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自称バリキャリだった私が突然うつ病診断された話

 はじめまして。初めてのnoteということで、拙い文章になりそうですがご容赦ください。私は25歳社会人4年目です。タイトル通り、自他共に認める?バリキャリでしたが、現在は休職してニートに成り下がりました。うつ病になる前は、某大手企業で新規事業企画をメインに日々新しいものに触れながら色々なアイデアにワクワクしながら毎日楽しく働いていました。
 このnoteでは、そんな私が4月下旬から突然会社に行けなくなり、うつ病と診断され休職するに至った経緯と原因について、自分なりに整理して書き綴ろうと思います。うつ病で同じように苦しんでいる方の力になったり、うつ病への理解が少しでも広まったりしたら嬉しく思います。

そもそもうつ病って何なん?

 うつ病って聞くと何となく、病んでる人がなる病気とか心が弱い人がなる病気と思う人が多くいるかもしれません。
厚生労働省HPによると、「うつ病とは、脳内の神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンが減ってしまう病気」と記載がありました。これらの神経伝達物質は精神を安定させたり、やる気を起こさせたりするものなので、減少すると無気力で憂うつな状態になってしまいます。
心の病気ではあるのですが、普通の癌や脳卒中のような知られている病気と同じ体の異常によって起こるものだと理解頂ければ良いかと思います。
いまや、日本人の約15人に1人が一生のうちにかかると言われている病気です。
 だから今は、「あー私は15分の1の確率に当たってしまったんだな」と思うようにしています。

うつ病だと気づくまで

 あれ、おかしいなと思い始めたのは、今年度始まったばかりの4月ごろでした。夜、布団に入って仕事について考えていると、気づいたら朝になっていることがありました。そこから出社する電車の中で謎に涙が止まらなくなったり、激しい動悸によって軽いパニックを起こしたりしていました。気づいたら食欲も失せ、体重は1ヶ月で7kgほど減っていました。「こんなにご飯を食べるってしんどいことだっけ」と初めて思いました。
 でも、過労を強いられていた訳ではないと思っていたし、職場の人間関係に大きな問題を抱えていたわけでもなく、ストレスフリーで働いているつもりだったので、私にとって不眠や号泣、パニックなどの現象は本当に摩訶不思議なものでした。
 だからこそ自分を責め続けました。「こんな恵まれている環境で働かせてもらえているのになんで私はこんなにも頑張れないんだろう」「なんてメンタルが弱いんだろう」「もっと頑張らなきゃ、恵まれた環境でこんなに頑張れない自分は弱くてダメな人間だ」と思い、脳筋を頭に飼いながら働き続けました。
 しかし、とうとう力づくではどうにもならなくなり、家から動けない日が続いたので、親の薦めで病院へ行きました。

休職という決断

 先生に思い当たる節はあるか?と聞かれても、なさすぎて答えることができませんでした。先生には、働きすぎなのではないか?と休職をすすめられたのですが、仕事が原因だと頑なに認めたくありませんでした。「薬でなんとかしたい」「仕事を休めば人生終わる」くらいの勢いで、心を落ち着かせる薬、睡眠導入剤など4種類ほどを出してもらい、服用することになりました。
 ただ、薬を服用しながら2週間ほど働いていましたが、在宅勤務に切り替えてもらったり、早上がりさせてもらったりしていたのですが、状況は変わりませんでした。
 先生から改めて休職し、中途半端に治療しながらダラダラ働くより、完治してからしっかり働いた方がよいと言われ、渋々いうことを聞くことにしました。休職をするという決断は自分にとって、自分がメンタルよわよわのダメダメ人間だということを認めることと等しかったので、本当に悔しかったです。
 「先生の言う通り休職します」と言いながら、病院内に響き渡るくらい嗚咽がするほど号泣したのを覚えています。こんなに泣いたのは産声以来かもしれません。帰路も帰宅後も号泣が止まりませんでした。

こびりついた理想の社会人像

 さて、ここからは原因不明のうつ病になってしまった要因について考えてみようと思います。大きな要因の1つは、学生時代に大きく膨れ上がった社会人像だと思っています。
 学生時代にベンチャー企業でインターンをしていた頃、初めて間近で見た社会人は、「残業こそが正義」「死ぬ気で働く」という文化のもと馬車馬のようにプライベートを犠牲にして深夜まで働いている人たちでした。

ベンチャー企業の労働環境をディスるつもりは全くありません。みなさんが納得した上でそのような文化で働いているはずですし、そのような働きこそが日本を変えるような技術やサービスを生み出しているということは重々承知しており、リスペクトしています。

 もちろん周りに流されやすい私は、社長に認められたい一心でがむしゃらに働きました。この経験の先には、明るい未来が待っている、成長した自分がいると社長に何度も言われていたからです。
 実際に、インターンを卒業するタイミングでは社長に褒めて頂く機会が増えたり、インターン生をまとめる立場になったり、目に見えて成長を感じることができ、他のインターン生よりも良い待遇を受ける(銀座の高級フレンチをご馳走してもらう、こんなところにあるわけないだろと思うような場所にある会員制バーに連れて行ってもらうなど)こともありました。
 この経験を機に、仕事をする上で「人から評価されることが全て」という単純ですが大きな価値観が植え付けられました。人から評価されれば、更なる成長環境を提供してもらえる、他の人ができない貴重な経験ができる、そしてそれを経験した先には、自信に満ち溢れたキラキラバリキャリ女になっている自分がいると。

人からの評価という呪縛

 ベンチャー企業でお世話になった方のアドバイスやオススメされた書籍では、「新卒は死ぬ気で働くべき」「同期の中で一つ頭抜けたら勝ち」などと書いてありました。
 だから私は鼻息を荒げて、絶対に限界まで働いてやるぞー!とやる気満々で入社しました。先に述べたように、「人から評価されることが全て」という価値観がこびりついていたので、むしゃらに働きました。
 早速、新卒1年目で張り切り空回り労働エピソードとなり恐縮なのですが、1月ごろに適応障害で2週間ほど休職したことがあります。うつ病になる前にも体調を崩してるんかーいっていうツッコミは受け入れます。
 初めての上司はスパルタ(今はクビになり退職済)で毎日深夜2時ごろまで働き、寝る前に頭の中で仕事内容が渦巻のようにぐるぐる周り、外に出ると全身から顔まで蕁麻疹でパンパンになり、寝不足で充血しすぎてコンタクトが入らず、メガネで生活するといった状態でした。
 その時は、先生に「このまま働けば電車に飛び込んでもおかしくない。直ちに休みなさい」と言われて、怖くなって大人しく休職しました。この時はスパルタ上司が異常であるという認識が周囲にもあったので、引き継ぎ不十分なまま休みに入るのが申し訳ないと思いつつ、周りからの目はそこまで気にすることなく、休職しました。
 復職後も3年ほど働いた訳ですが、上司の期待を裏切るようなことをしてしまったり、同期が実績を上げているのを見たりすると、とんでもない不安感に襲われ、泣くことも度々ありました。
 ここまで読んで下さった方はもうお分かりかもしれないのですが、1年目に痛い目に遭い休職をしても、どんなに辛い思いをしても、「人から評価されたい」という強い願望は確固たる揺らぎないものでした。人から評価をされるためには、自分を犠牲にすることを厭わないという異常なほどの執着心は、止まることを知らず、気づいたら自分の体も心もキャパシティを超えてボロボロになっても働き続け、今に至ります。

その呪縛を解き放て!

 うつ病生活が始まって早3ヶ月ほど経過しようとしています。時間はあるのに家から動けないことが多かったので、ぼーっと天井を見ながら、「何で私はこうなっちゃったんだろうか」と考える時間がたくさんありました。
 そこでたどり着いたのは、「自分は自分。他人は他人。」です。よく聞く言葉なので拍子抜けしそうですが意外と忘れたらダメだと気づきました。人生一度きりで、この人生を生きているのは自分です。一生人の目を気にして媚びへつらって誰かの駒となって生きる人生と、自分の幸せを第一に考えて自ら行動する人生があれば、後者の方が良いはずです。今までの私はブンブン振り回されて目が回って再起不能になっていました。
 かといって、会社員である限り、人から評価されることとは切っても切り離せないので、全く気にしないというのは、難しいと思います。そういう時、「自分を守るための他責」を忘れないようにしたいです。思うような評価が下されなかったら、全て自分の責任じゃないと思えば自分を守ることができます。例えば、「資料を作成したが、上司に不十分な出来だと言われてしまった」というシチュエーションでは、その前に相談した〇〇のせいでもあり、私のせいだけではないという調子で。矛先を自分に向けず、四方八方に向けることが大事だと思いました。逆に復職したら、矛先を何個向けることができるかチャレンジしたいと思います。

最後に

 うつ病生活から3ヶ月以上が経過して、25年という短い人生ですが、トップに入るレベルでしんどいです。頑張ることができないってこんなに辛いことなんだと思い、自分の弱さを毎日責め泣き続けるときもありました。朝が来るのが怖くて、睡眠薬を飲まなければ寝られず、夜1時間ごとに不安で起きてしまい、朝が来ると絶望します。(赤ちゃんの夜泣きかと思うくらいの頻度で泣いてる時もありました)
 これは病気だから仕方がないと心のどこかでわかっていても、同じ環境で働いている同期がいるのになぜ自分はこんなに休んでいるんだろうと思い、一生働きたいと思えないのではないかというどうしようもない不安感が常に私を襲います。
 でも、通院しているお医者さんに「一生これが続くわけじゃないから」「絶対治るから」と言われて、その言葉だけ信じて毎日頑張って生きています。
 最後に、私が元気をもらった言葉と曲を一つずつご紹介します。もしこのnoteを読んでいる方の中で、同じ苦しみを感じている方がいらっしゃるかもしれません。その方々の一助になれば良いなと思います。


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