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オフィスでも教育

February 2, 2022

2月になり、大学にとってせわしない季節となりました。教育・学生支援部は学生をサポートする部署ですが、日々の業務では、事務手続きや制度づくりに集中し、つい、学生の顔が遠くなってしまうこともあるかもしれません。

インターンをしていたサンフランシスコ州立大学のオフィスは留学生の受入とサンフランシスコ州立大学からの学生の海外派遣を担当する部署で、本学同様に、教育・学生支援部にあたる部門に位置づけられていました。オフィスには十数人のスタッフに加えて学生スタッフが5〜6名いて、それぞれが担当業務をもっています。

たとえば、オフィスでは「I-20」というアメリカビザに付随する在学証明書に相当する書類を発行していました。ビザの管理資格をもったスタッフの署名が必要な書類ですが、書類の申請受付や発送はオフィスの学生スタッフのひとりが担当です。I-20は、留学生が旅行や帰省でアメリカを離れる際のアメリカ再入国時にも求められるため、母国に帰省する留学生が多い年末はオフィスは大忙し。そんな繁忙期のある日、担当スタッフの作業はひと段落ついたものの、学生スタッフの発送準備の書類はまだまだどっさり、ということが。終わらない分はスタッフが引き取るのかなと思っていたら、スタッフのほうが先にBye!担当の学生スタッフは自分の仕事を続けていました。

学生スタッフは、新入生向けのオリエンテーションなどのオフィス主催のイベントの運営にも携わります。新入生の案内といった当日のサポートだけでなく、会場内に設置する関係部署のテントの配置も学生スタッフが管理。オフィスのスタッフは学生スタッフの指示に従いながら設営を行います。

学生といえども、お手伝いではなく自立したひとりのスタッフ。
学生に自立的に仕事を任せられるのは、アメリカの大学では専門職(スペシャリスト)制が主流で各スタッフがもつ仕事の守備範囲が明確なこと、各スタッフの意志決定範囲が日本の大学よりも大きいというちがいも背景にあるのかもしれません。
各学生スタッフにはオフィスのスタッフがスーパーバイザー(上司)としてついていて、仕事の進め方のアドバイスやフィードバックも行っていました。オフィスはアルバイトの雇用機会としてだけでなく、学生の「教育」の場にもなっています。

さて、寒い日が続いていますが、明日は節分。暦の上ではあさってからは春です。節分の豆まきの由来は季節の変わり目の病気や災害を追い払うこと!今日はノー残業デーです。今日は早めにパソコンを閉じて、邪気を払うべく、明日の福豆と恵方巻の準備をするのはいかがでしょうか。今年の恵方は北北西です。

(写真:ばりばりと仕事をこなす学生スタッフ)


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