★★★『一人称単数』村上春樹
村上春樹を色々読んでみる。
以下所感。
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ビートルズ女子のお兄さんとの出会いの話、とても面白い。何ならその前の、コンサート待ちぼうけ公演の爺さんの円の話も。20年の時を経た偶然の出会いは何を示唆するのだろう。
そういう出会いって、人生の中で無数にあるけど、確かに国語的な回答なんて無いよなと感じる。すごく的確にこのモヤモヤを届けてくれるあたり、村上春樹の技術の高さを感じる。
品川猿の話は抜群に面白い！猿の行動があまりにも粋。何だこの完璧に調和がとれた世界は。思いやりと礼儀で全てが進んでいる。これが阿吽の呼吸というやつか。
簡潔なのにストーリーが独特で面白くて楽しめた一冊。
ありがとうございます！