友達は「選ぶ」。
私は友達を選ぶ。
かなりはっきりと選ぶ。
だから、私が「友達だ」と思っている人から、「あなたは友達じゃないです」と選別されても、そういえばあまりなんとも思わない自分がいる。
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友達との距離感や、友達への意見の伝え方に迷っている、のような相談を、今までに数多く受けてきた。
大学の友達。
対面したことのないネット上の友達。
ママ友。
職場の仲間。
いろいろな立場で、それぞれの関係性に悩んでいることを聴かせてくれた。
立場があるから、守りたいものがあるからこそ簡単じゃない。
大学なら、これから数年は活動を共にするだろう。
ネットなら、何を書かれるかがわからない。
ママ友は、自分よりも子供の立場を考えるだろう。
職場は、仕事を通しての関係だからこそ穏やかじゃない。
そんなときは、この問いを投げる。
「その人はあなたにとって大切な”友達”なのですか?」
しばらく考えて、その人なりの考えが出る。
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冒頭に戻るが、私は友達を選ぶ。
選ぶ基準は、
①建設的に異なる意見も交わし合える関係か
②ケンカをしても、いつでも互いに仲直りを提案しあえる関係か
③相手のダメな部分もわかってなお、尊敬し助け合えるか
くらいなものだ。
だけど、この3つをクリアできる関係はそう多くはない。
多くないところもいいところだと思っている。
趣味が同じとか、考え方が同じ、というのもあまりない。
連絡したり、会う頻度が少ないことも多い。
別に「友達」という名称がつかなくてもいいのかもしれない。
すごくグレーな感じだけど、そこがいいと感じている。
あなたが大切にしたい友達は、どんな人ですか?
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仕事からの帰り道、私が”勝手”に友達だと思っているヒトがいつもの場所にいて、声をかけてみたけれど、いつも通り軽く無視された。
あちらは私を友達だと思っていないみたいだ。
いや、どうかな。いつか会話ができるといいのだけれど。
ここもグレーだ。
私が勝手に”友達”と思っているヒトと別れて歩き出したら、まもなく空の白が黒に変わって、大粒の雨が降ってきた。
雨が降り出す前の、ブルーグレーの空が美しかった。
グレーな感じは、やっぱり悪くない。
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