グラム・ファイブ・ノックアウト 4-1
殺人鬼の兄を持つ、弟としての人生を歩かせてしまったことは、確かに申し訳ないと思ってる。
それは本当なんだ。
何度も言ったことだけれどね。
でも、その弟の兄として、責任を感じて生きているのが本当なんだ。悲しいけれど、始まってしまったことをなかったことにするのは難しい。それよりもその事実と共存していくという考え方が最も正しいし、そのために自分自身の脳を動かすべきだと思う。
弟が少しでも幸せに生きていくための方策を考えるのが、兄としての務めなんだと思ってる。
弟の良いと