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2022読書⑤ 吃音 伝えられないもどかしさ
去年のある日のこと。
自分がどもっていることに気がつく。
「あ、あ、あ、あ、あのー」と、最初の一言がどもる。
そしてどもっていることを笑われた。
笑われた。「どうしたんですかw」みたいな感じで。
30数年生きてきて、どもったなと感じたのは初めてだった。
昔から私は言いたいことが言えない。
言いたいことはあるのに口から出せない。
これは私が極度に内向的だからなのだと思っていた。なにせ99%が内向
2022読書④ ほじくりストリートビュー ザ★フューチャー
元々、よその家が好きな子どもだった。
お盆やお正月に母の実家に行くと、従兄弟のお兄ちゃんやお姉ちゃんの部屋を覗きに行った。今考えるとかなり迷惑だったと思う。
友達の家に遊びに行っても、よそのお家に入ること自体が楽しかった。
人の家に興味がある。それはそこに住んでいる人たちの人生が詰まっていて、それぞれの営みがあるからで。それを垣間見たい、感じたいという気持ち。友達の家で、夕方になって晩ごはんの匂
2022読書③ 深呼吸の必要
子連れのお客さんが来た時、うちの店は積極的に子どもの相手をする。その間親はゆっくり買い物ができるからけっこう喜ばれている(と思う)。
絵を描いたり、おもちゃで遊んだり、本を読んだり。
そこではスタッフによって子どもとの接し方が如実に変わる。
すぐに打ち解けて仲良く遊ぶスタッフ。少し距離を置いて見守りながらたまに声掛けをするスタッフ。
私はにこにこしながらタメ口で接することができない。いわゆる歌
2022読書② 日記をつける
もう23年間、日記を書いている。
私にまったく飽きる様子はない。一番長い趣味かもしれない。書くのも楽しい、読むのも楽しい、増えていく日記帳を見るのも楽しい。
そうすると、日記というものが気になるようになってくる。
ある日snsで荒川洋治さんの「日記をつける」の一節を見て、なんだかこの人の文章は良いなと思い、本を探していた。
読み始めて納得。この人の感覚が好きだ。視点に共感できる。やさしくて、ふ
2022読書① 水中の哲学者たち
哲学というものに漠然と興味がある。
でも哲学が何なのかよく分からない。
「哲」とはなんだ。
哲学入門みたいな本を買うんだけど、読み始めてすぐに訳わからなくてやめてしまう。
大学にはインド哲学科があったのでキャンパス内をオレンジの布を体に纏った髪の毛を剃った人々がたくさん歩いていて、あの人達はインドの人なんだろうか。インドの人がなぜ日本でインド哲学を学ぶのだろうかなどとぼんやり考えていた。
そん