幸せってなんですかね？と聞かれる

「質問」とまではいかない、「つぶやき」のような声を私に託す人がいる。
学生も社会人も、年齢も性別も関係ない。

電車で並んで座ったとき。
カウンター席で、一緒に一杯飲んでいるとき。
公園のベンチに並んで座っているとき。

隣に座ったときに、ふとつぶやきたくなることなのかもしれない。

自問自答なのか、それとも私に回答を求めているのか。
だから、「幸せってなんでしょうね」と返してみる。

最近、こんなやり取りが増えたように感じている。
「自分なりの幸せ」を知りたいのか、考えたいのか、欲しいのか。
漠然とそんなことを考える境遇にあるのか。

そう問われて、私自身が「自分の幸せとは何か」について、あまり考えてこなかった事実に気付かされている。

幸せは「瞬間」なのか「状態」なのか。
「幸せ」の反対は「不幸」なのか。
探したら、それは見つかるのか。
見つかって手に入れたら、「幸せ」に転じるのか。

今日のところ、空を見ながら考えて気付いたこと。
「幸せ」は、探さないほうが幸せなのかもしれない。
適度に、そこにあることに「幸せだ」と意味づけできたほうが、どうやら私にとってはいいことのように思う。

今日も風が強くて、雲が吹き飛ばされていく様がたまらなく良かった。
そんな程度で、どうでしょう。