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先生の産後パパ育休。



新学期。娘(小6)の担任の先生(30歳代、男性)がお休みしている。奥様の出産(初めてのお子さん)に伴う、出生時育児休業(産後パパ育休)を取られているのだ。

これは、一昨年新設された制度。

産後パパ育休とは、産後8週間以内に4週間(28日)を限度として2回に分けて取得できる休業で、1歳までの育児休業とは別に取得できる制度です。

男性の育児休業取得促進のため、取得ニーズが高い子の出生直後の時期(子の出生後8週間以内)に、これまでよりも柔軟で取得しやすい休業として設けられました。

厚生労働省ホームページより


“柔軟で取得しやすい”とあるが、休業中の就業ができるようになったことなどがある。今まで育児休業取得を諦めていた方の心理的なハードルが低くなりそう。

わが家の時にはなかった制度。世の中、変わって行ってるんだなあと感じる。

私は、娘の口から「先生が育休取るんだって!」と聞いた時、なんとも言えない嬉しい気持ちになった。

娘達女の子にとっても、将来パパになるかもしれない男の子にとっても、「担任の男の先生が、育休で休んだ」という経験は、貴重だと思ったからだ。



そして先日。先生と電話でお話しする機会があった。娘の進学先の報告と、中学受験に必要な書類を書いていただいたお礼を伝えるためだ。

先生は、書類のやり取りの時にも「応援しています!」と添え書きで、私達親子を励ましてくださった。

そして、今回も、「いや~、本当におめでとうございます!僕もすごく嬉しいです。○○さんなら、きっと充実した中学生生活を送られることでしょう。」と、心温まる反応をしてくださった。


続けて、「新学期はしばらく不在になりまして。申し訳ありません。」とおっしゃった。

卒業前の期間に、個人の都合で休まれることを心苦しく感じておられる様子だった。

その時私は、珍しくひらめいた。ピカッ!

今までのご恩をお返しするチャンスだと思ったのだ。

それで、

ーーお子様のご誕生ですよね!おめでとうございます。先生、6年生という学年の子ども達にとって、「担任の先生が、育休で休んだ」というのは、良い意味ですごく心に残ると思いますよ。あくまでも個人の意見ですが、そういう制度があること、先生だって休めるんだってことを子ども達に示していただいて、私はむしろ有り難いと思っています。なので、先生はしっかり奥様のサポートをされて(こき使われて)、新生児期にしかないお子さんの大変さも可愛さもたっぷり味わってくださいね。

というようなことをお伝えした。確か。

先生は、「そう言っていただけると、本当に有り難いです。」と仰っていた。


いつも子ども達に真剣に向き合い、一生懸命な先生。授業はとても楽しくて分かりやすく、娘も大満足のクラス作りをされる先生。時々涙もろかったり気弱なところも垣間見られるが、そこは子ども達が逆にサポートしているのだとか。

私は娘の最終学年に、先生に担任をしていただいて本当に感謝している。

きっと、お子さんのお世話も本気で取り組まれることだろう(想像だけど)。育休が明けて、ちょっと寝不足気味で通勤される姿がなんとなく目に浮かぶ。

もちろん、他の先生方のサポートがあって、今回の育休が成り立ったんだと思う。そういう学校で良かったなあ。


産休明け、パパとしての人間力でさらにパワーアップした先生と子ども達が再会する日を、心待ちにしている。



最後までお読みいただきありがとうございました。

色々な職場環境があるかとは思いますが、パパ育休も取りやすく、子育てもしやすい世の中になることを心から願っています。




***2024/1/29追記***

ありがとうございます~

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