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『すべて内なるものは』

先日の
エドウィージ・ダンティカ著
『すべて内なるものは』
との出会いもまた
運命的だった。

数年前から、
チママンダ・ンゴズィ・アディーチェや
トニ・モリスンら
「黒人作家」
の作品が大好きで読んでいる。

もちろん彼らはそれぞれに
ユニークで「黒人作家」
として括ってしまうのは
いささか雑かもしれない。

それでもやっぱり私は
黒人である作家の著作が大好き。
何かしら黒人ならではの
テーマ/共通点
のようなものはあると思う。

エドウィージ・ダンティカも、
前述の黒人作家の
本を探している時に
ネット上で見つけた。

でも、私はネット注文で
本を買わない主義。

本屋をブラーっと歩き回って
パッと目に入ってくる
作品を買うのが好きだから。

そして先日、まさに
本屋をブラーっと歩き回っていたら
この本が目に入ってきた。

あー!去年辺り、
めっちゃ読みたかった作家じゃん!
即購入。

ちなみに彼女は
黒人であるだけでなく
ハイチ系アメリカ人。

私は最近、
ハイチも含めた
カリビアンの方々との
絡みが多い。
イベント
音楽
食べ物
人々の生活/心情
政治的状況
地理的状況
知ってる事、知りたい事
盛りだくさん。

そして移民に関しては
昔からずっと
興味津々。
大学の卒業論文も
日系ブラジル移民に関してだった。

さらに、私は女性作家が大好き。
「女性作家」と一括りにするのも
また雑すぎるけど
やっぱり女性作家には
女性作家なりの
センチメントというか、
雰囲気というか、
そういったものがあると思う。

となると、
ハイチ系アメリカ人(黒人)女性作家
の著作なんて見つけた日にゃあ
読まずにはいられない。

まだ読み途中だけど
心臓がドキッとしてしまう
ような作品や
哀しさ切なさを
感じるような作品など
短編をいろいろ楽しめる。

これこれ、
この感じー!
私が最近欲していた
女性的感性や
他国への知的好奇心
移民的根無草的哀切
こういう諸々が
一気に満たされる、一冊。

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