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食品業界のフェムテック事情は?今年最後の講演登壇

今月、東京ビッグサイトで開催された食品開発展2022にて、講演登壇させて頂きました。テーマは「食×フェムテック」ということで、私からは「フェムテックに関する企業動向の実際&生活者ニーズの実際」をお伝えさせて頂きました。

当講演登壇のご依頼を食品開発展さんから頂いたとき、ご担当者様はこのようなことを仰ってました。

「食品業界では、ようやくフェムテックに積極的に動き出す兆しが見えてきた。だから講演では食品業界向けにフェムテックの話をしてほしい」

その言葉を最初伺ったときは「これだけフェムテックがバズってるのに、意外だー」って思いました。

が。確かにフェムテックブームを活用した食品をローンチする企業は今年頭は少数派だったのに、じょじょに食品業界全体がフェムテックの切り口からの食品をリリースする、あるいは謡うようになったのは、実はようやく最近からな気はします(帝人さんや、旭化成さんは今年2月に開催したフェムテックイベントに「食品」でご出展頂いているので、その2社様含め一部の企業さんがたはすでに早い段階から動き出してはいましたが)。

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講演終了後は会場でブースを見て回ったのですが、フェムテックの切り口から出展していたある企業さんは次のようなことを仰ってました。

「フェムテックねぇ。別に女性向けの素材や商品はずっと前から取り組んできたから、今更?って感じはしてるけど。まぁ業界全体がそういう空気になってきてるから、フェムテックを上手く活用しよう、という考え方にシフトし始めた」

上記は、あるナショナルブランドさんのコメントなのですが、これは食品業界に限らず、化粧品メーカーや医薬品メーカーなど、以前から女性ヘルスケア市場ですでに知名度の高い商品を多数展開しているナショナルブランドさんたちほど同様のことを仰る印象があります。食品業界含め、ここ1~2年はフェムテックトレンドを静観していた大手企業がいよいよ、本格的にフェムテック市場参入を加速させ始めているように思います。

ちなみに、会場内では「フェムテック」「フェムケア」 を打出すメーカー、OEM、受託試験の出展社さんを複数見かけました。受託試験の会社さん曰く「最近は更年期(男女両方)の試験依頼が増えてる」だそうです。フェムテック領域は、他市場と比較して先行者利益が本当に大きいので、もし参入をためらってらっしゃる企業さんがいたら、早め早めでリリースしちゃった方が良いです。


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