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スローフード宣言ー食べることは生きることー

海士に戻ってきて、するするすると引き寄せられた本。
それが「スローフード宣言」
本を読むのは好きだけど、ずっと後回しにしてバタバタと生きていた私。
海士に帰ったら本を読む時間をつくろう!と手に取った最初の本がこちらの本でした。

点と点をつなげて線にしてくれた本


こちらの本はオーガニックの食に対しての考えだけでなく、ビジネスや生き方も学べる本で、食、健康、環境、体づくり、こころ、生き方、美しさすべてが一つにつながり、点と点が線になったような感覚になりました。これもきっと神様が導いてくださったんだなと。
人と本のご縁っていつも神様が学びや気づきをくださるためにご用意してくださっているんだって思うんです。今の私に必要な気づきをくださる大事なタイミングなんだろうなと。
今回も引き寄せられてたくさんの学びがありました。
そんな私の点と点がつながった感動をここに記しておきたいと思います。

アリスの本に引き寄せられたきっかけ


体づくりとして筋トレをはじめたのが5年前。体づくりには食事が大事だとそのとき思い知らされ、そこから自分自身のためとパーソナルトレーナーとしてお客様にダイエットサポートをするために勉強するうちにオーガニックの食に辿りついたのが、この本を手にとったきっかけでもありました。
腸を大切にすること、そのための選択を学んで実践していくと、体が本当に変わり、マインドまで変わり、大げさですが、人生までも変わったと思っています。
そこにはいろんな要素はあるけれども、やはり食の力は本当に大きい!
ダイエットでも9:1の割合で食事が大事で、お客様にもそうお伝えしてきていました。
人間の三大欲求の一つでもある、食欲。食は人にとって絶対なくてはならないものだし、向き合わざるを得ないもの。
食に対しての捉え方はたくさんありますが、私はアリスの考え方にとても共感できて、そして、今までの経験がアリスの本によって線になり、確信に変わった瞬間でもありました。

食べたもので体はできている。体だけでなく心も。
自分自身の体で体感し、お客様の変化を見てきてもそう感じて確信した答えでした。


オーガニック野菜の素晴らしさ


体づくりをしてく中で、最終的にオーガニック野菜の素晴らしさにたどりつきました。
オーガニック農家さんの畑まで直接伺わせていただき、どんな風にこの美しい野菜たちができているのかを見に行くほど好きになりました。もともと自然が好きで、花や植物も好きだったことから、野菜を好きになるのも自然な流れだったと思います。けれでも、今まで食べてきた野菜と全く違う味や鮮度に感動し、植物のもつ力にもうこれは絶対だと周りにもどんどん伝えたくなっていきました。

美味しいだけでなく、見た目も美しく、喜ばせてくれるお野菜たち。
オーガニックなので、皮ごと食べていました。カラフルな見た目は
体だけでなく心も喜ばせてくれます。
シンプルイズベスト オーガニックはそのままでほんとに美味しい!

自然相手の仕事は本当に大変だというのは、海士町で生まれて育った環境からも想像はでき、だからこそ、そこからできたお野菜を見ると愛おしく、また美しく、そして感謝を持っていただくことにつながりました。そう感じながら食べる野菜はまた各段と美味しく、細胞から健康になるのを実感していました。


スローフードとは

スローフードは、おいしく健康的で(GOOD)、環境に負荷を与えず(CLEAN)、生産者が正当に評価される(FAIR)食文化を目指す社会運動

Slow Food Nipponより

おいしく健康的であることに加えて、その料理が出来上がって食べ終わるまでの背景にも考えを巡らせることがスローフードの考え方とされていて、生産者や環境にも配慮する考え方です。

今まで手軽に買ってパパっと食べる、食べられる環境(コンビニやファストフード)はどこか満たされない感覚になるもので、食べても食べても欲しくなるものでした。
簡単に手に入るものはその便利さと引き換えに食べるありがたさや体の細胞から喜ぶ食べ方を気づきにくくするものです。
それが、このスローフードの価値観にそった食べ方をすると、不思議とジャンクフードと呼ばれるものが欲しくなくなるし、1日中満たされた気分になるんです。本を読んで、今まで自分が体験したことが言語化されて頭に入り、このことだったんだとすっと腑に落ちました。

自分自身の体験や、おすすめしたお客様やお客様の家族も健康になりオーガニックのお野菜を好きになってもらえたこと、それを実体験していたときはほんとに嬉しかったです。そして自分が健康になると誰かのために動きたくなるし、もっと環境に対してやそういった大きな範囲で(地球規模で)大切にしたくなるエネルギーも生まれていました。愛やいいエネルギーの循環ってこういうことなのかーと感動しました。今では、野菜だけでなく、コスメや化粧品、身に着けるものなどもオーガニックを探して取り入れています。

ただ食べるものや肌につけるものが健康的なものというだけでなく、環境まで考えて、またそれを作る人のことまで考えるスローフードの価値観は優しいエネルギーの循環なので、またそれが自分自身に還ってくるのです。

大事にしたい価値観

この本を読み終わってから私の頭の中で、

地球を大切にすること=土を大切にすること=野菜や食べ物を大切にすること=自分たちの健康を大切にすること=セルフラブ=すべてを大切にできること
とつながっていったのです。
その感覚がすべて言語化され、実証された本がアリスの本でした。

「土が健康になれば地球が健康になり、私たちも健康でいられる。」


本書でこの言葉があり、そのことを証明してくれています。



便利さや効率さを求めすぎて生きていると大切なことを見失う。
当たり前のありがたさが分からなくなることの気づきを教えてくれる一冊です。

朝、目覚められること、海士町で育ったお米を食べれること。
名水百選の天川の水を飲めること、それで生活できること、家族が元気でいること、
新鮮なお魚を食べれること、近所の人がお野菜やお魚を持ってきてくれること、
季節の野菜を食べられること、四季を感じられる自然があること。
仕事があること、五感で感じられる身体があること。
これって奇跡に近いほどすごいことだと今になって思います。
目の前にあるありがたさに気づくと
本当の豊かさとはを見つけることができます。

海士の海はいつも心を穏やかにしてくれる
美しい場所ばかり
近所の方がくださったお魚とおばあちゃんが作ったオーガニックお野菜たち

海士町に戻ってきて、子供のころには気づけなかった豊かさを感じることができる今の環境はほんとにありがたいと思います。
今の日本の状況を考えると、この海士町や隠岐の島ってほんと豊かな暮らしができると感じています。だからこそ、当たり前だと思わないこと。
そして守っていきたいと思います。

本来すべてがつながっていて循環できるようになっている。
それが崩されるとき環境も人の健康もすべてが崩される。
だから、いかにその循環を壊さないようにするかが課題です。


スローフード的価値観に気づき、それに沿って生きられると、まさに
「ないものはない」です。
効率や便利さを求めファストフード化してしまった都会では感じられない。きっと海士町(隠岐の島)だからこそ感じられて、見えていなかったもの(本質)に気づけると思います。


食だけでなく、現代の生き方も見直せる本でした。
きっとこれからの時代で大事になる価値観だと思っています。





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