショーツは、そけい部への圧迫が少ないデザインにしています。
そして、生理中のお腹を冷やさないために、おヘソ下あたりまでの深めの設計になっています。

⑥ブラとのセットアップ

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吸水ショーツには感動したものの、生理中だけブラとバラバラになってしまうのが残念」という声をSNSで度々見かけていました。
ちょうど私自身も、着心地がよくて美しい形のノンワイヤーブラを探していたタイミングだったので、どうせなら上下共に心地いいものを追求してみようということで、吸水ショーツと同じテンセル素材でブラレットも開発する運びとなりました。
着心地がいいものはスポーティーなものが多かったので、三角タイプで とにかく締め付け感のないように気をつけて作りました
吸水ショーツのほうがトピックが多いので、取り上げていただく機会が多いですが、こちらのブラレットも とことんストレスフリーにこだわり抜いたので、是非お試しいただきたいです

⑦環境に優しいテンセル素材

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はき心地の項目でご紹介したテンセル素材は、心地よさ、機能性の他にも大事なポイントがあります。
それは環境に優しい素材だということです。
持続可能な方法で調達した天然の木材を原料にした繊維を使用し、堆肥化可能で生分解性を有するため、完全に自然環境に還ることが可能とされています。
吸水ショーツはナプキンのプラスチックが減らせることでエコフレンドリーな商品として紹介されることがありますが、そのほとんどは化学繊維で作られています。
Rinēの商品も、防水布や吸水素材などに化学繊維が使用されており、完全に環境に優しいとは言い切れませんが、その他のメイン素材をテンセルにしたことで、化学繊維の割合を抑えることができました
元々肌に触れる1番上の吸水部分もテンセルを使用していましたが、”濡れてる感”が抑えられることから、最後の変更点として泣く泣く化学繊維を採用しました。
しかし、大事なのは一時的ではなく「続けられる製品であること」
心地よさも大事にしつつ、Rinēができる限りの環境への配慮を考えて商品開発に取り組みました
(ちなみにブランド名の由来は、洗って繰り返し使えることから”輪廻”という言葉を、国外の方々でも発音しやすいように変換してリネと名付けました)


上記7点が、いまRinēを試して欲しい理由です。

もしも、このnoteを最後まで読んでくださった方の中に、「試してみたいけれど気にいるか分からないから費用的に迷う、、、」という方がいらしたら、是非私のインスタグラムアカウントにDMください。
惹かれるメッセージをいただけた場合は、自腹でプレゼントします。
それくらい心の底から多くの人に試してみてほしいと思える商品ができました。

皆様の生理期間を少しでも楽にすることができれば光栄です。



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