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建築設計と母の両立は可能なのか?ー建築設計を続けて10年、いよいよ母となる?!ー

こんにちは。私はKIDS DESIGN LABO(以下KDL)という会社に所属してる中山 恵理と申します。子どもたちの施設を専門に設計しています。つまり、いつも子どもたちの環境がより良くなるようにということを考えて仕事をしています。

建築設計を続けて丸10年が経ち、どうやらこれから母になる模様。仕事一筋でやってきた自分自身のこれからの変化や、世の中で言われている仕事と育児の両立が本当に可能なのかなど、これから書いていけたらと思います。

https://kidsdesignlabo.com/

自己紹介

建築学科の大学を卒業し、建築の設計事務所に就職し丸10年が経ちました。せっかくの機会なので、勝手にこの10年を振り返ってみると、とても怒涛だったなと。1つの建物を建てるためには、途方もない量の知識と技術を頭に詰め込み、そして施主、施工者、役所関係者等関わって下さる多くの方のリーダーとして、牽引していかなければいけない、知識力だけではないコミュニケーション力、デザイン力、色んな力が必要とされる建築設計業務で、もう辛くて辞めてしまおうと思うことも多くあれば、こんなに幸せな仕事はないと思うことも多く、そんな両極端な気持ちを右に左に抱えながらも続けているのは、やっぱりこの仕事が好きで、これからも悩むことはあっても、続けていきたい職業だなと。

母になる

割と仕事一筋にやってきていたと思う、そんな私がどうやら母になる。ぽろぽろと片手落ちしながらも仕事を引き継ぎ、先週から産休入りを果たし、妊娠10か月、絶賛臨月の妊婦になりました。私はありがたいことに元気な方の妊婦生活だったと思います。悪阻もほとんどなく、毎日、会社に通勤し仕事をすることができました。それでもやはり、中期になってくると、眠かったり(きっと妊娠のせい)、体力だけには自信があった自分の体力に自信がなくなったり、今日は遅くまでやらなければいけないけど、胎児によくないのではないかと葛藤があったり、楽天的だと自負のある自分が情緒不安定になったり、一筋縄ではいかないのが妊婦生活で、そんな自分自身と向き合うことも大切な時間だったなと。

理想と現実

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そして、我が家が直面している目下の問題は写真左側に移る浮遊感のある階段。ちょうど去年、自宅を設計し、竣工しました。ずっと作りたかった片持ち階段を実現し、大満足ですが、皆からこぞって聞かれるのが、子どもが生まれたらどうするの?という質問。

仕事で子どもの施設を設計している際も必ずお伝えすることが、「過保護な建築は作りません」ということです。一見すると少し危ないと思われる段々をつくったり、角を必要以上に丸めることはしません。段々は子どもたちの遊びの創造する場となったり、建物を出れば世の中に危ない場所はあふれています、施設の中を過保護に作るよりも、しっかりと危険を察知できる子になってほしいと思っています。

上記想いで常に設計し、理想だと思い、我が家も沢山の段々と角、危ない場所があります。。。しかし現実には後1か月しないうちに我が子がやってきます。設計者としてこの姿勢を貫けるのか、はたまた屈してしまうのか、自分自身ちょっと楽しみであり、また子どもの成長をみながら対応を考えていけたらと思いますし、ここでも共有できたらと思います。

産休入りの日「とりあえずお疲れ様でした」と夫から言葉をかけてもらい、花束をもらい感慨深い気持ちになりました。

仕事を始めてから、怒涛だった日々からのお休み、ずっと休みたいと思っていたけどいざ入ってみるとなんだか手持無沙汰、それでも、この大切な静かな時間、こどもの環境を考え設計する自分自身に子どもができ、母となる、これからの設計に幅が広がるようにと、しばしじっくりと今後について考え発信できたらと思います。





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