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足る「も」知る

あるイベントに向けて準備を
お手伝いする幹事のメンバーとして
作業をしていたのですが、

一緒に作業しているUさんの
仕事が、まあていねいで、ていねいで。

Uさんもライターさんで、
200人近い参加者のプロフィールシートの
チェックを担当していたのですが、

「全員分あるかどうか」
「50音順に並んでいるかどうか」
をリストと突き合せて確認するだけの私と違い、

書かれている内容の出版社名・著者名が正しいか、
表記は統一されているか、
画像は新書版か文庫版か?と
一つずつAmazon等で確認されて、
細やかに修正すべき箇所をリストアップされていて。

「そこまで見るの~~~????」
「私も見たはずの箇所なのにスルーしてたーーー!!!」

みたいな驚きの後、
Uさんと比べて自分の雑さが情けなくなり、
とっぷり落ち込みました。

ライターって、言われたこと、
書かれていることを疑って、
原典にあたって一つずつ
しらみつぶしに確認する姿勢は、必須。

それをキチンと当たり前のように
確認するUさんと、
「本人が書いたことが正」という
スタンスでスルーした私。

ああ、こういうとこだよ。
ライター向いてないんとちゃうか。

…みたいに落ち込みそうになりましたが、

とはいえ、「それだけじゃない」ということも
わかっているつもりです。

Uさんからも、

「絵里子さんの立ち上がりの早さ
がうらやましい。
私もせっかちになりたい」

と言われました。

そう、私はかなりのせっかち。

なのですぐに動きます。

おつかいと言われたら手提げを持って
バーッと走り出して、
あれ、何買うんだっけ? 
お金持ってない?
ってなる、アイツです(笑)

インプットしたら、
とりあえず形にしてみる。
速攻書く。

これも多分、ライターに必要な資質。

「ライターに必要な資質」
「コーチに必要な資質」
みたいなものは、ひとつじゃない
んです。


それって例えば「母親」もそうですよね。

すごく手先が器用で、縫い物とかしてくれるお母さん。

料理が大好きで、しょっちゅう手の込んだ料理やお菓子をつくってくれるお母さん。

・・・みたいな人がいわゆる典型的な「理想のお母さん像」とみられがちですが、

お話上手で、だれとでもいつまでも楽しそうに話し込むお母さん。

観察力があって、子どものちょっとした変化や成長に気づけるお母さん。

良いところを見つけるのが上手で、いつもさりげなく褒めてくれるお母さん。

みたいな資質だって、すごいことですよね。

母親という仕事に必要な資質は一つやふたつじゃない。
いろんな側面があって、得意なこと苦手なこと、
興味のあることないことがあって、
それがそれぞれのお母さんの味になる。

(「お母さん」を「妻」にしても同じ)

だから、自分の「足る」を知り、
違う誰かの「足る」も知って、
お互いを認め合えたらいい
んだと思います。


同時に「足りない」も知って、
そこは伸びしろとして強化するのか、

いやもうここでは勝負しないとあきらめるのかを見極めることも大事。


次回からもっと「前提を疑う」を強化しよう!と
気づけただけでも、
この作業をやってよかった。

(でも私は一生縫い物上手なカアサンにはなれません)


あなたの、書く人としての「足る」は
何ですか?

全員もれなく、いろんな形の「足る」を持っているのだから、

謙遜することなく、まるで血液型のように「私はこれ」と言えたらいいですよね。


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