Eric

考える際の参考にどうぞ。29歳。

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【随時更新】 おすすめbooks

各年度に読んだおすすめの本たち。随時更新。 ひらめきブックレビューのピックアップ本を中心に読んでます。ほぼ実用書です。 2024年『夢を叶えるために脳はある』 脳について高校生10人に講義しながら理解を深めていく。素晴らしい熱量だった。脳や人工知能という切り口から哲学、倫理学を語る面白さたるや。思考が一新された。視覚の形成や時間と記憶、離人症、テセウスの船、脳と人工知能の区別。エントロピー増大の話は鮮烈だが、他にも目から鱗のテーマが盛りだくさん。欲張りで、贅沢な内容。

    • 読書記録 #5 思考、老後

      忙しい日々の中、思考を深めるのに役立った3冊。たまに本を読んでよく考える機会があると、少し元気になって生活に戻れる気がする。本の中で思考の旅に出かけて、心が満足するのかもしれない。 ****** 『ものがわかるということ』 養老先生の本を読んでいると、常識とされることって絶対じゃないんだなと認識を改めることになる。例えば分かりやすさは良いとされるが、弊害としては分かりにくい概念を無視してしまう。言葉を使うことに伴う弊害もある。わけのわからないものは扱いづらくて気持ち悪

      • 読書記録 #4 働き方、価値観

        共働き子育て、海外ワーホリ、両親が亡くなった空白を埋める旅。誰しもがライフステージ毎に違う課題に直面するが、ありったけの判断材料で考えて、最良の選択をもって進み続けるしかない。 その際、自分とは違う考え、そして生活の実例を知っていれば、より良い行動やリスク回避に繋げられるかもしれない。そして心のモヤモヤや不安も軽減され、少し勇敢になれる。 ****** 『<共働き・共育て>世代の本音』 共働き家庭のインタビューの数々。圧倒的な実例数が大変参考になる。自分に合いそうなラ

        • 読書記録 #3 ビジネス戦略、蟻

          上の2冊は価格設定やビジネス戦略について勉強になった。TSMCは半導体と海外戦略で今まさにホットな会社だが、内部では熱いドラマが繰り広げられている。『働かないアリ 過労死するアリ』は最初、働き方の本かなと思ったが、ディープ過ぎるアリの世界で興味深かった。 ****** 『TSMC 世界を動かすヒミツ』 台湾半導体業界で繰り広げられる熱い戦い。TSMCの利益率凄まじい、、規模が大きくなくても一人勝ちするわけだ。ふつうビジネスは色々と手を広げがちだが、下請けに徹することで

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        【随時更新】 おすすめbooks

          読書記録 #2 中国文化

          仕事で中国と関わる機会が多く、文化をもっと学ぶべきと思い立ったので中国に関する本を何冊か読んだ。以下のどの本も分かりやすくて参考になる。日本ではあり得ない感覚でも、中国だと常識というケースがあり、確かにこういう現象あるなと納得しつつ、一方でもっと早く知ってたら良かったと思う事もしばしば。。 ****** 『中国とビジネスをするための鉄則55』 コミュニケーションの特徴である「急接近」やお酒の作法、お土産やスタッフへの指示の出し方など、網羅的にマナーがまとめられていて大

          読書記録 #2 中国文化

          読書記録 #1 脳と睡眠、対話

          暑い日々が続く中、カフェや移動時間で少しずつ読書。脳や睡眠、会話などについての理解を深められた。生命維持や会話って、実はとても高度な機能の組み合わせだったんだと感慨に浸る。 ****** 『夢を叶えるために脳はある』 脳について高校生10人に講義しながら理解を深めていく。素晴らしい熱量だった。脳や人工知能という切り口から哲学、倫理学を語る面白さたるや。思考が一新された。視覚の形成や時間と記憶、離人症、テセウスの船、脳と人工知能の区別。エントロピー増大の話は鮮烈だが、他

          読書記録 #1 脳と睡眠、対話

          ★★★★☆『頭のいい人が話す前に考えていること』安達裕哉

          考え方/話し方全般について述べる一冊。各項目が簡潔にまとめられており、非常に参考になった。「ちゃんと聞くこと」や「言葉に敏感であること」などは、普段の生活でも活用、実践している。この本を読まなかったら、会話力向上の糸口が見えなかったので、個人的には効果抜群だった。 印象に残ったことを下記。 *** 怒りや強い感情に囚われると、愚かな行動に走りやすい。怒っていると誰でも頭が悪くなる。冷静な方がメリットある。つまり「話す前に考える」とは、感情に任せて反応するのでは無く、冷静

          ★★★★☆『頭のいい人が話す前に考えていること』安達裕哉

          ★★☆『DRINK』アレクシス・ウィレット

          身の回りの飲み物をカテゴライズしつつ、網羅的にそれぞれの特徴を述べていく。 以下所感。 *** 水道水の水源は川や湖、地下水など。金属や化学物質、細菌などを浄水して水道水となる。水源によって硬水と軟水が異なる。硬水は岩に染み込んだミネラルを通過するので地下水の場合が多く、軟水は湖の場合が多い(雨水自体は軟水)。 硬水の方が美味しいが、石灰汚れや洗剤の泡立ちが少ないなどのデメリットあり。硬水だとカルシウム/マグネシウムが多く、多少は心疾患リスクを減らせるがそんなに明確な

          ★★☆『DRINK』アレクシス・ウィレット

          ★★★☆『コンサルティング会社 完全サバイバルマニュアル』メン獄

          タイトルのセンスが素敵。コンサル業界を「生き残ってきた」著者による、仕事術に関する虎の巻。 以下所感。 *** コンサルタントは「速い」が本質。クライアントは特急チケットを買っているようなもの。出戻りを減らす。20分考えてダメなら相談する。仕事の段取りや優先順位を明確にする。作業時間の見積もりを正確に。周囲への期待値は保守的に設定。 「会議前に議事録は書き終えておけ」ー自分が説明する内容と、クライアントをどう誘導するかについての明確なイメージがあれば、6割程度の内容は

          ★★★☆『コンサルティング会社 完全サバイバルマニュアル』メン獄

          ★★★☆『思い出せない脳』澤田誠

          脳の仕組みについて解説する一冊。記憶や感情に関する話で非常に興味深い。 印象に残ったことを下記。 *** 最初から記憶についての話、面白い。記憶が生成されないのは病気だが、記憶を取り出せないのは正常。朝ごはんの内容を忘れるのは普通だが、朝ごはん自体を忘れるのは病気の疑い。 記憶を思い出せる(取り出せる)ようにするには。記憶はシナプスのネットワークで構成される。海馬で記憶が形成される。そのあと重みづけ。短期記憶から長期記憶へ。 アルツハイマーは、過去を覚えているが新し

          ★★★☆『思い出せない脳』澤田誠

          ★★★★★『ポストイクメンの男性育児』平野翔大

          男性育児を巡る現状を整理する一冊。今後育児に取り組みたいと考えている中、大変参考になった。どんな心構えで育児に臨むべきか。また男性育児が世の中からどう捉えられ、どんな窮状に陥るリスクがあるか。訴求力がすごい。いかに自分が育児について何も知らないかに気づいた。読むのと読まないので人生が変わるレベル。育児に関心がある、或いは育児に携りたい考えている人は必読の一冊。 印象に残ったことを下記。 *** 妻を助けようとすると怒られる男性、苛立ちが募る妻。ネットで調べても正しい知識

          ★★★★★『ポストイクメンの男性育児』平野翔大

          ★★★『リーダーのように組織で働く』小杉俊哉

          リーダーシップについて述べる一冊。今の時代に合うリーダーシップとは。また、リーダー「のように」というのがポイント。 印象に残ったことを下記。 *** 自分で考え、改善したこともリーダーシップのひとつ。 日本では管理職はマネジメント(ポジションで与えられた役割)をやっていてリーダーシップ(正しくあるべきことの推進)を発揮していない。 最も有能なトップマネジメントは、自分の時間の8割をリーダーとしての仕事に充てる。末端の担当者でさえ2割をリーダーとしての仕事に充てる。

          ★★★『リーダーのように組織で働く』小杉俊哉

          ★★★『「若者の読書離れ」というウソ』飯田一史

          若者は本を読まなくなったのかについて分析する一冊。 印象に残ったことを下記。 *** 小中学生は朝読の時間で強制的に読書するので、読書率は高い。朝読を実施するのは小中学校の8割。国際的なテストで学力が下がった対策と、学級崩壊対策のため(本を読むと子供達が落ち着く)。高校生以降は読書時間が激減。朝読は高校の3-4割前後に。 大学生は本を読まない人が過去から増加。これはスポーツに長けた人を大学に集める学校が増え、学力が高くない層が多く大学に入学したから。大人になっても読書

          ★★★『「若者の読書離れ」というウソ』飯田一史

          ★★★『世界一やさしい「才能」の見つけ方』八木仁平

          才能を見つけるヒントについて述べる一冊。 印象に残ったことを下記。 *** 才能に関する間違いーー才能は人より秀でていることでは無く、「つい、やってしまうこと」が正しい。資格やスキルで目を曇らせない。まずは才能。なりたい自分、理想というのを手放す。自己否定、及び才能を殺すことにつながるから。諦めることから始まる。才能が無いことを努力しても大きな成果は出ない。成功者から学ばない、参考にならない。答えは自分の内側にある。 自分からしたら大したことない事の中に、才能が眠って

          ★★★『世界一やさしい「才能」の見つけ方』八木仁平

          ★★『能力はどのように遺伝するか』安藤寿康

          遺伝について述べる一冊、以下所感。 *** 遺伝子は3文字の塩基4種類を一つの単位として4万個くらい変化できる場所がある。つまり4の4万乗、ゼロが2万4000個並ぶくらいのバリエーションがある。対して、人が仮に毎年80億人産んで死んだ(1000億年)としても10の20乗。 個人間では0.1%の遺伝的違いしかない。99.9%は皆一緒。これはヒトとして、という意味合いが強い。他の生物、例えばミミズや鳥とかとは圧倒的に違う。 何となく遺伝に関するエッセイに近い印象があるが、

          ★★『能力はどのように遺伝するか』安藤寿康

          ★★★『quitting やめる力』ジュリア・ケラー

          「やめること」の効果に着目して述べる一冊。 印象に残ったことを下記。 *** 動物は生存に不利だと分かればすぐにやめる。忍耐や根性論は無い。フィンチは食べづらい(棘のある)植物から種を取ろうと粘るほど、体力を奪われる。さっさと諦めた方が効率よく食べ物を探せる。 何かをやめるという動作に深く関与する脳のグリア細胞。魚の実験で、グリア細胞の機能をとめると「絶対に諦めようとしない魚」ができる。水に体が流されている動画を見せても、ずっと水流に逆らって泳ごうとする。逆も然り。グ

          ★★★『quitting やめる力』ジュリア・ケラー