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OEDの新しいサイトについて

OEDことOxford English Dictionaryのオンライン版が、新しいサイトに切り替わりました。これによって、従来とは異なるインターフェイスになり、以前から使用している者にとっては困惑する面があったので、項目の詳細画面における以前との違いに焦点を当てて、いくつか触れておきます。

新しく追加された大きな機能の一つとしては、“Tabbed View”という表示(デフォルトでon)があります。これは、Factsheet, Meaning & use, Etymology, Pronunciation, Forms, Frequency, Compounds & derived wordsの小項目が別に見れるものとなっています。これはoffにすることができ、そうすると従来の表示に近い形となります。また、Factsheetという機能も新たに追加されたものと思われます。これはその語の基本情報が簡単に見れるものとなっているようです。

また、従来と小項目の順序が変わっています。以前のヴァージョンでは、Pronunciation, Inflections, Forms, Etymology, Meanings & useというような順番になっていました。それが、(“Tabbed View”をoffにした状態で)新しいヴァージョンでは、Meanings & use, Etymology, Pronunciation, Forms (Inflections, Variant forms), etc.という順番になっています。とりわけFormsに関しては、非常に多くの形態が用いられた語については、新しいヴァージョンの表示では表なども交えられており視認性が格段に向上しています。

なお、従来のヴァージョンではSecond editionもすぐに参照できましたが、新しいヴァージョンでは“Revised 2010”などと表示されている箇所の“(details)”から見ることになっているため、多少手間が増えた形となります。

ちなみに、OED公式の“Getting started”に公開されている動画で使用方法を確認することができます。

追記(2023/10/5)
OEDにログインしていない状態でも、項目名の検索自体はできるようになり、新たに追加されたFactsheetのみではありますが閲覧ができます。このFactsheetは、意味が何種類に大別されるか、100万語あたりの頻度はいかほどか、英米の発音はどうであるか、初出の年代はいつ頃で何においてであるか、ということがわかります。
また、“Cite”からChicago形式とMLA9形式で引用元情報を出力できますが、ここにDOIが追加されました。