私と家族と食卓と#4〜ポテトサラダ

うちの息子は小さい頃からマヨネーズが苦手で、得にポテトサラダが嫌いだ。
小学生までは洋食屋さんで付け合せにちょこっとのっているものも嫌がるし、それがほんの少しついてしまったハンバーグのその部分も私に渡してきた。
さすがに中学生にもなると、そこまではしないし、私もさせないけど、マヨネーズおいしいのになあ、ともったいなく感じる。

私達が中高生の頃は、ごはんにでもなんにでもマヨネーズをかけるのが一種ブームで、「マヨラー」とか言われる人もいた。
「シノラー」とか「アムラー」とかファンのことを呼んでた時代です。
確か、元SMAPの香取君もマヨラーでした。

息子はそういうわけで、エビフライにもタルタルソースをかけないし、お好み焼きもソースしかかけない。
マヨラーとまではいかない私だけど、これはマヨネーズがおいしいのになあ、とやっぱり思う。

離婚して、息子と二人暮らしになってからは仕事以外ではポテトサラダを作ることがめっきり減った。
だけど、たまにすんごく食べたくなって自分のためだけに、じゃがいもを茹で、粉吹きにし、つぶし、塩で揉んだきゅうりやらにんじん、ハムを入れて、マヨネーズたっぷりにして仕上げる。
こうして振り返ると、まあまあ面倒のかかる料理だ。
次の日の朝にトーストした食パンに挟んで食べたいから、その日は少し残しておく。
次の日にはちょっとマヨネーズの味が薄まって感じるので、息子に懲りずに勧めてみるけど、断固として食べない。
そんなんじゃモテないんじゃないかと思う。
マクドに彼女と行っててりやきバーガーもたのめないし、モスのテリヤキチキンバーガーもたのめない。
そうだ、照り焼きにもマヨネーズはよく合う。

関西の実家に帰るときにはいくつか料理をリクエストすることがある。
おでん、お好み焼き、かき揚げ、そしてポテトサラダ。

母の作るポテトサラダは、いつも黄色の花形のガラスの器に盛り付けられていた。

オーソドックスなものだけでなく、たまにりんご入りとか、チーズ入りとか、そのどちらも入ったものだとかがあって、密かにチーズが小さい頃あまり好きじゃなかった私は、「りんごだけでいいのに」と思いながらも、その塩味や風味はりんご入りのポテトサラダによく合っていて、たくさん食べた。
ドーンと盛り付けられたポテトサラダは、他にメインがなかったのかと思うくらい、たくさん食べた。

1年前くらいに帰省した時に食べた母のポテトサラダは黄色い器に入っていなかった。
昔より作る量も少なかっし、りんごもチーズも入っていないバージョンだった。
でも「やっぱりこれだな」と、どうしても息子に食べてほしいと思っている。

『パイナップルとベーコンのポテトサラダ』
パイナップルの酸味とべーコンの塩気がおいしい、ちょっとハワイアンなポテトサラダ。
パンに挟んでもおいしいです。
すごくよくできたけど、でも結局普通の方がおいしいです(笑)
ポテトサラダを頻繁に作る方には、レパートリーになっていいと思います。

調理時間20分
≪材料≫(2人分)
じゃがいも 中3個(約300g)
パイナップル 1/4個(約200g)
玉ねぎ 1/6個(約30g)
ベーコン 2枚
パセリ 大さじ1程度(みじん切り)
A オリーブオイル 大さじ1
A マヨネーズ 大さじ3
A 辛子 小さじ1程度(チューブ・マスタードでもOK)
塩・黒こしょう 各少々

≪作り方≫
①じゃがいもは皮をむいて4等分に切り、かぶるくらいの水と鍋に入れて、中火で柔らかくなるまで加熱する。

②パイナップルは3cm角に切る。

③玉ねぎを繊維に沿った薄切りにして、塩(少々・分量外)で揉み、水にさらして、水気を絞る。

④ベーコンは1.5cm幅に切って、フライパンに入れて弱〜中火でカリッとするまでじっくり焼いて粗熱を取る。
(油はひきません)

⑤【1】のじゃがいもが柔らかくなったら、湯を切って鍋に戻し入れ、塩少々(分量外)を加えて中火にかけ、水分を飛ばして粉吹きにする。
温かいうちに潰して粗熱を取る。

⑥【5】にパイナップル、玉ねぎ、ベーコン、パセリのみじん切りを加え、【A】で和える。
塩・黒こしょうで味をととのる。

≪POINT≫
○じゃがいもは温かいうちが潰しやすいです。
○ベーコンの代わりにハムでも。

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