タカヤエリカ / 蒜山耕藝

岡山県の蒜山で「食べたいものをつくる」をテーマに活動する自然栽培の米農家。2021年より会員制の「小さな農民の会」を運営し、新しい時代の豊かな暮らしを模索しながら実践しています。 公式HPはこちら→ hiruzenkougei.com

タカヤエリカ / 蒜山耕藝

岡山県の蒜山で「食べたいものをつくる」をテーマに活動する自然栽培の米農家。2021年より会員制の「小さな農民の会」を運営し、新しい時代の豊かな暮らしを模索しながら実践しています。 公式HPはこちら→ hiruzenkougei.com

最近の記事

蒜山◯餅!2021

昨日あたりからぐっと寒さがもう一段深まった気がします。 蒜山の冬、いよいよはじまりました。 この季節になるとみなさんからのお問い合わせも増える蒜山◯餅。 今年もしっかり仕込みます! 新米と同様に小さな農民の会のみなさまへ先行販売を行い、その後一般販売という流れになります。 おそらく12月中旬頃からの販売になるかと思います。 販売時期など詳細が決まりましたらHPやinstagramでお知らせ致します。 今年もいつもお世話になっているお店さまにて販売いただけることになりました

    • 藝の食卓を開催します

      2021年11月14日 今年も開催できる運びとなりました。 毎年11月の終わりにくどで開催していた収穫祭改め、藝の食卓。 収穫の秋を迎え、冬に入るその頃。 今年も一年間自然からの恵みを享受できたこと、こうしてこの土地で生かされていることへの感謝の気持ちを込めた会を開催します。 毎年恒例となったさかのゆきさんと堀仁憲さんの展示もお楽しみに。 お二人はこの土地で暮らすという喜びをいつも共感し合っている、大切な友人であり仲間です。 藝の食卓で表現したいことがぴったりと重なり合って

      • そろそろ稲刈りが始まります

        2021年9月14日 気がついたら前回の投稿から4ヶ月も経っていました。 7月から「小さな農民の会」をスタートし、おかげさまでとても順調に夏を過ごすことができました。 自分たちの心が届く規模でメールや動画をお送りし、野菜や加工品をお届けする。 会をはじめてみて、その心地よさに驚いています。 コロナをきっかけに今までがいかに過多な状況だったかを思い知らされています。 自分のキャパシティを超えた状況に気づくことなく、無理を続けていたんだなぁと。 ものすごく大きな無理というより

        • 小さな農民の会

          【5月21日追記:たくさんの方にご応募いただき本当にありがとうございます!ご希望の方多数のため、応募を締め切らせていただきます】 小さな農民の、小さな農の輪をはじめます。 2021年の春、いよいよ10回目の作付けを迎えました。 やはり節目の年なのでしょうか。 自分たちの足元や軌跡をふりかえり、今後の蒜山耕藝の運営について考える毎日です。 9年前から自然栽培を実践し、試行錯誤しながら後退しても歩みを止めず、本当に少しずつですが前に進めていると感じています。 ただその歩みは

          蒜山のがま細工を通して

          (今回はゆうじさんの文章です) 圧倒される程の量のかご。 2021年5月15日〜17日の3日間、蒜山耕藝の食卓「くど」にて『日本のカゴと蒜山のカゴ』展を開催しました。 国立にお店を構えるカゴアミドリさんが出張展示を行ってくださったのです。 一つ一つ手にとって編まれたかごの細部を見ていると、植物と人の営みが時間と共に編み込まれているようで胸の奥がぎゅーっと掴まれるような感覚を覚えます。 さて、僕にとっても今回の目玉は蒜山がま細工。 簡単に言うと、蒜山の湿地に自生する「ヒ

          蒜山のがま細工を通して

          2021年の苗作り

          今年も友人たちに支えられ、無事苗代に苗箱を並べました。本当にありがとう! 無肥料無農薬での米作り、除草はどうすんだ?代掻きは?品種は?などテクニカルな部分に目が行きがち。 でも9年やってみてまず重要だと思うのは欠株無く植えるということ。 それが増収への第一歩です。 そのためには当たり前のことをしっかりしなければならない。 苗箱に土を均等に入れること、発芽が揃うように籾の処理をしっかりすること、苗代の高低差を失くしフラットにすることなどなど。 みのる式のポット育苗という

          日本のかご&蒜山のかご 展

          カゴアミドリさんが「くど」にて出張企画展を開催してくださることになりました! 2021年5月15日(土)〜5月17日(月)の3日間 『日本のかご&蒜山のかご 展』 (協力:蒜山蒲細工生産振興会) 詳細はぜひカゴアミドリさんのページをご確認ください。 何年にも渡って蒜山に足を運び、蒜山のがま細工を熱意と誠意を持ってご紹介されているカゴアミドリさん。 その思いの大きさと誠実さに、いつも頭の下がる思いでいます。 この土地で、暮らしと共に長きに渡って作られてきたがま細工。 そ

          日本のかご&蒜山のかご 展

          幻のルーティン生活

          (今回はゆうじさんの文章です) 農作業が始まりました。 好天が続けば稲の苗を育てる苗代を整えたり、トラクターが入れるなら大豆を作付けするほ場を起こす。 小麦が植っている横を中耕して生育を促す。それと同時に機械の点検や倉庫の整理も。 この冬は酒蔵に通っていたおかげで例年に無く規則正しいオフ生活を送っていました。 明るくなったら散歩して、 ご飯を炊いているうちに絵里香さんとヨガをして、 弁当を詰めたら蔵に向かう。 蔵から帰って少し作業をしたら18時には夕飯を食べる。 お

          幻のルーティン生活

          蕎麦が出来上がりました!

          (今回はゆうじさんの文章です) 本日、待ちに待った「蒜山そば(仮)」が届きました!! 加工場に蒜山耕藝の玄ソバを送ってからずっと楽しみにしていました。 実は僕は大の乾麺好き。 特に蕎麦は生の蕎麦も大好きですが、それとは別の食べ物として乾蕎麦が大好物なのです。 時間が無い時、一人の時、さっと茹でてゴマ油やオリーブオイルと醤油と和えて、パスタのように和え蕎麦で食べるのです。 早速、夕ご飯にいただいてみました。 こちらも初物になる土居分小菜のお浸しをトッピングしてゴマ油と醤油

          蕎麦が出来上がりました!

          共鳴のかたち

          (今回はゆうじさんの文章です) 実は販売方法に関してはこの2年ほど頭を悩ませています。 おかげさまで蒜山耕藝の作物や加工品の認知度が高くなっているように思えます。 そしてさらに有難いことに、ご注文の多くがリピーターの方々からです。 私たちの作物や加工品を気に入って頂けている証拠だと素直に受け取っています。本当にありがとうございます。 しかし、農業としての規模は変わらないため作物の収量は増えていません。 加工品も自分達の作物のみを原料としているため増やすことはできません。

          今日という日

          (今回はゆうじさんの文章です) 毎年今日という日は考えても答えが出ない問いが次々と頭に浮かんできます。 起きたことは取り消せない。 過ぎ去った日は取り戻せない。 いろんな感情が湧き上がる。 悲しみ、怒り、無力感。 どうしてもネガティヴな感情が湧き上がるが、今とこれからの未来を生きる自分はこの感情を推進力にしたいと思う。 3.11もコロナも起きたことを自分ごととして引き受ける。 変化が必要だということは誰もが納得するところだと思う。 でもそのためのアクションを起こせ

          いろんなお米

          (今回はゆうじさんの文章です) 酒蔵でとても刺激的だったことの一つはいろんなお米に触れる機会があったことです。 米農家なので毎日毎食、外食以外は自分のつくったお米しか食べません。 見ることも触ることもほとんどありません。 考えてみたら9年近くそんな状態でした。 しかし、酒蔵ではいろんなお米を見て、触って、味わうことができました。 山田錦、強力、玉栄などなど。 精米された米粒を観察し、蒸した米の硬さを指先で潰しながら感じ、口に中に入れて味わうのです。 どれも一つ一つ個性が

          ゆっくりしない冬

          (今回はゆうじさんの文章です) 冬にゆっくり過ごせるのが、雪の多い地域で農業をする魅力の一つ。 その分、春から雪が降るまでは作業が集中するのですごく忙しくなるのですが、ゆったりな冬を励みに頑張るのです。 ただ、この冬はくどの営業を月2日に抑えているにも関わらず、今までで一番ゆっくりしない冬になりました。 実をいうと、1月の中旬から鳥取県の湯梨浜町にある「福羅酒造」さんに研修に通わせてもらっていたのです。 自然栽培と天然菌。 この二つは僕の中で10年以上テーマとして持ち

          オンラインショップ、続々と販売が始まります。

          もうすぐオカズデザインさんのアトリエ「カモシカ」ではさかのゆきさんと蒜山耕藝の二人展「春雷」が始まります。 さかのゆきさんの展示の事前予約は既にいっぱいとなってしまいましたが、オカズデザインさんのお菓子のテイクアウトや蒜山耕藝の商品のお買い物はご予約なしでもご利用いただけるようです。 注意事項もございますので、詳細はぜひオカズデザインさんのページをじっくりご覧くださいね。 今年はコロナの影響もあり在廊することができないのですが、その分いろいろな種類の農作物や加工品を用意した

          オンラインショップ、続々と販売が始まります。

          送料改定のお知らせ

          三寒四温の日々が続いていますね。 今日の蒜山は北風が吹き、冬が最後の意地をみせているようなお天気です。 心苦しいお知らせになるのですが、2021年3月1日より送料を改定致します。 ご注文いただくみなさまのご負担をなるべく少なくしたいと思い、今までは梱包費用や送料の一部を自分たちで負担しがんばってきました。 ただ、コロナの影響もあるのかもしれませんが2020年は宅配事故が急増しました。 今までと同様の梱包だと割れや破損が起きてしまい、宅配会社さんの補償も受けられない状況です。

          天然菌と自然栽培

          (今回は夫のゆうじさんの文章です) 2018年初冬。 鳥取で味噌屋を始めた藤原くん(藤原味噌こうじ店)からメールが来た。 概略すると、 “鳥取の若桜に移住して味噌屋を始めた。 天然醸造にこだわり、原料になるべく農薬や肥料を使わない。 自然の流れに任せながら味噌を作っていきたい。 岡山出身なので岡山にちなんだ味噌を作りたく、また自然栽培を実践している蒜山耕藝のお米や大豆を買わせて頂きたい“と。 そういう若者が出てきたことに嬉しさを覚えつつ、残念ながら大豆は生産量が少ない