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内定式が思いのほかいい時間だった話

今年はたいてい10月3日に内定式を行うらしい。私の入社先はオンラインでの開催だった。春から人事領域を中心としたERPを提供している会社にお世話になる。画面いっぱいに同期と役員さんと人事さんが並び、4月から働くのかあ、とぼんやりあらためて感じた。

タイトルで「思いのほか」と書いたのは、始まる前まで不安がとにかく大きかったからだ。zoom越しで半日座りっぱなしなこと、同期が100人以上いる中で決意表明をすること、「働く」まで残り僅かなこと、もろもろ迫ってくる感覚がして朝から涙が出るほど憂鬱だった。結果的には、社員さんからのメッセージがあったかくて、内定式に参加してよかったと思えたので、気持ちが落ち着いて、これを書いている今に至る。

執行役員によるQ&A

心に残ったお話がQ&Aコーナーで多かったので、記録の意味でも残しておきたい。全部書いていると字数がとんでもなく多くなってしまうので、5つだけピックアップしておく。

Q:残り半年間どう過ごしたらいいか?


A:押し付ける気はないけれど、もし社会人になる前に勉強するなら、BtoBのこと、人事部門におけるサービスの提供先を知っておく。そのうえで、
1:世の中の管理の人が何をしていてどんなことに困っているのかの把握
2:IT技術のキャッチアップ
をしておくといい。
学生時代やり切った!って思ってほしいから、
・自分の好きなことに没頭する
・趣味でもなんでも全力投球
そのあと、覚悟をもって仕事に臨んでほしい。

Q:会社の一番好きなところは?


A:風通しが良いこと。上司・ほかの部署でも言いたいことを言えたし、やりたいなと思ったことを邪魔されたことがない。
それはなぜかと考えたときに、歴代のトップだけじゃなくて、社員のみんなが正しいことを正しいと判断できるからだと思う。コミュニケーションロスが少ないし、多様性を尊重できる人が集まっている。この風通しのよさを維持していきたい。

Q:継承するべき文化と改善すべき文化


A:継承するべき文化は、働き方の部分でいうと①自分で手をあげること②自分の裁量で動けること
大きなプロジェクトで失敗しそうになった時も周りがフォローしてくれた。規模が拡大してもベンチャー気質を忘れないことを大事にしたい。
改善点は、自分で何でもやっちゃう個人の意識が強いから連携が遅れることも多々ある。もっと組織としてパフォーマンスをあげていくために、個の意識から組織化して大きなことをする意識にかえていく必要がある。

Q:役員になるうえで必要だと思うこと


A:とにかくその道でリーダーになるために、①事業領域において第一になる。②常に自分の能力を超えてチャレンジすること。③部門を越えて高い視点を持つこと。部門としてどうあるべきか、マーケット・組織も含めて実行することが大切。 
とはいえ視座をあげる・視野を広げるのは口では簡単に言えるけれど、実際やってみると難しい。自分のレベルに応じた目の前の仕事に取り組みつつ、もしチーム長だったら、役員だったら、社長だったらと立場を変えて考えてみる意識をし続けておく。最初は実行できなくても、意識する、しないの差は大きい。

Q:成長する若手とつまづく若手の特徴


A:
・配属されてすぐのスタートダッシュ時はあんまりつまづきを気にしなくてもいい。それは要領の良さや運にもよるから。ただ、仕事を振る側としては新人に任せっきりも怖いものがあるので、何がわかって何がわからないのか、進捗はどれくらいかをこまめに報告してくれた方が安心する。(←この練習はせんとなあ、と思う)

・つまづくか否かよりも、つまづいたときにどう対応するかの方が大事。成長実感は常にあるものではなくて、突然立ち現れるもの。成長実感がなくて落ち込むときもあると思うけれど、
①実感がともわないだけだと割り切ること 
②周りに相談すること

人に話すとうれしかったことは2倍、しんどかったことは半分になる。

・30年かけて自分は仕事を身に着けるのに、人並み以上に時間がかかると認識した。「人と比較しない」「自分は自分のペースがある」「出来ないのも、失敗も当たり前」
このスタンスでやっていくしかないし、これでやっていこうって思う。


内定式を終えて


Q&Aのあとはグループに分かれ、内定者が一人30秒ずつ決意表明をした。(途中かなり噛んでしまったので反省…)その際ただ言いっぱなしじゃなくて、ひとりひとりにコメントをいただけたので、よかったなあと思った。
研修担当の先輩方からビデオメッセージがあったり、人事さんたちも面白くて、懇親会が終わるころには少し気持ちが楽になった。

組織で働くことへの不安と、今後のことへの不安もあるけれど、自分のペースでできることと、少し手を伸ばしてできることをちょっとずつ広げていきたい。

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