原稿を書く前にやると効果的な「ひと手間」
今日のテーマは、私が原稿を書くときにしている「準備」についてです。
ライターとしてご依頼いただく原稿の場合、
テーマと一緒に「こういう要素で書いてほしい」と構成が送られてくる場合がほとんどです。
インタビューの場合はその流れに従って質問項目を考えていくのですが、
そうでない記事の場合は要素ごとに関連情報を調べたり、要素を整理しながら書いていきます、が。
これで書いてしまうと、書けるんですけど、
味気ないというか、可もなく不可もなく・・・な原稿しか書けないんだな、ということをここ半年ぐらいで感じるようになりました。
じゃあ何が足りていないのかというと、「読者」です。
読者は何が知りたくて、この記事を読むのか。
この視点がないと、「依頼者」のニーズを満たそう、という意識だけで書いてしまう。
これでは後から読み返してみて、つまらない原稿にしかならないんですよね。
キーワードをいくつか渡された時は、そのキーワードの裏にある、
読者の困っていることや置かれている状況を想像すること。
どんな仕事をしていて、何に悩んでいて、
これを知ってどう活かしたいと思っているのだろうか・・・と考えることがめちゃくちゃ大事。
私がとても効果的だなと思うのが、書店に行くこと。
書店に行って、依頼いただいたテーマの棚に立って、読者になったつもりでその人が今手に取りそうな本を探すんです。
この切り口だろうか、困っているのはここだろうか、これは必要だろうか?と、ライバル?先達?を眺めながら考える。
そうすると、ちょっと客観的に捉えやすいんです。
(実際1,2冊買って読んでみることも多いです。だから本が増える・・・)
そのステップを踏んでから依頼書を見ると、
行間から編集者の意図が見えてきたり、
どういう順番で伝えると読み取りやすいかイメージできたりすることも多いですし、
少なくとも、腹落ちして書けます。
一度、読者のベンチの隣に座ってみる。
で、「どうしたん?なんか困ってる顔してるけど」と話しかけてみる。
そして相手が打ち明けてくれた「ちょっとした困りごと」に対して、
「じゃあ、これ役に立つんと違うかな?」
とそっと差し出せる情報かどうか、を点検するステップを踏むかどうかが、
ライターとして大事な姿勢なんじゃないかなと思っています。
何かの参考になれば嬉しいです。
~今日のまとめ~
「相手は何が知りたいだろう」と思う時は、書店に行くのがオススメ。
圧倒的にリアル書店がいいですよ。
ぜひサポートをお願いいたします!あなたのサポートが自信と責任感につながります^^