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ひなあられの話の続きに絆創膏を添えて。
先日のひな祭りにこの記事を書いた。
この中で、好きだと書いたひなあられ。
記事を書いた後、いつも行くスーパーで買ったひなあられを食べて、衝撃を受けた。
ーーえ、甘い!これ、〇〇じゃん?!
私が今までの人生で食べてきたひなあられとは、まるで違うものだったのだ。
まず、見た目から違う。
今まで食べていたひなあられは、丸くて、表面がざらっとしたマットな雰囲気のものだった。
味は記事でも書いたように、ほんのり甘いものや塩味、マヨネーズ味など。
言わば、「色んな味の小さなおかき達」だった。
それが、今回食べたひなあられは、ちょっとふっくら角張っていて、表面がつやつやしている。
主成分は小麦粉と書いてある。
おそらく、揚げた後に蜜を絡めて仕上げたものだ。
そう、「かりんとう」と同じ。
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同じ名前なのに、こんなにも違うものか。
それで、軽く調べようと思ったら、こんなマップが出てきた。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/99469350/picture_pc_2fa855adba48a0cfc4ef54ce82aa9027.png?width=1200)
さらに色々見ていたら、違いが分かってきた。
違い①:大きさと形。
西→ころころとした丸い形。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/99470034/picture_pc_677dda3bae7eba9387e1629557b8fb21.png?width=1200)
東→米粒のような形。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/99470043/picture_pc_0ba27a36aa995623504fad6098d38d76.png?width=1200)
違い②:味。
西→しょうゆ、塩がメイン。マヨネーズ、梅、砂糖、抹茶味等もある(メーカーによって様々)。
東→ほんのり甘い砂糖味。
違い③:作り方。
西→餅を乾燥させて焼く。あらかじめ餅に味を練り込んである。
東→お米をふくらませたあと、それぞれ用意した色の砂糖で丁寧にコーティング。
面白い。
でも。
ここまで書いて気付く。
今回食べたひなあられは、上記西と東のもの、どちらでもない。
味マップでは「甘い」に仲間分けされているが、完全に別物だ。
そういえば、北海道で米が作られるようになるまでには、気候柄、すごく苦労があったと聞いたことがある。だから小麦粉だったのではないだろうか。
北海道だけなのかは分からないが、かりんとうが形と名前を変えて「ひなあられ」として売られている事実を知った。
そして、北海道のかりんとうはすごく美味しい。
「所変われば品変わる」
その土地土地で風俗や習慣、言葉が異なり、品物の名称までが違うことをいう。
あ、そういえば、最近こんなこともあった。
子どもと一緒にお友達の家にお邪魔していた時。
そのお宅には2歳の女の子がいるのだが、急に「指が痛い」と言い始めた。
見たら、特に異常はなさそうだけど、なんだか気になっている様子。
泣いてはいないので、多分そのまま様子見でも大丈夫なレベル。
小さい子あるある。
でも、ママが優しく対応する。
そして、こう言った。
「サビオ、貼ろうね〜。」
頭にクエッションマークが行列。
ーー??????
そして見ていたら、棚から取り出したのが、絆創膏だった。
ーーえ!絆創膏のこと、サビオって言ったの?!
ママ「え?そうだよ。サビオじゃないの?!」
ーー違うよ、カットバンだよ!
ママ「え!何それ。初めて聞いたー!笑」
何ということだ。
絆創膏の呼び名が地域で違うのか。
その場で調べる私。
すると、これまたマップが。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/99477703/picture_pc_5d04778987a425ac20f97e8ea4779cdc.png?width=1200)
サビオは北海道だけと思いきや、広島、和歌山、佐渡島に点在。なぜ?!
鹿児島出身の私はカットバン。
あ、でもリバテープも分かる。
バンドエイド、キズバンも聞いたことある。
やっぱりサビオは違和感あるよ〜。
こちらの記事に詳しくまとめてありました。
サビオは決して北海道限定で販売していたわけではないのですが、かつて1980年代ごろまで、北海道での絆創膏販売トップシェア(占有)が、阿蘇製薬株式会社製造、ライオン株式会社販売の「サビオ」という絆創膏ブランドだったようです(もとはスウェーデンの会社が製造する商品名)。
こういった経緯で、絆創膏=サビオという方程式が完成し、短い名前のサビオが一般家庭で定着していきました。
なるほど、なるほど!
やっぱり商品名なのね。
そして、お邪魔している間に帰宅されたご主人も話に加わり(早くお暇しなよ)、記事にも書いてあるが、サビオの歌があったと教えてくれた。しかも歌ってくれた^ ^
♪赤い帽子をちょいと取り
あとは片手でキューオン
引っ張って貼るだけ
片手で貼れる救急絆創膏
サビオキューオン
キューオンて何〜?
さらにさらに、2年前に北海道のローカル番組で特集されていたみたいで。
これを見て、色々面白いことが分かった。
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熊本では、皮肉にも他社製品の「リバテープ」と呼ぶのが一般的。
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![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/99479582/picture_pc_5dd169244ee1a1aa1608763ec0f90dc3.png?width=1200)
いやー、実に面白い。
サビオ復活秘話(阿蘇製薬の愛)にまで辿り着き、なんだかすごく満ち足りた気分になった。
ちなみに、サビオはスウェーデンの会社が製造する商品名だったとの事だが、スペイン語で「賢い」という意味だそう。
色々な事情が絡み合って、奇跡的に現在北海道限定で販売されているんだなあ。
方言もそうだが、日本全国津々浦々、調べてみれば色々面白いことがあるもんだ。
北海道に移り住んで間もなく1年。
ひなあられと絆創膏という、割とささやかなアイテムの違いに触れ、まだまだ知らないことがたくさんありそうな予感がしている。
※動画や画像などお借りしました。
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**2023/3/6追記**
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