エリー.ファー

教育学部数学科卒。小説を書いて生きています。 ・講談社主催 雑誌メフィストの巻末座談会…

エリー.ファー

教育学部数学科卒。小説を書いて生きています。 ・講談社主催 雑誌メフィストの巻末座談会にて3ページに渡り講評が掲載 カクヨムでもエリー.ファーで活動中!!! Twitterアカウント:@adumadesumaru

最近の記事

再生

小説の執筆動画です。

打音もそうですが、文字がぱっぱかぱっぱか打たれていきます!!!!! 頑張った!!!!!! あはーーーーー!!!!!

    • 再生

      小説の執筆動画です。頑張った!!

      Twitter上で、ほぼ毎日小説の執筆動画を投稿しております!!!!! これが私の習慣です!!!!! どん!!!!! 動画内で書かれている小説は以下で読めます!!! ぜひぜひ!!!!!!! https://kakuyomu.jp/works/1177354054891278124/episodes/1177354054891278729

      • 再生

        小説の執筆動画です。

        動画内で書かれている作品は、以下で読むことができます!!!!!!! ぜひぜひ、お願いいたします!!!!!!!! https://kakuyomu.jp/works/1177354054914067959/episodes/1177354054914075368

        • グラム・ファイブ・ノックアウト 5-2~最終章

           まず、あの転落死によって広まった都市伝説が一つある。  これは、事件自体から生まれたものである。ほぼ尾ひれと言える。  語るには値しないだろうし、事件に関係のあるものではない。そもそも、都市伝説の発生自体が、兄をこの町に呼び寄せるというものでしかない。  物語自体に関係はないのだろう。  でも。  仮にそうであったとしても、その都市伝説が広まったという事実の背景には、必ず面白さというものが存在する。噂するに値するだけの物語性がそこにはあるということなのだ。  可哀そうに、不

          ¥130

        小説の執筆動画です。

        再生

          グラム・ファイブ・ノックアウト 5-1

           散乱した絵の具の中で、同級生は寝ていた。  当然、僕の方なんて見向きもしない。  もう一枚も絵を書き上げる気力なんてないという風に、静かな呼吸をしている。  天窓から指す光が、一枚の絵を指し示している。  僕は扉を閉めて、同級生を起こさないように静かに近づくと絵を見つめた。  緑色のカーテンの中に、黒い字が浮かんでいる絵だった。  シュールであり、ユーモアさえある。あったとしても、そのユーモアは黒く塗り潰された文字通りのブラックジョークであり、皮肉そのものにも見えた。  右

          グラム・ファイブ・ノックアウト 5-1

          間もなく解答が解凍されます。

          間もなく解答が解凍されます。

          グラム・ファイブ・ノックアウト 4-1

           殺人鬼の兄を持つ、弟としての人生を歩かせてしまったことは、確かに申し訳ないと思ってる。  それは本当なんだ。  何度も言ったことだけれどね。  でも、その弟の兄として、責任を感じて生きているのが本当なんだ。悲しいけれど、始まってしまったことをなかったことにするのは難しい。それよりもその事実と共存していくという考え方が最も正しいし、そのために自分自身の脳を動かすべきだと思う。  弟が少しでも幸せに生きていくための方策を考えるのが、兄としての務めなんだと思ってる。  弟の良いと

          グラム・ファイブ・ノックアウト 4-1

          今日は無駄に時間を使ったな。 というこの上ない贅沢。

          今日は無駄に時間を使ったな。 というこの上ない贅沢。

          悪とか正義とか およそ役に立たない指標に 価値を与えたがる。 という感じの風潮。

          悪とか正義とか およそ役に立たない指標に 価値を与えたがる。 という感じの風潮。

          グラム・ファイブ・ノックアウト 3-5

           病院を出る頃には夜になっていた。  時間は遅かったが編集長さんは決して家まで送ってはくれなかった。  未熟児だった時間が長かったせいで、毎日薬を飲んでいると言っていた。体の節々が痛くなる病気だそうだ。  僕にはよく分からない。若いからそういう感覚になれないということではない。そういう過去を背負っていないということだ。  尊敬しないが、すごいとは思った。  今度、俺の体調が良かったら、年上らしいことの一つや二つはしてやると言って去っていった。  病院を出る瞬間、編集長さんは大

          グラム・ファイブ・ノックアウト 3-5

          グラム・ファイブ・ノックアウト 3-4

           まず言っておく。  てめぇの兄貴は紛れなく殺人鬼だ。  俺らの仲間も二人殺されている。  編集長である俺も含めて記者は元々七人だった、その内の二人が殺されて残りは五人、そこから寿退社したのが二人だ。  今はたった、三人。  お前の言う、男性記者と女性記者と編集長である俺の三人態勢だ。  まず、この新聞社の代表として言わせてもらう。 うちの記者の男と女、あの二人がどう思っているかなんてことを俺は知らないが、俺はお前の兄貴をぶっ殺すつもりだ。  うちの社員を殺された。だからこそ

          グラム・ファイブ・ノックアウト 3-4

          グラム・ファイブ・ノックアウト 3-3

           病院に良い思い出がある人の方が圧倒的に少ないと思う。それは病院という場所が基本的に不幸にでもならなければ行かない場所だからだ。  案の定。  僕は今、不幸だった。  不幸なのは僕だけではない。女性記者もそうだった。  二人そろって並んでいるというのはどうにも面白い。なにせ、この僕と女性記者は決して仲が良い訳でも、そこに密接な関係が築かれている訳でもないからだ。  残念なことに、このことによって密接な関係になってしまうことは否めない。悲しいかな、できる限り人間関係を削っておき

          グラム・ファイブ・ノックアウト 3-3

          グラム・ファイブ・ノックアウト 3-2

           帰りのホームルームにて。  廃校舎でタバコが見つかったという話があった。  完全に捨てるのを忘れていた。  銘柄も、残りの長さも、僕たちが吸う煙草そのものだった。  同級生はそのまま前を向いていて、私もそうしていた。  体育教師が煙草の吸殻を持ち、叫びながら教室を練り歩く。おそらくこれから全ての教室で行われることなので、他の生徒もそれを待つはめになっている。  体育教師は自慢の嗅覚で、教室の中にいる何人かの生徒を選び叫んだ。  その中に入っていなかった女子生徒が泣きながら手

          グラム・ファイブ・ノックアウト 3-2

          再生

          小説の執筆動画です。

          毎日毎日、かきかきしております。 メフィスト賞に投稿しており、8月あたりに結果が出ます。 吐きそうです。 動画内の作品は以下で読めます‼️‼️ ぜひぜひ‼️‼️ https://kakuyomu.jp/works/1177354054895339430/episodes/1177354054895339923

          小説の執筆動画です。

          再生

          人間にできる最も有益な行為は無視です。

          人間にできる最も有益な行為は無視です。

          グラム・ファイブ・ノックアウト 3-1

           高校生になり、ある男友達、というより同級生に付きまとわれるようになってから幾つかの事件に巻き込まれるようになった。  他高の不良との殴り合いの喧嘩。  近くに住む大学生が栽培している大麻を盗む。  先生同士のセックスを覗くためにラブホテルに張り込む。  などなど。  どれも面白かった。  僕と同級生の悪戯の被害者の一人に高校近くの文具屋の店主の奥さんがいた。直ぐ近くのマンションの大家との淫行を繰り返していたので、隠し撮りをしてネットで晒して遊んだ。それを知った奥さんのリアク

          グラム・ファイブ・ノックアウト 3-1