毎日成長・前進できてないと、焦る日々。先輩がこんな言葉をくれた
今週、ある会社の社長さんと会食をしていました。その会社は買収を繰り返し、拡大し続け、その業界ではトップを走っています。
会食中、ふと私が「毎日成長できてないことに、すごく焦るんです…」と漏らすと、社長さんは「成長って何なんでしょうね。会社をつぶさずに続けられてること自体がすごいことなんですよ」と、あたたかい言葉をくださいました。
若輩者の私への思いやりの言葉だろうと思いつつも「会社を続けることは、割と誰でもできちゃうって思うんですよね。難しいのは成長させ続けること。今のスピードでは〇〇までに〇〇をするという目標を達成できないし、もっと早いスピードで会社を大きくしていきたいのに、うんちゃらかんちゃら」と意見したところ、こんな答えが。
「会社が大きくなるときは、一気に大きくなっていきますよ」
拡大を続ける会社の社長さんの言葉だからこそ説得力大で、しばし考えこみました。
...…そういえば、最近私自身も実感していたのが「苦しいときはどんなにもがいても、全く状況を変えられないけど、一気に伸びるときは伸びる」ということ。起業してこれまでに2~3度、「あー・・もうダメかも」と思うことがありましたが、当時はどんなにもがいても・もがいても・もがいても・もがいても!あらゆる手を尽くしても、超絶努力をしても全く状況を変えることができなかったけど、時間の経過とともに状況は好転し、気づくと浮上してました(状況を変えられずに浮上できない会社が、倒産していくわけで・・・。そして多くのベンチャーが起業後数年で消えていくことを考えると、当時、当社が危機を乗り越えられたことは奇跡や運だった気もしています。このあたりのお話はまた別の記事で)。
一方で当社が昨年の3月に立ち上げたイベント事業は、猛烈に仕事獲得のために動いたわけではないのに(どちらかというとノリと勢いで立ち上げました)、大変ありがたいことに、この1年半で次々にお仕事のご依頼を頂ける状態になりました。1年半でイベント事業で積み上げた実績は、健康博覧会さん、大丸松坂屋百貨店さん、イオンモールさん、蔦屋書店さん、朝日新聞社さん、矢野経済研究所さんで、新規事業がここまで早いスピードで軌道に乗るとは思ってませんでした。(フェムテックの一大ブーム到来という、市場環境がプラスに働いたことは大きいです)
今や出会う企業の方々に「●●の時期に、御社が関わってるヘルスケアイベント、何かありませんか?」「●●のエリアで、ヘルスケアイベントの開催を予定しない?」「ウーマンズさんのイベントには必ず足を運んでます」と言う言葉を頂けるようになりました。おそらく、ここ1年前後で出会った企業さんからは「ウーマンズ=イベント事業の会社」というイメージの方が強いのかもしれません(反対に、数年前から当社を知ってくださってる会社さんの当社に対するイメージは「ウーマンズ=マーケティングを中心としたコンサル会社」だと思います。実際、今でもコンサル事業がメイン業務です)
現在、水面下で進んでるイベントもあり、新規事業の走り出しとしては良い方なのでは、と思っています。まだまだ改善点だらけですが…。
イベント事業を立ち上げてすぐに社内で運用できたのは、ウーマンズが女性ヘルスケア市場で積み上げてきた10年以上にわたる経験・知見、女性ヘルスケア領域に特化してこなしてきたクライアントワークの数(この数は、国内ナンバー1と断言できます)、業界内ネットワーク、仕事のクオリティを高く維持し続けるためにメンバー全員で猛烈に努力してきたことーーーなどが土台としてあったことは言うまでもありません。つまりこの10年間、毎日「成長してるのか?前進できてるのか?」という不安や焦りを常に持ち続けてましたが、実はちゃんと成長・前進できてたのかなって最近は、すこーしだけ肯定できるようになっています。
「成長」というのは、現在進行形では見えづらいしリアルタイムで実感することは難しいけど、ある時点で振り返ったときに、初めて、実は大きく前進してた、てことを実感できるものなのかもしれません。きっと必死になって皆で積み上げてきた経験や努力=10年分の成長がなかったら、イベント事業を立ち上げても上手く回せなかっただろうと思います。
何年もの間ずーーーっと、毎日朝から晩まで「今日も成長できなかった」「今日は前進できたのだろうか」と焦り、成長できてない自分に罪悪感や不安を抱き続けてますが、そうやって焦り続けること自体が「成長」なのかもしれません。毎日不安や焦りがあるからこそ、昨日よりも今日は1mmでも前進していたいという思いで、すんごく泥臭くて超絶地味な努力を毎日毎日続ける。そしてその泥臭くてとっても地味な努力の積み重ねの先に、どこかの時点で必ず「成長」が「成果」として自社や自分にかえってくるのかなと。(そして結果的に会社も大きくなっていくんだろう)
なんてことを書きつつも、今日もやっぱり「前進できたのか。今日も成長できたのか・・・」と強い焦りを抱きながら、このnoteの執筆を終わらせます。きっと仕事をし続けてる限り、この焦りや不安から解放されることは無いのかもしれません(苦笑)。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?