2022読書④ ほじくりストリートビュー ザ★フューチャー

元々、よその家が好きな子どもだった。
お盆やお正月に母の実家に行くと、従兄弟のお兄ちゃんやお姉ちゃんの部屋を覗きに行った。今考えるとかなり迷惑だったと思う。
友達の家に遊びに行っても、よそのお家に入ること自体が楽しかった。

人の家に興味がある。それはそこに住んでいる人たちの人生が詰まっていて、それぞれの営みがあるからで。それを垣間見たい、感じたいという気持ち。友達の家で、夕方になって晩ごはんの匂いなんかがしてきたらもう最高な訳です。

訪問販売の仕事は本当に辛くて大変な仕事だったけど、色んな地域に行って、色んな家が見られて、色んな人がいて、そのうち数件は中に入ってお話したりするので楽しかった。

赤瀬川原平さんを知ってから、散歩が楽しくなった。中に入らなくても、外観だけでもたくさん楽しめる。散歩は無料で無限に楽しめる。

ほじくりストリートビューを読んで、家だけじゃなくて、道路とかもうちょっと広い範囲のものも楽しめるんだ!って新たな楽しみを教えてもらった。

ある日テレビで誰かが「人の部屋の中を見たいなんていう人間は下世話だ」と断言していてへこんだ。
私が人の家の中を見たいと思うのは下世話なのかな。もちろんそんなことはしないのだけど。だからこそ、散歩して想像を膨らませて楽しんでいるのだけど。

きょろきょろしながら歩いている人間ははっきりいって不審者だ。だからこそのんびりのほほんと歩いて、私は無害な人間ですよ〜という雰囲気を出すようにしている。出せているかは分からない。

次は能町さんのように、バスに乗ってみる散歩もチャレンジしてみたい。
目的もなくバスに乗るなんて、きっと誰もがみんな憧れる。あぁ、想像しただけでドキドキしてきた!


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