大切にしたいこと



朝。

「おはよう」とにこにこしながら

リビングに登場した娘。

スタスタと

ソファを突っ切って、向かったのは

窓。

ガラリと開けて、

少し顔を出す。


「うん、風、ない」


娘はそうして、今日着ていく服を選ぶ。

わたしはそんな、

娘が大好きだ。


情報で溢れかえる時代を生きている

わたしは時々苦しくなる。

それは未熟な自分に対して

これでもかと溢れる情報を

どうにかしてinしたいけれど

時間も、inするための容量も

足りていないもどかしさでもあり、


一方で、

脳を駆使して得る情報の

偽物感でもある。


たくさんの知識を得ようとするとき

少し調べれば何でも得ることができるのがいま。


だからこそ

手を使って、

足を使って、

肌で感じて、

心を揺さぶられて、

わたしが直接出会って、

主観で見極めることの

尊さを

痛感している。


娘は、

どこかで気づいたのかも知れない。

天気予報が

あてにならないことがあるということ。


刻一刻と移り変わるものに対しては、

いま、

その時、

を見極めることが、

大切なのだということ。


そして、

うまくいっても、

うまくいかなくても、

自分が感じて、行動したということ、

そこにすでに、

大きな意味があるのだということを。


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