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8月30日は穴に落ちて地上に出てきた日


5年前の8月30日は、5ヶ月暮らした横浜から山形に帰って来た日。備忘録として今の気持ちを載せておくことにした。

山形駅に着いたのは、たしか22時くらいで
「寒っ。」
と感じ、夏は何処に?と思った。山形は秋だった。
横浜はあんなに暑かったのに。
無職になって帰ってきて、2ヶ月のんびりして地元に再就職。メンタルと体調を考えてパート生活が始まって今に至る。

今の時期になると、いまだに5年前のことを思い出す。でも年月が経つほどあの選択は間違いではなかったと思えるようになった感じ。

2017年の春、転勤を言い渡され嫌嫌渋々荷造り。
約束を私が破ったことで親友とも縁が切れた。

職場で荷物を片付けながら、
『多分山形のこの会社には戻って来れない気がする。』と誰にも言わずひとりふと思った。
横浜でもあれこれすることが決まっていたけど、行く前から何故か
『上手くいかない気がする…。』とこれもひとりで思い、誰にも言わなかった。

結果。
山形の会社には戻れなかったし、あちらの会社でも諸々が上手く行かなかった。
私も疲れてしまったのと、いろいろあってやる気をなくしてしまったのだ。

あちらの友人からも、
「山形帰った方がいい。」
と背中を押してくれて、いまでもありがたいと思う。

岩盤浴の上司と帰ってきてすぐにお会いしたのだが、
「あの時は疲れきった感じだった。」
先日も言われた。
疲れやすくて確かによく寝てた…😴
親からは行かなきゃよかったのに…と何度か言われて少々ムカッときだけど、引っ越しのときにだいぶ迷惑かけたから何も言い返さなかった。

なんか、『あそこに落とし穴がある!!試しに落ちてみよう!』とわかっていて落ちましたね?って感じだなと思った。(それは既に落とし穴ではなく、ただの大穴じゃないか?)

(そうなるだろうと)わかっていて横浜行ったね。
みたいな。
上手くいかないことなんて、わかっていた。
でも、何故かわからないけど行ったほうがいいと思ったのだ。
落ちた穴から地上に出てくるのは大変だったけど、お陰で『やっぱり看護師として働きたい!』と気づいたのは横浜だった。
それがわかっただけできっとOKだったはずだね。

色々あって、今の世は行きたいところにはなかなか行けないけど、もう少し落ちついたら、最後の日にひとり二次会で行った、当時住んでいた近所の居酒屋に行きたいなあ。あれから全然なので。
お店、やっててほしいな…。

横浜からは逃げ出してきたけど、
最初に穴に落ちてみた私はだいぶ勇気あるよねと思う。

お陰様で失敗しても死なないことがわかったよ。

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