見出し画像

やめてから、いいこと日記。

みなさん、こんにちは。こんばんは。
みえりです。

今日はタイトルの通り
4月以降に私がやめたこと、
それによって生まれた良かったことを書き出していきたいと思います。


私が今やめていること、それは漫画です。

「うまくいかなかった」
と言えばそうなのですが

私の幸せってなんだろう…
何のために漫画を描いているのか
色々思うことがありまして。

自分の心と相談して、
今はやめよう、一旦離れよう。
そういう考えに至りました。

ちなみに言っておくと、
漫画家にクビは基本ありません(^_^;)
描かなくなったからといって出版社から追い出されることはない(はず)なので、あくまでも自己判断でお休みしています。

また再開する可能性も十分ありますが
無期限の活動休止中です。

・冬眠期間

さて、これまで生活の半分以上を占めていた漫画が自分の中からすっぽり消えたことで
一気に増えたのが、時間。

予定のない時間が増えたことで
まず私はひたすら寝ました。

私は飲酒も喫煙もギャンブルもしないのですが、ストレスが溜まり抑うつ状態に陥ると、ととにかく寝るタイプで

おそらく漫画で蓄積したストレスを睡眠によって解消しようと体がスイッチを切ってしまったのだと思います。
朝は一旦起きるものの、家事や食事が済むと布団へ直行。夜の睡眠と合わせて1日10〜13時間くらい寝て過ごしました。


そんな生活を2週間くらい送った後、体がもう大丈夫!の状態になり、ストレスが解消されたおかげで夜以外寝なくなりました。


・旅行の計画

すると再び予定のない時間が発生。

家でじっとしていると、ネガティブな考え事をよくしてしまうので、何かポジティブなことやクリエイティブなことをしよう!と思い
私は旅行の計画を立てることにしました。

確か、YouTubeで有名な
精神科医の樺沢先生が仰っていたのですが

「旅行は実際に旅行中よりも計画している段階が一番楽しい」らしいです…!

7月の海の日の連休と絡めて千葉に帰省する予定を立て、姉夫婦と房総旅行を決めました。
父にも当然会いたいし、友達にも会いたいので
計8日間の帰省です。

・運転再開

帰省中の房総旅行にあたって必須なのが車です。

私は結婚後に車を運転しなくなり、
10年ほどペーパードライバーでした。
私の友人にもペーパーさんは多いです。

いつか再開したいと思いつつ
運転が必要な状況が生まれないので具体的な目標や目処が立てられず、結局「いつか」をぼんやり夢見ていました。

でも今回、旅行の目的を作ったことで
やっと長年の重い腰が急にあがり、
運転を再開してみることにしました。

多くのペーパードライバーさんがそうであるように、私も不安だったのは駐車や狭い道でのすれ違い。
これに関しては動画で勉強して、人の少ない早朝や、広い駐車場で練習することで解消されつつあります。

ちょこちょこ練習を重ねるうちに
今までバスや電車を利用していた場所に車で行けるようになり、安全運転で家に帰ってくると
ホッと緊張がほぐれ達成感を感じるようになりました。

帰省中は何度かレンタカーを利用してドライブする予定なので、そこでも安全運転で楽しみたいと思います。

・アルバイトに復帰

まさか、またここに戻ってくる日が来るとは。

私は2年前、漫画家デビュー後に自分の原稿やアシスタント、イラストの仕事などで忙しくなり、絵でお金を稼いでいくために5年間お世話になったバイト先のコンビニを退職しました。

その時に
「ここに戻って来ないでいいように頑張ろう」
と思っていました。

“接客業より絵でお金を稼げるほうがかっこいい”

“戻ってきたらかっこ悪い”

そんなふうに思っていました。


でも昨年、ネームが落ち続けて漫画が載らず
1番の収入であった原稿料はゼロ。
何が辛いって、頑張って作業している時間やネタが1円にもならないということでした。

アシスタントやイラストの仕事も不定期で
収入源としては期待できず、貯金を崩す日々。

そして
頑張ってきた漫画を一旦やめようと決め
溜まったストレスを睡眠で解消して
気持ちがまた上向きになってきた頃
この持て余している時間を労働に使うべきだなと感じ、また働くならやっぱりあそこだなと。

「あのバイト先へ戻ってみよう」
そう思いました。

最初は少し、
出戻ってきたことをどう思われるか
また雇ってもらえるか
不安に思うところもありましたが

前回の退職が円満であったことと、
当時真面目に勤めていたことを他のパートさんが店長に口コミしてくれていたおかげで
すんなり再雇用。

戻ってきた理由を聞いてくる人もいませんでした。

今は復帰して2ヶ月ほど経ち、
朝5時起きの生活にも慣れ、通勤客の多い店内は忙しいけれど働いている時間は全然苦ではなく、むしろ収入のある朝活をしている感覚。

お店を利用してくれるお客さんの中には
前に働いていた時を覚えててくださる人もチラホラいて、「戻ってこられたんですね!」と気さくに声をかけてくださったり

特に嬉しかったのは

とある女性のお客さんが
「2年くらい前に働いてましたよね?」
と聞いてこられ

「覚えててくださったんですか」
と私が聞くと

「すごく丁寧な接客をする店員さんだったので、よく覚えてますよ(^^)」

と、ニッコリ話してくださったことです。

名前も知らない人が、どこかで見ててくれる、評価してくれていることに、今まで感じたことのない幸せな気持ちになりました。

そして昨日、
ちょうど復帰して初めてのお給料日で
久しぶりに自分が働いた分の対価が得られたことに、当たり前ですが、とてもとても嬉しくなりました。

今は漫画家じゃなくてコンビニで働いていることを、ちっとも恥ずかしいと思いません。

どんなふうに生きて、どこで働いても
私は自分を誇りに思えます。

私は改めて、外で働くことの楽しさや嬉しさを感じて過ごしています。

いつかこの体験も漫画にして人に伝えられたらいいかもしれませんね。

・その他諸々

漫画をやめて締切がなくなったので
家族の時間も優先できています。

土日は必ずどこか遊びに行っていて、旅行の予定も締切に左右されないので立てやすいです。


車の運転と同じように、もっとできるようになりたいと思っていたことの一つに英語と手話があります。

ともとも語学を学ぶことが好きなのと
コンビニには時々、海外のお客さんや聾者のお客さんが来られるので、バイト復帰と同時に毎日少しづつ勉強することにしました。

漫画だけ描いていたら勉強する機会がなかったかもしれないので、良いきっかけだと思います。


漫画をやめて、今はすごく幸せです。

漫画を描いていた時も幸せでしたが、
それはうまくいく時とそうでない時の落差が激しくて、ジェットコースターに乗っているような感覚でした。

今の私は手漕ぎボートに乗っています。
頑張って漕いだら進むし、
疲れたら手を止め休んでいい。
生きていることが幸せだと感じるスピードで
ゆっくり漕いでいます。

もし、今生きることに疲れている人がいたら
絶対がんばらないでほしいです。

壊れて治らなくなる前に、
やめていい、休んでいいです。

今いる場所から離れても、あなたはあなただし
違う幸せが絶対にどこかにあります。

一番大事なことは

健康で幸せに生きていることです。

大きな成功や、収入がなくても

健康で幸せに生きていることで
喜んでくれる人が必ずいます。


私にとって、それはきっと家族や友人ですが
特に感じるのは父です。

私が漫画を描いても描かなくても
私が生きているだけで嬉しいと思ってくれている人です。

だから私は今、幸せです。


読んでくださってありがとうございます。


議会だよりで描いたイラスト

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?