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私が一緒に育ったロングセラー絵本『おかえし』。


みなさん、こんにちは♩

まだまだ暑いですね。

今日は、以前書いた記事を少しブラッシュアップして、メディアパルさんのこちらの企画「わたしが一緒に育ったロングセラー絵本」に応募させていただきたいと思います♩




私の思い出のロングセラー絵本は、『おかえし』

小さな頃読んでもらっていて、お気に入りの一冊だった。

そして数年前、子どもの幼稚園を介した定期購読で再会!ロングセラー絵本だからこそ。懐かしさでワクワクしながら読み聞かせしたのを覚えている。


出版:福音館書店
初版発行: 1989年
村山 桂子 作 / 織茂 恭子 絵

タヌキとキツネの奥さんの、おかえし合戦

タヌキの家の隣に引っ越してきたキツネの奥さんは、引越のあいさつにかごいっぱいのいちごをもってタヌキの家にいきました。

タヌキの奥さんは喜んでいちごを受けとると、おかえしに筍をキツネの家にもっていきました。

そこでキツネの奥さんはおかえしのおかえしに花と花びんをもって……。

よろこんでもらえてよかったわ、と次から次へとおかえしの連続で、とうとう家の中のものは……。

福音館書店ホームページより引用



なんとも日本の文化らしい展開。頂き物にはおかえしをしなくちゃ、と。

そのおかえしがどんどんエスカレートいくのが、この話の醍醐味。

(キツネ)いちご→(タヌキ)筍→
(キツネ)花と花びん→ (タヌキ)絵と壺→
(キツネ)椅子とクッション→ (タヌキ)テーブルとテーブルクロス→…

…という風に。

品物を持っていった時の、奥さん方の決まり文句がこちら。

「先ほどはけっこうなものを。これはほんのつまらないものですが…」

謙遜。

本当は、いただいたものに見合う、またはそれ以上だと思う物を持って行っているのに。


そして、

「よろこんでもらえてよかったわ。」

と安心したのも束の間、また相手がおかえしを持ってやってくる。

まさに、おかえし合戦。

「おかえしのおかえしのおかえしのおかえしのおかえしのおかえしの……おかえしです。」

どんどん増えていくセリフ。長すぎて読むのがちょっと面倒になる日も(たまに端折ったり)。


ついにタヌキとキツネの子ども達も巻き込まれていく(衝撃)。

最終的にはものすごいことに(丸ごと交換しちゃう)。


私も小さな頃は、今の子ども達と同じようにケラケラ笑って楽しんでいたのだが、大人になってから読むとなかなかパンチのきいた内容だった。

ハッピーエンドなので結果オーライなのだけれども。



そういえば、以前、似たようなことがあった。

バレンタインに手作りクッキーとチョコを娘のお友達にあげたら、お母さんが「おかえしに」と、期間限定で並ばないと買えない貴重なお菓子をくださった。しかも箱ごと。

海老で鯛を釣った、みたいな気持ちになり申し訳なくて。

あ、これはおかえししなくちゃな、と、私も九州のお菓子を取り寄せてお渡ししたのだった。それで終わってくれたので、内心ほっとした。

でも、いただいたものに感謝して、気持ちを込めておかえしするのって素敵な習慣なのかもしれない。

できれば一往復で終わるといいけれど。笑

そんなことを考えながら読む、思い出の絵本『おかえし』。

皆さんもよかったら手に取ってみて下さい♩




最後までお読みいただきありがとうございます。


メディアパルさん、素敵な企画をありがとうございました♩

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